有人潜水調査船 しんかい6500 (推進器改造型 2012)
「有人潜水調査船 しんかい6500 (推進器改造型 2012) (プラモデル) (ハセガワ サイエンスワールド シリーズ No.SW003 )」です
●「有人潜水調査船 しんかい6500 (推進器改造型 2012)」です
●日本の最新鋭の潜水調査船「しんかい 6500 推進器改造型」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●深海を探査するため、水圧に耐えうる強固な船体に、球形状の操縦席兼観測室を持ち、前方に多様なマニュピレーターを装備した「しんかい 6500」を再現、機動性を高めるため2012年に大改装を施し推進装置を改造・増設した「推進器改造型」を再現した内容となっています
●ハセガワ社製「有人潜水調査船 しんかい 6500」をベースとして、「推進器改造型」を再現するために船体及び垂直安定板、推進器などを新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります【 「しんかい 6500 推進器改造型」について 】
●地球上の海の地形には、地殻(プレート)の動きから山形の地形が形成される「海嶺」と、渓谷が形成される「海溝」があります
●そして、日本列島の東には、列島が存在するユーラシアプレートに向かって、太平洋プレートが衝突し、落ち込むことにより、世界でも有数な規模の「日本海溝」が存在しています
●これらプレート上の自然な動きは巨大地震や火山を発生させる原動力となるため、日本は地理学的に地震国となっています
●このため、海溝の構造を知ることは、地震の発生やそのメカニズムを探求することであり、その延長には地震予知にも繋がるものと考えられています
●このような地理に基づく日本は深海探査に熱心であり、1969年には潜水深度600mの「しんかい」を建造、1981年には潜水深度2,000mの「しんかい 2000」が作られました
●「しんかい 6500」は、これまでの潜水船建造技術と、金属やガラス類の組成、加工技術などの日本の技術力の粋を集めた新鋭船であり、1990年に就役しました
●「しんかい6500」は、地震の発生域として水深6,000mから6,500m程度が多いことから潜水深度を6,500mまで可能とした大深度探査型の潜水調査船で、この性能は各国の同様な有人潜水船のトップクラスとなっています
●650気圧という莫大な圧力を受け止める、船の心臓部である3名の乗員が乗る前部の耐圧殻は、厚さ約73mmのチタン合金で覆われ、耐圧性能を高めるために球の形となっており、上部及び後部は船体に埋め込まれています
●船体側面には埋め込み式に垂直式のスラスターを装備、そして船体前部には各種作業を行なうためのマニピュレーターが装着されています
●「しんかい 6500」は1990年の就役以降、1250回以上の潜水ミッションを完了、上記のような地震関係だけではなく、深海の探査や、深海生物の調査、発見に努め、日本の海洋探査における重要な足跡を残しました
●この「しんかい 6500」は2012年に大規模な改修工事が行われ、従来の大型の推進装置1基から小型推進装置2基へと変更、水平スラスターも船尾に1個増設され、海中での機動性能が大幅に向上しました
●改修工事が完了した同船は、地球規模での大深度調査として2013年1月から1年間の予定で航海に旅立っており、その成果が期待されています
【 「有人潜水調査船 しんかい6500 (推進器改造型 2012)」のキット内容について 】
●この潜水調査船「しんかい 6500 推進器改造型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「しんかい6500」が所属する海洋研究開発機構(JAMSTEC)の協力により、徹底した取材によってキット化、ハセガワ社のシャープなモールドと、確かな造形力によって同船の魅力が表現されています
●また、パーツを細分化して精密なデティールを追及するのではなく、パーツ上にあらかじめデティール再現、一体成型されたパーツを多くしてパーツ数が抑えて、初心者からベテランまでがプラモデル製作を楽しむことができる内容となっています
●成型色は白色と黄橙色、上部構造物と上部の安定翼は実船の色に合わせて黄燈色で成型し、のぞき窓の部分にはクリアパーツを使用、塗装をしなくてもイメージに近い形で仕上げる事ができます
●「しんかい 6500 推進器改造型」は、船体部に、上部構造物、推進器、マニピュレーターなどを取り付ける構成となっています
●船体部は上下分割式で、船体前部、操縦席兼観測室は別パーツとなっています
・ パーツ全体に渡り、パネルライン、リベットなどのデティールが、ハセガワらしい繊細な凹凸状のモールドで再現されています
・ 上部の塗装の塗り分けラインに沿って、薄めのモールドが彫刻されています
● 垂直スラスター部は船体に一体成型、スラスターの内部に備えられたスクリューは別パーツにて再現
・ 船首、船尾部分の水平スラスターは4パーツで構成、筒状の構造の内部に小型のスクリューが収まった様子が表現されています
●前方の「のぞき窓」はクリアーパーツで再現
・ 前方の各カメラ類は別パーツとなっています
●船体下部のバラストは別パーツ化して再現、装着時・脱着時を再現する事が可能です
●船体上部に装備された「前方障害物探知ソナー」は黄燈色で成型されたワンパーツで再現されています
・ 船体上部の吊フック類は別パーツ化されています
●船尾の垂直安定板は中央部分で分割された左右分割式となっており、黄燈色で成型されています
・ 海洋研究開発機構マークの円形のデカールラインが繊細な凸モールドで彫刻
●船尾左右に装備された「主推進器」は、左右で一体成型されたモーター部分、ガード、スクリューの3パーツ(左右合計5パーツ)で構成されています
●各マニピュレーターは一体成型で、下部のバスケット部は3パーツで構成
・ マニピュレーターの先端部は開いた状態となっています
●クリアー成型の展示用のスタンドが付属
●カラーで印刷された「しんかい 6500 推進器改造型」のデータカードが付属しています
●説明書には「しんかい 6500 推進器改造型」の細部の塗り分けが記載された塗装図が表示されており、船名、海洋研究開発機構マーク、上部の塗り分け部などを再現したデカールが付属しています
・ スタンド用の船名表示のデカールも付属しています
●全長 : 約135.5mm
●全幅 : 約37.5mm
●全62パーツ
●2013年 一部新金型
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【 「有人潜水調査船 しんかい6500 (推進器改造型 2012)」のワンポイント 】
●大人から子供まで、できるだけ多くの方に楽しんで頂けるように考えられたプラモデルですが、組立には「プラモデル用接着剤」が必要となります、別途お求め下さい
●人の目に触れない深海探査を目的とした調査船、製作する時には海上から海中そして深海に渡り活躍するイメージが膨らみますが、まずは手を加えずストレートで組み上げて、プラモデル作りを楽しんでみて下さい