イギリス S.A.S. ジープ
「イギリス S.A.S. ジープ (プラモデル) (タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.033 )」です
●「イギリス S.A.S. ジープ」です
●第2次世界大戦時の北アフリカ戦線におけるイギリス陸軍の特殊部隊「S.A.S.」が使用した長距離挺身攻撃用の「ジープ」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●「S.A.S.」用の多くの装備を満載した「ジープ」を再現、車体各部にジェリカンを付け、強力な武装が施された特徴的なフォルムが表現されています【 「S.A.S ジープ」について 】
●イギリス陸軍の特殊部隊「S.A.S.」は「スペシャル・エア・サービス」の略で、北アフリカ戦線において敵戦線後方に侵入して敵の航空機を破壊するという目的により編成されました
●当初は、その名の通り空挺作戦により破壊活動が行われましたが、車両によって長距離移動を行い、攻撃を敢行する方式へと変わります
●この車両に選定されたのがアメリカから供与された「ジープ」で、小型の車両のために積載能力は低いものでしたが、4輪駆動による機動性と、アメリカ車両らしい機械的信頼性と頑丈さが評価されました
●「S.A.S.ジープ」には、長距離移動と砂漠地帯を生き抜くために多量の予備燃料と飲料水が積載され、強襲攻撃用の機関銃、そして隊員の食料などが積まれました
●そして、敵からの発見を防ぐために、その反射によって存在が知られてしまうウィンドーは外され、前照灯もそのガラス部は車体色にペイントされています
●搭乗する隊員は、その任務の特殊性から各自の好みに合った軍装とされ、多くの隊員が防暑効果の高いアラブ式のターバンをしていました
●「S.A.S.ジープ」は、複数で行動し、敵兵が存在しない内陸部の不毛の土地を突き進み、十分な防御態勢が取られていない後方の飛行場などに侵入、機関銃の乱射や爆薬などにより、枢軸国軍側の航空機を数多く破壊しました
●時として、この行動の際には、同様の任務を持つ「L.R.D.G」(「長距離挺身偵察隊」)と共同作戦も行われています
●このような「S.A.S.」などの活動により、枢軸国軍は多くの損害を受け、その警戒、防御のために貴重な兵力を後方に残置する必要に迫られており、連合軍側の勝利の要因の一つにもなっています【 「S.A.S ジープ」のキット内容について 】
●このイギリス陸軍の特殊部隊「S.A.S.」の「ジープ」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、「S.A.Sジープ」をシャープに再現、小さな車体に武装類が詰め込まれた模型的な「楽しさ」を感じることができる内容となっています
●「S.A.Sジープ」は、シャーシ、ボディの2ブロックで構成され、これに各種装備パーツを取り付けます
●シャーシのメインフレームは、前後のバンパーも含めて一体成型されています
・ サスペンション、デファレンシャルは各1パーツで構成
・ ショックアブソーバーは別パーツです
・ タイヤは、タイヤ本体、裏面内側、内部中心部の3分割式です
●ボディは、各パネルを貼り合わせる箱組み方式となっています
・ フロントグリルは、フレームが2本のみ残された「S.A.S.ジープ」仕様が再現
・ 座席の腰掛け部分は、ボディパーツに一体成型されています
・ ボンネット上に取り付けられるコンパスがパーツ化
・ 後部の予備タイヤ2個、サンドチャンネルが付属しています
●武装は2種類のタイプが付属しており、選択して使用します
・ 軽武装タイプは、前部に連装式の「ビッカース機関銃」1丁、後部に単装の「ビッカース機関銃」1丁
・ 重武装タイプは、前部に「12.7mm重機関銃」1丁、後部に連装式の「ビッカース機関銃」1丁(重武装タイプの場合は、機銃架に追加工作が必要となります)
●ドライバー1体、機銃手1体の合計2体のフィギュアが付属しています
・ ドライバーは運転席に座って両手でハンドルを持っているポーズ、機銃手は助手席に座って前部の機銃を持っているポーズとなっています
・ 服装は、シャツに半ズボン姿、短靴を履いています
・ 胴体、両腕、脚部のパーツ構成です
●付属しているアクセサリー類
・ ジェリカン ×8
・ ジェリカン(固定バンド付き) ×4
・ ジェリカン(3連タイプ) ×1
・ 弾薬箱 ×3
・ 保管ラック ×2
・ 弾薬ケース ×4
・ 水筒 ×2
・ シャベル ×1
・ トンプソンサブマシンガン ×1
・ ゴーグル ×2
・ 雑嚢3種 ×各1
・ ブレン軽機関銃 ×1
・ MP40サブマシンガン ×1
・ 拳銃ホルスター ×2
・ 銃剣 ×2
・ ビッカース機銃用ドラムマガジン ×6
・ ドラムマガジンケース ×2
・ 偽装用ネット ×1
・ 毛布 ×1
・ テント ×1
など
●説明書には塗装の概略イラストが記載されています
----------------------------------------------------------------【 「S.A.Sジープ」のワンポイント 】
●1976年製のキットで、ディテールの再現度としては現在の目で見ると少々甘い部分が在るのは事実です
●しかし、タミヤらしく基本はしっかりと押さえられており、ジェリカンを現行品に取り替えるだけで印象が変わることでしょう
●特に、付属のフィギュアの顔の造形は、現在でも遜色無いものであり、完成品の存在感を高めるものとなっています