日本海軍巡洋戦艦 赤城 デラックス (真鍮製41cm主砲砲身10本セット付き)
「日本海軍巡洋戦艦 赤城 デラックス (真鍮製41cm主砲砲身10本セット付き) (プラモデル) (フジミ 1/700 特シリーズ SPOT No.特SPOT-018 )」です
●帝国海軍の計画艦であった巡洋戦艦「赤城」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●フジミ社製「日本海軍 巡洋戦艦 赤城」に、金属製主砲砲身パーツをセットしたデラックスバージョンとなります
●日露戦争後の海軍増強プランである「88艦隊」の中核的巡洋戦艦である「赤城」を再現、当初の計画通りに巡洋戦艦として完成した場合の姿を再現した内容となっています【 巡洋戦艦「赤城」について 】
●帝国海軍は、日露戦争においてその海軍力によりロシア海軍を破ると、大艦巨砲主義に基づいた海軍戦力の拡大を図るようになります
●第1次世界大戦では日本は連合軍国側として参戦、国としての損害は無い状態で戦勝国となり、軍需景気に支えられ、海軍力の増強に拍車が掛かります
●第1次世界大戦後の1920年に計画されたのが通称「88艦隊」で、艦齢8年未満の8隻の戦艦と8隻の巡洋戦艦を保有するというものでした
●これにより「長門型」、「加賀型」が各2隻、「紀伊型」が4隻の計8隻の戦艦、「天城型」、「13号艦型」が各4隻の計8隻の巡洋戦艦の建造が計画、それにより「長門型」、「加賀型」、「天城型」が起工されます
●「天城型」(計画)は、「40cm連装砲」を5基搭載、同砲を4基装備する「長門型」よりも強力な攻撃力を持ちながらも、最大速力は30ノットという巡洋戦艦らしい快速性を誇りました
●その分、「長門型」よりも装甲は薄くなっていましたが、舷側の装甲は角度が付けられ、防御力は同型と比べて勝っており、当時の海軍の建艦技術の粋を結集した新鋭艦でした
・ 巡洋戦艦は、一般的に戦艦よりも下位のクラスと思われがちですが、当時は戦艦よりも上位のクラスとされていました
●しかし、1921年から1922年にかけての「ワシントン軍縮会議」において主力艦艇の削減が決定、「長門型」のみ保有が認められ、「天城型」で建造が進んでいた「天城」、「赤城」は航空母艦へと変更されることとなります
・ 「ワシントン軍縮会議」は、アメリカ、イギリスに有利なように感じますが、「88艦隊」の建造及び維持費は当時の日本の国力を無視したものであり、国力の点から判断すると、無理な建造を抑制しながらも列強国との戦力差が開かないようにするための理に適った条約でした
●「赤城」は、「天城型」巡洋戦艦の2番館として1920年に建造が開始されました
●前述の「ワシントン軍縮条約」によって1922年に工事が中止され、翌年に航空母艦としての工事へと変更されています
・ 「天城型」巡洋戦艦は、「天城」「赤城」「高雄」「愛宕」の4隻で、基本的に同一の形状となる予定でした
・ 「天城」は、1923年に発生した関東大震災により船台から転落して修理不能のダメージを受けてしまい、同艦は廃艦処分で解体されることとなり、代わりに軍縮会議で廃艦が決定していた「加賀」が航空母艦として転用されることになりました【 「日本海軍巡洋戦艦 赤城 デラックス (真鍮製41cm主砲砲身10本セット付き)」のキット内容について 】
●この帝国海軍の巡洋戦艦「赤城」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●シャープなモールドにより巡洋戦艦としての「赤城」を再現、フジミ製「特シリーズ」のスタンダードなディテール表現力により、計画艦ながらも実態艦さながらの実感のある姿を楽しむことができる内容となっています
●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです
●「赤城」は、上甲板及び船体部の上下分割のパーツで構成されています
・ 船体部は一体成型のパーツで構成され、舷側の舷窓、フェアリーダーなどの細部が再現
・ 舷窓には雨樋の彫刻が施されています
・ 艦尾にはスターン・ウォークが再現されています
・ シェルター甲板の舷側の一部が、船体部と一体成型となっています
・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています
●上甲板は前後の甲板、シェルター甲板で分割されています
・ 甲板上には、主砲塔台座、煙突台座、アンカーチェーン導板の基本躯体の他、ボラード、昇降口、天窓、通風筒、ボート用架台などの細かなディテールが再現されています
●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「煙突部」「後部構造物」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「赤城」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋は、実艦通りの各層を積み上げていく方式で、8層で構成されています
・ 艦橋を構成するための基本躯体となる、5本の前檣楼支柱がパーツ化
・ 羅針艦橋及び戦闘艦橋は、枠のモールドが彫刻されています
・ 艦橋下部の舷窓、防水扉などもスライド式金型によりシャープに再現
・ トップの射撃指揮所は、艦橋上層部と一体成型され、測距儀は別パーツとなっています
・ 特徴的な2層に分かれた探照灯デッキが再現され、装備される110cm探照灯(8個)はクリアーパーツとなっています
● 煙突
・ 本体部分は一体成型で、小煙突の一部は別パーツとなっています
・ 煙突トップ部は別パーツ化で、雨水カバー部はシャープなモールドで開口処理され、煙突内部の整流板も別パーツにて再現されています
●後檣
・ 後檣は三脚檣型、トップは1本の単檣となっており、放射状のヤード部は別パーツで再現
・ マスト部に存在する探照灯台が再現、装備される110cm探照灯(2個)はクリアーパーツとなっています
●後部構造物
・ 後部構造物は1パーツで再現、ボートを収める裏側のディテールが彫刻されています
●主砲塔部「45口径 3年式 40cm連装砲」 ×5
・ 主砲砲身はプラパーツと金属製砲身とを選択することができます
・ 砲塔は上下分割式、砲身部分は1本づつに分割されています
・ プラパーツの砲身部分には防水カバーが表現され、防水カバー前部には外とう砲取り付け金具の一部のモールドが入っています
・ 砲身の先端部分には、スライド式金型により砲口が開口処理されています
・ 測距儀は別パーツとなっています
・ 4番主砲塔に存在する航空機用の滑走台がパーツ化
●副砲「50口径 3年式 14cm単装砲」 ×16
・ 副砲のパーツには防水カバーが一体成型されています
●高角砲「45口径 10年式 12cm単装高角砲」 ×4
・ 高角砲は、本体部分と上部の駐退複座装置との2パーツで構成されています
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 17m水雷艇 ×2
・ 12m内火艇 ×1
・ 9mカッター ×2
・ 7mカッター ×6
・ 小型カッター ×1
・ 通船 ×2
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 錨、副錨
・ 菊花紋章
・ 塵捨管
などがセットされています
●艦載機として複葉艦載機が2機付属しています(クリアーパーツ)
■付属している金属製主砲砲身について
●金属製砲身は真鍮挽き物パーツで、防水布先端部までが再現されています
・ 砲口は開口処理済みです
・ 金属製砲身の後部には取り付け用のダボが付いており、プラパーツの砲身を防水布前端のラインでカット、切断部分にドリルで穴を開口させて金属砲身を装着します
・ 砲身の基部には外とう砲の取り付けリングが彫刻されています
●艦尾の軍艦旗(直線タイプと、なびいているタイプの2種)、艦載機の日の丸マークを再現したデカールが付属しています
【 「日本海軍 巡洋戦艦 赤城 デラックス 主砲砲身付き」のパッケージ内容 】
・ 巡洋戦艦「赤城」 ×1
・ 金属製砲身パーツ ×10本
●2013年 スポット生産品