アメリカ M151A2 フォードマット ケネディジープ
「アメリカ M151A2 フォードマット ケネディジープ (プラモデル) (タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.123 )」です
●「アメリカ M151A2 フォードマット ケネディジープ」です
●現用のアメリカ軍の小型汎用4輪駆動トラック「M151A2」を1/35のスケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●「ジープ」の後継車両としてベトナム戦争などで活躍し、当時のアメリカ軍を代表する車輌となった「M151A2」を再現、「ウィリス MB」の血を引き継ぐ、小型で機動性に優れた精悍なフォルムが表現されています【 「M151A2」について 】
●アメリカは第2次世界大戦において「ウィリス MB ジープ」を開発、大量に生産され、連合軍将兵の足となって各戦線で活躍し、連合軍の勝利に貢献した車輌と言われました
●この「ウィリス MB ジープ」は、小型の車体に、当時としては馬力の高いエンジンを装備、4輪駆動による機動力の良さと、アメリカ製の頑丈かつ機械的な信頼性から高い評価を得ていました
●1940年代後半、アメリカ軍は「ウィリス MB ジープ」の後継車両の開発を指示、「ウィリス」社は防水仕様、電装を従来の6Vから24Vに強化した「M38」を1950年に開発します
●一方、各種武装を載せる関係から、よりパワーアップした「ジープ」も要求され、1952年に大型の「ハリケーンエンジン」を搭載した「M38A1」を開発、アメリカ軍の全部隊に配備されて行きました
●この「M38A1」は、確かにエンジン出力は高いものでしたが、エンジンの大きさに合わせて車体全体が大型化、車重も重くなり、「ジープ」本来の美点である「軽快な機動性」に欠けるようになりました
●そこで、アメリカ軍と「フォード」社の共同により、1953年から「ジープ」のコンセプトに沿った新型の小型汎用トラックの開発が行われ、1957年に制式採用されたのが「M151」です
●この「M151」は、「ハリケーンエンジン」と同様な出力ながらコンパクトな「OHVエンジン」を搭載、車体はセミモノコック構造により軽量化、コイルスプリングによる独立懸架方式となっていました
●「M151」は、優れた機動性能により高い評価を獲得、「Military Utility Tactical Truck」の頭文字を採って「マット」と呼ばれました
・「ジープ」とされないのは、一般的な呼称であった同名を「ウィリス」社(現「クライスラー」社)が商標登録したためで、フロントグリルの棒が横向きなのも、「ジープ」の縦型が特許を獲得していたことによります
●ただ、この「M151」は、リアサスペンションに問題が在り、転倒事故が相次いだために1964年に改良されて「M151A1」に、更にサスペンションを改良した「M151A2」が1970年に登場、このタイプにより「M151」の完成形となりました
●1982年、それまでの「ジープ」や、小型トラック、貨物車などを統合して兵器化した高機動汎用車輌「ハンビィー」が登場、これは従来の「ジープ」の3倍以上の大きさ、重量の車体を190馬力のハイパワーエンジンで動かすもので、輸送車輌としてだけではなく、軽戦闘車輌という特徴を持っています
●この「ハンビィー」の登場により、アメリカ陸軍においては「M151A2」は全車が退役しましたが、アメリカ海兵隊では軽量による被輸送能力の高さから現在も同車を使用が継続されています(「ハンビィー」も装備しています)
●また、世界的にも「M151A2」や、そのライセンス生産車輌を使用している国は多く、同車の優秀性を表す証拠となっています
【 「アメリカ M151A2 フォードマット ケネディジープ」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の小型汎用トラック「M151A2」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●タミヤらしいシャープなモールドにより「M151A2」を再現、小型のソフトスキン車輌らしくパーツ数が抑えられ、その特徴的なフォルムを気軽に楽しむことができる内容となっています
●「M151A2」は、車体下部パーツに各パネルを貼り合せる構成となっています
●車体下部は、セミモノコック式のフレーム、車体内部の基本躯体が一体成型されています
・ 前後のデファレンシャルは各1パーツで構成、コイルサスペンションもブロックごとにパーツ化されています
・ タイヤは、本体部分と裏面内側との2分割式となっており、内蔵させる車軸受けのパーツにより回転可動式です
・ 座席は各1パーツで構成
・ 運転席部分の各種レバー類がパーツ化
・ フロントグリル部にはラジエターが一体成型されています
・ 前部のウィンカーは別パーツです
・ フロントウィンドーは枠の部分が成型色パーツ、ウィンドー部は付属のクリアーシートを使用します
・ 車体側面に取り付けられるシャベル、斧がパーツ化されています
●ワイヤーカッター、「M60機関銃」及び機銃架、延長マフラー、無線機のパーツが付属、各装備の装着の有無が選択できます
●ドライバーのフィギュアが1体付属しています
・ 運転席に座り、片手をハンドルに置いているポーズです
・ 服装は、野戦服を着用、迷彩カバー付きヘルメットを被り、コンバットブーツを履いた姿です
・ フィギュアは、上半身、下半身、両腕のパーツ構成となっています
●マーキングは、アメリカ軍の5種類の塗装例が説明書に記載されています
・ アメリカ陸軍 第82空挺師団 (アメリカ本土)
・ アメリカ陸軍 第2歩兵師団 (韓国駐留)
・ アメリカ海兵隊所属 (キャンプ富士)
・ アメリカ陸軍 アリゾナ州兵建設大隊 (アメリカ本土)
・ アメリカ 第3機甲師団 (ヨーロッパ駐留)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊表記、車輌番号、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●1982年 完全新金型