フラワー級 駆逐艦 コルベット (プレミアムエディション)
「フラワー級 駆逐艦 コルベット (プレミアムエディション) (プラモデル) (レベル 1/72 艦船モデル No.05112 )」です
●「フラワー級 駆逐艦 コルベット (プレミアムエディション)」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス海軍のコルベット艦「フラワー級」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ドイツ海軍の「Uボート」と死闘を演じたコルベット艦「フラワー級」を再現、商船をベースとして建造され、数種の武装を身に纏った独特なシルエットが表現されています
●レベル社製「コルベット級 駆逐艦 スノーベリー」をベースに、エッチングパーツ、金属製砲身、金属製マスト、木甲板シートなどを追加したプレミアムエディション版となります【 「フラワー級」について 】
●第1次世界大戦の開戦時には潜水艦という艦種は戦力的に未知数でしたが、ドイツ海軍が通商破壊艦として実戦に投入し、絶大な戦果を挙げるようになります
●このドイツ海軍の潜水艦は「Uボート」と呼ばれ、実戦での戦訓や技術の向上により搭載魚雷数、航続距離、そして潜航深度、速度などの性能が飛躍的に発展します
●この「Uボート」に対抗できる有効な手段はなく、索敵は基本的に目視に頼らざるを得なかったために連合軍艦艇の損害数は増大する一方で、潜水艦戦においてはドイツ軍側が常に有利となっていました
●第1次大戦後、ドイツ海軍は「Uボート」の保有を禁じられ、連合軍に捕獲された同艦は賠償艦として各国に分配され、研究の対象となります
●1930年代の後半、ヨーロッパで戦争の気運が高まると、イギリス海軍は前大戦での苦い経験から対潜兵装の研究と開発が開始、これには当時のイギリスで研究が行われていたレーダーやソナー(イギリスでは「アズデック」と呼称)などの電波や音波の技術が活かされています
●一方、ドイツ海軍では前述の通りに「Uボート」の保有へ禁止されていましたが、デンマークなどの民間の潜水艇会社をダミーとして潜水艦の技術は維持されていました
●1935年のドイツ再軍備化を機に、この造艦技術をベースとして「Uボート」の建造が再開され、第2次世界大戦の開戦時には一定数の隻数を確保することができました(それでも、「Uボート」の隻数は全く不足しており、大戦中に投入された「Uボート」の大部分は戦時に建造されたものです)
●この「Uボート」は、第2次世界大戦が勃発すると各海域に出撃、当初は連合軍の対潜作戦が確立していない時点での活動だったために多くの戦果を挙げることとなります
●イギリスは四方を海で囲まれた島国であり、その経済や工業力、そして軍事力は商船による海上輸送によって維持され、同国には多くの商船が行き交っていました
●イギリス海軍では、「Uボート」への対策として商船を船団での集団行動へと変更し、その船団を数隻の護衛艦が守る船団護衛方式を採用します
●当然ながら、その船団の護衛には多くの護衛艦が必要であり、既存の護衛艦艇では到底まかなえない状態だったために、新たに生産性が高く、隻数を揃えることができる安価な護衛艦が望まれました
●この要求により建造されたのがコルベット艦である「フラワー級」です
●「フラワー級」は、既存の捕鯨船をベースにして設計が行われ、これに武装を搭載するという極めて安直な方式が採られました
●ただし、見た目は商船然としたシルエットながら、戦前から研究されていた対潜兵装が装備されており、「Uボート」にとっては強敵となります
・ 大戦の中期以降には、前方に対潜ロケットを掃射する「ヘッジホッグ」を装備、対潜能力が向上しています
●もっとも、小型の艦のために(排水量は小型の駆逐艦並みの950tですが、商船ベースのため船体は小型)波浪性は低く、荒れる北海などの海域に投入された同艦の乗員にとっては過酷な任務となりました
●また、大戦初期においては、連合軍側には充分な護衛艦が揃っておらず、「Uボート」側が採る「ウルフパック」戦術などにより「フラワー級」は苦戦を強いられます
●特に、同艦は対潜兵装は強力なものの、軍艦としての通常の武装は貧弱で、防御力も不十分であり、ドイツ軍機や通常艦艇に対して脆弱であることを隠すことはできませんでした
●「フラワー級」は、「Uボート」との必死の戦いを繰り広げ、自らも血を流しながら船団護衛に活躍、大戦中に258隻という大量生産を達成し、イギリスのシーレーン確保のために奮闘したのでした
【 「フラワー級 駆逐艦 コルベット (プレミアムエディション)」について 】
●このイギリス海軍のコルベット艦「フラワー級」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●コルベット艦「フラワー級」を1/72のビックスケールで再現、商船ベースの船体を持ち、船体上部に露天式の艦橋を配置、艦尾には2個の爆雷投下軌条を装備した「フラワー級」の姿を再現した内容となっています
●「フラワー級」の艦橋前に「ヘッジホッグ」が搭載されたタイプを再現し、船体上の各種構造物やディテール、舷側部の鋼板継ぎ目などがスケールに沿って表現されています
●主砲や機関砲の防盾、手摺りなどを再現するエッチングパーツや金属砲身、金属製マスト、そして木甲板シートがセットされたプレミアムエディション版で、1/72というスケールに沿った細かなディテールを演出できる内容となっています
●喫水線以下も再現されたフルハルモデルです
●「フラワー級」の船体は、舷側部の鋼板継ぎ目、舷窓が再現されています
●甲板部分のフェアリーダー、ボラード、リール、ケーブルホルダーなどの細かな艤装が再現
・ アンカーチェーンはセットされている金属チェーンで表現します
・ 甲板部分を再現する木甲板シートが付属
●艦橋部分は、その露天構造を再現、上部のウィンドーを再現するクリアーパーツが付属しています
・ 艦橋に配置されている羅針盤や舵輪装備などがパーツ化
・ 艦橋側面の特徴的なトラス状の支柱構造が再現、表面のボルトも表現されています
●上部構造物は側面の舷窓やリベット構造が表現されています
・ 装備されるゴムボート、救命具はリアルな仕上がりとなっています
・ 連装式のビッカース軽機関銃(×2)が付属
・ ラッタル、煙突、通気筒、デリックなどがパーツ化
●マストは、下部がプラパーツ、上部は金属製パーツとなっています
・ マスト中央部の見張り所がパーツ化
・ マストの梯子が表現されています
■エッチングパーツが付属
●エッチングパーツで再現されている内容は
・ 甲板部や主砲台座部分、上部構造物などの各種手摺り
・ 天窓
・ 主砲塔のシールド
・ 機関砲の防盾
・ 機関砲の照準リング
・ 機関砲の弾倉
・ 機関砲の砲架及び肩当て
・ 防水扉のディテール
・ レーダー
など
■金属製パーツが付属
●金属製パーツで再現されている内容は
・ 主砲砲身
・ 機関砲砲身
・ 旗竿
・ マスト上部
など
【 塗装とマーキング 】
●「フラワー級」のマーキングとして、2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ カナダ海軍 「Snowberry」
・ イギリス海軍 「Campanula」
●説明書の塗装例に基づく、艦番表示、旗竿の国籍旗などを再現したデカールが付属しています
●展示用のスタンドが付属
●全1214パーツ
●完成全長 : 850mm
●2013年 限定品