航空自衛隊 F-4EJ改 ファントム 2 第301飛行隊 (新田原基地・1992戦競)
「航空自衛隊 F-4EJ改 ファントム 2 第301飛行隊 (新田原基地・1992戦競) (プラモデル) (トミーテック 技MIX No.AC112 )」です
●航空自衛隊で運用されている「F-4EJ改 ファントム 2」を1/144スケールで再現したパーツ彩色済プラスチックモデル組立キット
●航空自衛隊において、現在も運用が続けれられている新田原基地に所属する「第301飛行隊」の「F-4EJ改 ファントム 2 (17-8437)」が、1992年の戦技競技会に参加した際の特別塗装を再現した内容となっています【 「航空自衛隊 第301飛行隊 1992年度 戦技競技会参加機」について 】
●1982年以降、「F-4EJ ファントム 2」には能力向上が実施されましたが、1992年度の戦技競技会は、ちょうどその能力向上の過渡期にあたり、「F-4EJ改」にとって初めての戦競参加となった年です
●当時の「F-4」部隊は「F-4EJ改 ファントム 2」を装備する「第301飛行隊」と「第306飛行隊」、そして「F-4EJ」を装備する「第302飛行隊」と「第305飛行隊」の4個飛行隊のみでしたが、「EJ」と「EJ改」とではその能力の差にひらきがあったため、2つの部門に分かれて競技が実施されることになりました
●この1992年の戦技競技会に参加するにあたり、「第301飛行隊」の「F-4EJ改」には、ある程度の雲量のある空域を意識したグレーの雲形パターン塗装を採用します
●「第301飛行隊」では、予備機も含めて合計5機の「F-4EJ改」に対してこの雲形パターンの制空迷彩を施しましたが、それぞれの塗装パターンにはバラつきがありました
●このうち、一番最初に塗装され、かつ原案のパターンに一番忠実だったのが「437号機」です
●この雲形の制空迷彩塗装は、機体がかもしだす印象から「ホルスタイン」を連想させたのでしょうか?部隊内では「モーモー号」と呼ばれ、「437号機」はその最初の機体ということで「初代モーモー号」との愛称で呼ばれていました
●普通、このような特別塗装を施す場合には、機体各部にあるサービスマーク類はマスキングテープでマスクされ、その周囲だけがオリジナル塗装色に塗り変わるのですが(マーク類の周辺はオリジナルの塗装が残る形となります)、「モーモー号」の場合は塗装考案者のこだわりにより徹底的なマスキング作業が行われ、まるで制空迷彩の上からステンシルが施されたように見えます
●インテークベーンに記された「F-1」と「F-15」の赤いシルエットは、競技によるキルマークではなく、「こうなったらいいな」という作者の希望的観測で描かれたものです
【 「航空自衛隊 F-4EJ改 ファントム 2 第301飛行隊 (新田原基地・1992戦競)」のキット内容について 】
●この「航空自衛隊 1992年度 戦技競技会」へと参加した「第301飛行隊」の「F-4EJ改 ファントム 2 (17-8437)」の特別塗装を1/144スケールで再現したパーツ彩色済み組立キット
●機体塗装は1992年に戦技競技会へと参加した際に施された2色のライトグレーによる制空迷彩塗装
●機体上面は2色のライトグレーによる制空迷彩塗装、機体下面はインシグニアホワイトでの塗装パターンは、パーツ上にあらかじめ塗装済み
・ 実機では基本塗装にオーバースプレーをする形で塗装が施されていますが、本キットでは最初からライトグレーの2色迷彩で塗装されています
・ オーバースプレーをした状態で、やや曇った感じとなる国籍マークや機体胴体のライン、識別番号の状態をリアルに再現、あたかもオーバースプレーにより色調が変わった状態で再現されています
・ 一方、尾翼の部隊シンボル、多数のコーションマーク類ははっきりとした色調のタンポ印刷にて再現されています
・ 機首先端部やエンジンノズル周りのシルバー、脚柱やタイヤなども塗り分けられているだけでなく、ウェポン上のラインなども再現されています
