ソビエト 2S1 グヴォズジーカ 122mm 自走榴弾砲
「ソビエト 2S1 グヴォズジーカ 122mm 自走榴弾砲 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.05571 )」です
●現用ソ連軍(ロシア軍)の自走榴弾砲「122mm自走榴弾砲 2S1 グヴォズジーカ」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●1960年代に開発されながらも低いコストにより現在でも使用が続けられている「122mm自走榴弾砲 2S1 グヴォズジーカ」を再現、浮航能力を持った独特な形状の車体に、背の低い砲塔を装備した特徴的なフォルムを再現した内容となっています【 「122mm自走榴弾砲 2S1 グヴォズジーカ」について 】
●第2次世界大戦後、ソ連軍は軍の機械化を急ピッチで推し進め、優秀な戦車と兵員輸送車を数多く装備する高度に機械化された軍隊となりました
●ただし、砲兵科の分野では機械化は遅れており、そのほとんどの部隊が牽引式の火砲のみを装備していました
●もっとも、ソ連軍では自走化の立ち遅れを充分に認識しており、実際に数種の自走砲が試作されていましたが、性能不足により採用は見送られています
●そこで、1965年に牽引式の「122mm榴弾砲」と「152mm榴弾砲」を自走化する計画が立案されました
●「122mm榴弾砲」の自走砲は、汎用装甲車両「MT-LB」の車体をベースとして開発が進み、主砲には、1963年に制式化された「122mm榴弾砲 2A18」を改良した「122mm榴弾砲 2A31」を搭載、同砲は旋回式の砲塔に収められ、車体後部に装備されました
●また、車体のベースとなった汎用装甲車両「MT-LB」が持っていた浮航機能をそのまま継承しているのが特徴でした
●この自走砲は、「122mm自走榴弾砲 2S1 グヴォズジーカ」として制式化、1971年から配備が開始され、1990年代までに1万両程度が生産されています
●この「122mm自走榴弾砲 2S1 グヴォズジーカ」は、「122mm砲」をそのまま車載化した形態に近く、砲弾の装填は手動式で、分離装薬のために最大発射速度は4発/分程度となっています
●砲の最大射程は15.2kmに過ぎず、西側の自走砲に比べるとその性能は大きく見劣りしているのも事実です
●しかし、西側の自走砲は高機能を持っている分、調達コストが高く、その配備は機甲部隊を中心としたものにとどまっています
●これに比べて、「122mm自走榴弾砲 2S1 グヴォズジーカ」は極めて安価なコストで生産が可能であり、膨大な兵力を誇っていたソ連軍の機械化部隊の砲兵の自走化に貢献、ソ連軍のみではなく、ワルシャワ条約機構軍をはじめとする世界各国に配備され、現在においても自走砲兵部隊の主力兵器として運用が続けられています【 「ソビエト 2S1 グヴォズジーカ 122mm 自走榴弾砲」のキット内容について 】
●この現用ソ連軍(ロシア軍)の自走榴弾砲「122mm自走榴弾砲 2S1 グヴォズジーカ」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●砲塔及び車体の主要部分は一体成型のパーツで構成しながら、細分化されたパーツを付加していくトランペッター社の1/35シリーズのフォーマットに従い「122mm自走榴弾砲 2S1 グヴォズジーカ」を再現した内容となっています
●「122mm自走榴弾砲 2S1 グヴォズジーカ」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、一体成型されたパーツにより、複雑な前部形状や後部の微妙なラインを再現、表面部分には溶接跡が彫刻されています
●「122mm榴弾砲 2A31」の砲身は、上下分割式となっています
・ マズルブレーキは別パーツで、左右分割式です
・ 防盾は1パーツで再現され、表面にはパネルラインが彫刻されています
・ 防盾(砲身)は、完成後も上下に可動式とすることができます
●砲塔は、上下分割式となっています
・ 装填手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択可能、2種のタイプのハッチが用意され、選択して使用します
・ 砲塔後部には、グリル状の構造物の装備の有無が選択できます
・ 排莢ハッチは別パーツで、開閉状態が選択可能です
・ 照準口は別パーツで再現され、ガラス部はクリアーパーツ、フード部分はエッチングパーツとなっています
・ ペリスコープは本体部分が成型色パーツ、ガラス部分はクリアーパーツです
●車長キューポラは、砲塔パーツとは別パーツとなっています
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ キューポラのペリスコープはクリアーパーツです
【 車体上部 】
●車体上部は、その形状を一体成型で再現、車体表面の溶接跡が繊細なモールドで表現されています
●車体上部は、一体成型となっており、エンジン点検ハッチは別パーツです
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 操縦手の視察部の前面ガラスはクリアーパーツで、その前部の扉は別パーツとなっています
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属
・ ペリスコープはクリアーパーツで、ガード部分はエッチングパーツです
・ 前照灯のガラス部を再現するクリアーパーツが付属しています
・ 牽引ワイヤーの固定具はエッチングパーツにて再現
・ 排気管はスライド式金型により内部のスリット構造が一体成型されています
・ 側面のグリルの有無を選択できます
●複雑なスリット構造となる後部のフェンダーは、エッチングパーツを貼り合せることにより再現
・ フェンダーは、各16パーツのエッチングパーツで構成されています
・ フェンダーは、上げた状態と下げた状態とを選択できます
【 車体下部 】
●車体下部はバスタブ式に一体成型され、後部パネルは別パーツとなっています
・ サスペンションアームは別パーツです
・ 転輪、誘導輪は左右分割式で、転輪のゴムの部分には特徴的なブロック状のラインが彫刻されています
・ 後部パネル中央部の大型ハッチは別パーツです
【 履 帯 】
●履帯は、一部連結式履帯が付属しています
・ 上下の直線部分は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は1枚ずつが分割されたパーツとなっています
・ センターガイド部分は別パーツで再現
●ペリスコープ、前照灯のガラス部、操縦手の視察部などを再現するクリアーパーツが付属
●エンジングリルのメッシュや、各部のディテールを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「122mm自走榴弾砲 2S1 グヴォズジーカ」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる5種類(ダークグリーンの単色塗装、3色迷彩など)の塗装例が説明書に記載されており、その塗装例に基づく親衛旗マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●「122mm自走榴弾砲 2S1 グヴォズジーカ」の完成時のサイズ
・ 全長 : 212mm
・ 全幅 : 82mm
●全960パーツ
●2013年 完全新金型