ロシア BM-21 グラート 初期型
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「ロシア BM-21 グラート 初期型 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.01013 )」です
●現用のソ連軍(ロシア軍)の自走多連装ロケット砲「BM-21 グラート」の「初期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦で猛威を奮った「自走ロケット砲 カチューシャ」の進化形とも言える「BM-21 グラート」を再現、ソ連車両らしい無骨なスタイルのトラックに多連装式のロケット砲を搭載した特徴的なフォルムを再現した内容となっています
【 「BM-21 グラート」について 】
●第2次世界大戦時のソ連軍は、対峙するドイツ軍と同様にロケット兵器を重要視していました
●このロケット兵器は、射程が短く、命中精度は通常の火砲と比べて極めて低いのが欠点でしたが、生産コストが低いという長所を持っています
●ソ連軍では、命中精度の低さをロケット弾の多さでカバーする方式を採り、多連装式の自走ロケット砲「カチューシャ」を大量に揃え、面制圧によりドイツ軍を圧倒しました
●戦後になると、間接支援兵器は精密射撃が可能な火砲が主流となりましたが、ソ連軍では「カチューシャ」の後継となる「140mmロケット砲 BM-14」を装備し、従来の通りに支援兵器の一翼を担いました
●この「140mmロケット砲 BM-14」の更なる後継車両となったのが「122mmロケット砲 BM-21 グラート」で、1960年代に登場しています
●「122mmロケット砲 BM-21 グラート」は、4.5tトラックである「ウラル-375D」をベースとして、荷台部分に40連装の122mmロケット砲を搭載、集中使用することで多大な効果を発揮することができました
●しかし、時代の流れは間接射撃に際しても精密さと砲撃の濃密さを求めるようになり、西側諸国にとって同車は旧式兵器として見られていました
●ところが、このような西側諸国のハイテク化に逆行する存在である「BM-21 グラート」は、ローテク兵器として低コストで軽便、取り扱いも容易で維持管理も行い易く、ロシア軍のみならず量を必要とする発展途上国にとっては格好の兵器となります
●同車は、そのような発展途上国向けに各国でコピーもしくは発展型が作られ続けており、現代の兵器としてその存在は揺るぎないものとなっています
【 「ソビエト BM-21 グラート 初期型」のキット内容について 】
●このソ連軍(ロシア軍)の自走多連装ロケット砲「BM-21 グラート」の「初期型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●トランペッター社の1/35シリーズのフォーマットに則り「BM-21 グラート」を再現、ベース車両である「ウラル-375D」のプレス式のボディ形状やディテール、ランチャー部の薄さやその細かな造りが高い成型力によって表現された内容となっています
●「BM-21 グラート」は、「シャーシ」「キャビン」「荷台部」「ランチャー部」の4ブロックで構成されています
「シャーシ」
●「ウラル-375D」トラックをベースとしたシャーシは細分化されたパーツ構成によりその造りを再現
●シャーシのメインフレームは、縦と横のフレームを組合す方式となっています
・ リーフ式サスペンションは各1パーツで再現
・ 各デファレンシャルは、6~10パーツで構成
・ 前輪のステアリングは固定式です
●タイヤはホイール部とゴムの部分とに分割されています
・ ゴムの部分はラバー製で、トレッドパターンが深めに彫刻
●エンジンは、箱組み方式の本体部分にシリンダーヘッドや冷却ファンなどを取り付ける構成となっています
・ ファンベルトはエッチングパーツにて再現
「キャビン」
●「ウラル-375D」トラックのキャビン部のプレス式による独特な形状を再現、補強用のプレスラインもモールドで再現されています
●キャビンは、各パネルを貼り合せる箱組み方式となっています
・ 側面のドアは左右分割式で、開閉状態が選択できます
・ 各ウィンドーはクリアーパーツとなっており、窓枠部分がパーツ上にモールドされています
・ ワイパーはプラパーツにて再現
・ フロント部の前照灯のガラス部とウィンカーを再現するクリアーパーツが付属
●キャビン内部が再現されています
・ メーターパネルは、その複雑な形状を一体成型により再現
・ 各メーターを再現するデカールが付属
・ 各種ペダル類、レバー類は個別にパーツ化されています
「荷台部」
●荷台は、ロケット砲搭載型となる後方に緩やかな傾斜が付いた形状を再現、その特徴的なプレスラインが彫刻されています
●荷台部は、中央部と後部に分割されており、中央部は箱組み方式、後部は一体成型となっています
・ 後部の前部に存在するステップは上下分割式です
・ 尾灯、ウィンカーはクリアーパーツ
「122mmロケットランチャー部」
●「カチューシャ」のイメージを引き継ぐ円筒を束ねたロケットランチャーを立体感豊かに再現
●40連装式のロケットランチャー部は、6ブロックに分割して再現、ランチャーの後部にはロケット弾が装填された状態となります
・ ロケット弾部分は別パーツとなります
●ランチャー部は、ランチャー本体と下部の砲架で構成されています
●ランチャー本体は、列ごとにブロック化されており、中央部分が上下の4ブロックでこれに左右の縦方向のブロックを取り付けます
・ 各ブロックは上下分割式で、先端部分は薄く成型されています
●砲架は上下分割式で、左右のアームにより上下を接続します
●前照灯、尾灯のガラス部、ウィンカー、各ウィンドーを再現するクリアーパーツが付属
●車体の細かなディテールを再現するエッチングパーツが付属しています
「塗装・マーキング類」
●「BM-21 グラート」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、塗装例に基づく、親衛旗マークなどを再現したデカールが付属しています
●「ソビエト BM-21 グラート 初期型」の完成時のサイズ
・ 全長 : 211mm
・ 全幅 : 78.5mm
●全370パーツ