●「F-4EJ改 ファントム 2」の機体は、機首部、主翼を含む機体胴体部、エアインテーク部、垂直尾翼、水平尾翼部の各ブロックに分割されており、それぞれのブロック部を組立後、ひとつに連結して完成させます
・ 機首下面の「バルカン砲」及び機体尾部のアレスティングフックは別パーツ化して再現しています
・ アレスティングフックはアップ・ダウンの状態を選択して組立てることが可能
・ 機首ピトー管は金属製パーツで再現、機種パーツを加工して取り付けます (「0.3mm」のピンバイスが必要になります)
●機首レドームにはライトニングストリップ、アンテナが装備された主翼・垂直尾翼端、パイロンにはチャフ・フレアディスペンサーが装備された「F-4EJ改」の細かな特徴までも再現しています
●主翼下面に装備されている「スピードブレーキ」は別パーツ化されており、開閉状態を選択して組み立てる事ができます
●水平尾翼(スタビレーター)は可動させる事が可能、お好みの角度に固定できますので、角度をつけて着陸姿勢を再現することもできます
●ランディングギアは脚柱、脚カバー、タイヤとに分割された構成
・ 脚カバーは「開」「閉」の2種類のパーツがセットされていますので、「駐機状態」「飛行状態」に合わせて選択して使用することができます
●キャノピーはワンピースのクリアパーツで再現
・ キャノピー枠部は機体色であらかじめ塗装され、さらに枠内側に極細のイエローライン、正面はクリアブルーで塗り分けされています
・ 着座姿勢のパイロットを再現したフィギュア×2が付属
・ キャノピーはクローズ状態を再現していますので、オープン状態を再現したい場合には「F-4 オープンキャノピーセット」のオプションユニットをご利用下さい
●主翼下のインボードパイロン2種は別パーツ化して再現、スケール感を損なわぬように薄くシャープな仕上がりとなっています
●「F-4EJ改 ファントム 2」の機外兵装として
・ AIM-7F スパロー ×4
・ AN/ALQ-131 ×1
・ 増槽 ×3
が付属、「F-4EJ改 ファントム 2」の機体下面に装備する事ができます
●更なる武装の強化には「航空自衛隊 空自 ウエポンセット 1」「航空自衛隊 空自 ウェポンセット 2」「航空自衛隊 空自 ウエポンセット 3」「航空自衛隊 空自 ウエポンセット 4」をご利用下さい
●機体マーキングは全て塗装・印刷済みとなっており、デカールは付属していません
●飛行状態で飾る事ができるディスプレイ用のスタンドが付属(組立式)
●「F-15専用 発光ユニット」を機体に組み込む事で、エンジンノズル奥で発光ダイオードを点灯させ、アフターバーナーのゆらめきを再現することができます (ジェット推進ユニットと選択式)
・ 導光用のクリアパーツは本パッケージにセットされています
●また、「フライトユニット (OP003)」「ジェット推進ユニット (OP005)」にも対応、旋回飛行を行う動きのギミックを楽しむことができます
●2012年 「航空自衛隊 F-4 ファントム 2」 第2シリーズ (AC105~AC106 同時発売)
●パーツ塗装済み組立キット
●「F-4EJ改 ファントム」のサイズ
・ 全長 : W 133mm
【 「技MIX F-4 ファントム」シリーズについて 】
●「今からでも楽しめるプラモデル」をコンセプトに、、飛行機製作の難関となる塗装作業を不要としつつ、完成品モデルでは実感できないハイレベルな造型と完成の喜び、さらに「動き」や「遊び」の要素を兼ね備えたシリーズが「技MIX(ぎみっくす)」です
●「技MIX」シリーズでは機体パーツはもちろん、ウェポン類のパーツまでもが塗装済み、説明書に従って組み立てるだけで精度の高い1/144スケールの「F-4 ファントム 2」シリーズを完成させる事ができます
●機体デザインは、「飛行機プラモデル」のメーカーとして知られる「ハセガワ」が原型製作に協力、プロポーション、ディテールともに1/144スケールキットの枠を越える仕上がりとなっています
