LRDG パトロールカー 2cm対空機銃装備型
「LRDG パトロールカー 2cm対空機銃装備型 (プラモデル) (ドラゴン 1/72 ARMOR PRO (アーマープロ) No.7504 )」です
●第2次世界大戦時の北アフリカ戦線におけるイギリス軍の長距離偵察挺進隊「L.R.D.G」の装備車輌「デザートシボレー」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「L.R.D.G」の主力車輌である「デザートシボレー」に「ブレダM35 20mm機関砲」を搭載したタイプを再現、砂漠を踏破するために余分なものを削ぎ取り、荷台部分に機関砲を装備した特徴的なスタイルが表現されています
●ドラゴン社製「L.R.D.G. パトロールカー w/ルイス軽機銃」をベースとして、「ブレダM35 20mm機関砲搭載型」を再現するために、機関砲のパーツを新規に追加したバリエーションキットとなります【 「デザートシボレー」について 】
●1940年、ソマリアなどの東アフリカに展開するイタリア軍と、周囲のイギリス植民地のイギリス連邦軍とが戦闘を開始、またリビアに展開する大規模なイタリア軍もエジプトへの侵攻の気配を見せており、これに警戒するためイギリス軍は長距離偵察挺身隊「L.R.D.G」の創設します
●この「L.R.D.G」は、「ロング・レンジ・デザート・グループ(長距離偵察挺進隊)」の略であり、明確な戦線というものが形成できないという砂漠戦での特徴を活かして長距離を移動し、敵後方の偵察と、時には威力偵察と兵站関係の襲撃を行なう事を目的とした部隊でした
●本来、このような部隊にはイギリス本国軍の要員が充てられるはずでしたが、既存の組織からの反発を受け、思うように人員が集めることができませんでした
●ところが、増援としてエジプトに派遣されてきたニュージーランド軍は輸送船を沈められた関係で、装備を失っており、このニュージーランド兵を充てることにより、兵員を確保することに成功します
●車輌に関しては、イギリス軍は砂漠での長距離移動用の車輌は開発しておらず、部隊は中東地域に多く供給されていた民間用の「シボレ-トラック」を徴用、これを砂漠地域で行動ができるように改造が行われました
●この改造は、タイヤを砂漠用の低圧タイプへと変更、スタック時の脱出用にサンドチャンネルを装備、長距離での活動のために、燃料、飲料水、食料や各種装備などの搭載スペースが設けられるなど、本格的なものとなっています
●このトラックに装備される武装は、防衛能力の低い敵の後方地域へと進入するために基本的には機関銃程度の軽武装でしたが、対戦車ライフルや、対戦車砲を装備した車輌も存在していました
●この改造された「シボレートラック」を装備した「L.R.D.G」は、イタリア軍とドイツアフリカ軍団の後方へと偵察行動を決行、敵情の把握の他に、兵站や補給路の襲撃が行なわれ、枢軸国軍側に混乱をもたらします
●また、このような「L.R.D.G」の襲撃に対処するために、後方にも兵力を置かねばならず、枢軸国軍側の正面戦力を削減することにも繋がりました
●一方、補給がままならない北アフリカ戦線では、両軍共に捕獲した敵の兵器、物資等を活用することが積極的に行われており、「L.R.D.G」では捕獲したイタリア軍の優秀火砲「ブレダM35 20mm機関砲」を「シボレートラック」に搭載、簡易型の自走砲として使用されています
【 「LRDG パトロールカー 2cm対空機銃装備型」のキット内容について 】
●このイギリス軍の「L.R.D.G」用のトラック「デザートシボレー 20mm機関砲搭載型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ドラゴン社の1/72シリーズの現行フォーマットに則り「デザートシボレー 20mm機関砲搭載型」を再現、ディテールを重視しながらもミニスケールらしく一体成型が多用され、比較的簡単に同車の魅力を楽しむことができる内容となっています
・ パーツ数が抑えられており、総パーツ数は65点です
●「デザートシボレー 20mm機関砲搭載型」は、「シャーシ」「ボンネット及びキャビン部」「荷台部」「機関砲」の4ブロックで構成されています
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは、一体成型となっており、これにサスペンション、ドライブシャフトなどを取り付ける構成です
・ 前部のバンパーは別パーツです
・ リーフ式サスペンションは、各1パーツで構成
・ ドライブシャフトは、後部のデファレンシャル部と一体成型されています
・ ステアリングは固定式です
・ タイヤは各1パーツで構成、砂漠用タイヤのトレッドパターンが繊細に彫刻されています
【 ボンネット及びキャビン部 】
●ボンネット及びキャビン部は、フェンダーが一体成型された底面パーツに、ボンネット、座席などを取り付けて行きます
・ ボンネットは、側面と天板とが一体成型されています
・ 運転席部分は、メーターパネル、ハンドル、各種レバー類がパーツ化
・ 前照灯、毛布ラック、フロントウィンドー(カバー付き)、ライフルラックは別パーツとなっています
【 荷台部 】
●荷台部分は、前面パネル以外は一体成型となっており、後部のマッドフラップなどは別パーツです
・ サンドチャンネル、携行缶、荷台前部のシャベルは別パーツにて再現
【 機関砲 】
●「ブレダM35 20mm機関砲」は、揺架を含めて一体成型された砲身部分に、左右ブロックで分割された砲架を取り付ける構成となっています
・ 砲身後部にはスライド金型によりグリップ部が表現されています
・ 砲架の左右ブロックは各3パーツで構成され、操作ハンドルがパーツ化
・ 照準手席は一体成型で、腰掛け部分の模様が彫刻されています
【 塗装とマーキング 】
●「デザートシボレー 20mm機関砲搭載型」のマーキングとして、「L.R.D.G」仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ パーソナルネーム 「TE AROHA」 (リビア/1943年)
・ 所属不明 (リビア/1943年)
●説明書の塗装例に基づく、部隊表記、車台番号、パーソナルネームなどを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2013年 一部新金型