・ ミニスケールながら「F-4 ファントム 2」のフォルムのポイントとなる部分、
・ 1/144スケールで、全長133mmという手のひらサイズながら細かく作り分けられた「F-4EJ」「F-4EJ改」「RF-4EJ」「RF-4E」の4種類のファントム
・ プロポーション、精確なパネルライン、各機体の塗り分けからポイントとなる形状の差異まで、徹底的にこだわって再現しています
・ ランナーからカットする際、パーツに施された塗装が剥げてしまわないよう、通常のゲートとアンダーゲートとを交え、ゲートの位置にも配慮をしています
●「通常塗装」「特別塗装」などの機体基本塗装を始め、国籍マークやコーションマーク(一部)も再現済み、さらにパーツ上にはパネルラインに沿ったスミ入れまでも施されています
●また、「通常塗装」の機体に関しては、複数の機体番号を再現したデカールをセット、お好みの機番を作成したり、複数機による編隊を再現することが可能になっています
●さらに、動きを楽しむ「技MIX」ならでは、「F-15 専用発光ユニット (OP001)」「フライトユニット (OP003)」や「ジェット推進ユニット (OP005)」にも対応、フライトシーンを演出することができます
●また、「F-4 オープンキャノピーセット」のオプションユニットでオープンキャノピーの状態を再現、「航空自衛隊 空自 ウエポンセット 1」「航空自衛隊 空自 ウェポンセット 2」「航空自衛隊 空自 ウエポンセット 3」「航空自衛隊 空自 ウエポンセット 4」のオプションユニットで、兵装の強化・変更を楽しむことができ、楽しみ方、遊び方までも幅広くフォローしたシリーズ構成となっています
【 「航空自衛隊のF-4EJ/EJ改 ファントム 2」について 】
●総生産数が5000機を越える大ベストセラー機となった「F-4 ファントム 2」は、元々は米海軍の艦隊防空戦闘機として開発された双発複座戦闘機です
●最初の量産機として生産された「F-4B」は、空対空兵装として中射程ミサイルと短射程ミサイルをそれぞれ4発搭載出来ましたが、機関砲などの固定武装は装備していませんでした
●その後、「アメリカ空軍」でもこの機体を採用し、「F-4C」「F-4D」が折からのベトナム航空戦に投入されました
●しかし、ミサイルの信頼性が予想以上に低くかったために撃墜の機会を逃すことが少なからずあり、また8発のミサイルを撃ちつくしたあとは、機関砲を装備したMiG戦闘機に逆に翻弄される事態も発生し、その戦訓から固定機関砲装備の必要性が求められました
●この戦訓に基づき、機首に「M61 20mmバルカン砲」を固定装備したのが「F-4E」で、早速ベトナム航空戦に投入されています
●航空自衛隊が要撃戦闘機として装備した「F-4EJ」は、その「F-4E」を日本独自の運用に合わせた仕様にアレンジしたタイプで、1968年11月に採用が決まった機体です
●「F-4EJ」の主な変更点は、「F-4E」から核兵器や空対地ミサイルの運用能力を削除し、「専守防衛」における要撃任務に特化させた機体であると言えます
●日本独自の装備としては、当時の防空システムであった「BADGE (自動警戒管制組織)」用のデータリンク機材や、国産の機上レーダー警戒システム「J/APR-2」の搭載が挙げられますが、その一方で政治的な判断により爆撃コンピュータや空中給油装置の運用能力が省かれました
●「F-4EJ ファントム 2」の1、2号機はマクダネル・ダグラス本社のあるセントルイス工場で完成し、1971年1月に初飛行を記録
●7月16日に現地において航空自衛隊に引き渡されたのち、同月25日にアメリカ空軍のパイロットにより、三菱重工小牧工場にフェリーされています
●その後はノックダウン生産を経て、三菱重工を中心とした国内企業によるライセンス生産が行われ、最終的には140機が装備されました
●そして、その最終号機となった「17-8440号機」は、「ファントム 2」一族の最後の生産機でもありました