ソビエト BRDM-2 後期型 デドコフ 2
「ソビエト BRDM-2 後期型 デドコフ 2 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.05512 )」です
●現用のソ連軍(ロシア軍)の「装甲偵察戦闘車 BRDM-2」の「後期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキット
●ソ連軍を代表する車輌の一つである「BRDM-2」を再現、浮航能力を重視した船形の車体に、小型の砲塔を搭載した特徴的なフォルムを再現した内容となっています【 「装甲偵察戦闘車 BRDM-2」について 】
●ソ連軍の装甲偵察戦闘車の原点は、第2次世界大戦時にアメリカから供与された「M3 スカウトカー」に遡ります
●この「M3 スカウトカー」は、アメリカ軍では主に本国での使用にとどまり、その役割をハーフトラックへと引き継ぎましたが、ソ連軍には余剰車輌として大量に供与され、戦車以外の機械化に遅れたソ連軍にとっては、数少ない兵員用装甲車輌として重宝されました
●第2次世界大戦が終結し、車輌の国産化を進めたソ連軍は、「M3 スカウトカー」の後継車両として「BTR-40」を開発、生産、ただ同車は性能的に「M3 スカウトカー」の延長線上の存在であり、路外での機動能力は低く、オープントップ車輌のためにNBC防御能力も有りませんでした
●そこで、密閉型車体を持つ偵察用の装輪式装甲車「BRDM-1」を開発、ソ連軍及びワルシャワ条約機構軍に広く運用されることになります
●「BRDM-1」は、路外での機動能力を向上するため、車体中央部の補助輪を装備、必要に応じて下方に下げて、チェーンにより駆動するという方式を採用しました
●また、同車は浮航推進能力を重視、そのために先端の尖った車体形状となっているのが特徴でした
●ただし、同車は武装が装備されていない関係で、斥候用の偵察車両に過ぎず、戦闘行動が行えないという欠点を持っていました
●1966年、「14.5mm機関砲」と「7.62mm機関銃」を搭載した小型の砲塔を持つ改良型「BRDM-2」が登場、「BRDM-1」が固有の武装を持たないのに対して一定の戦闘能力を持ち、会敵機会の多い偵察任務に適した車両となります
●そして、車体形状も船形へと変更されて実用面が向上、その代わりとして車体前部にトリムベーンが装備されました
●「BRDM-2」は、その生産性と使い勝手の良さから偵察用の車輌として「ソ連軍」「ワルシャワ条約機構軍」、そしてソ連の友好国で使用され、2万両程度が生産、現在においても8000両余りが使用され続けています
●また、「BRDM-2」は、その戦闘室スペースを生かし、装甲車両のプラットフォームとしても流用され、「指揮通信型」や「対戦車ミサイル装備型」「対空ミサイル装備型」などが存在しています【 「ソビエト BRDM-2 後期型 デドコフ 2」のキット内容について 】
●このソ連軍(ロシア軍)の「装甲偵察戦闘車 BRDM-2」の「後期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキットです
●「BRDM-2 後期型」車体の基本的な躯体は一体成型のパーツで構成、各部のプレス構造や前部のウィンドー部分のディテール、力強いタイヤなど「BRDM-2 後期型」のフォルムと特徴を再現した内容となっています
・ トランペッター社 1/35シリーズのスタンダードとして、一体成型化された車体に細分化された各部のディテールパーツを付加する構成となっています
●トランペッター社製「ソビエト BRDM-2 初期型 デドコフ 2」をベースとして、「BRDM-2 後期型」を再現するために、エンジンルームのベント部、後部パネルなどを新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります
●「BRDM-2 初期型 デドコフ 2」の砲塔及び車体内部が再現されています
●「 BRDM-2 初期型 デドコフ 2」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲身(機関砲)は一体成型となっており、スライド金型により砲口が開口処理されています
・ 砲身部には表面上の細かな凹凸がモールドにて再現
・ 防盾は一体成型で、完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は一体成型となっています
・ 防盾前部の装甲パネルは、エッチングパーツにて再現
・ 砲塔にはペリスコープが一体成型されています
・ 砲塔内部は、機関砲の砲尾、照準器、操作ハンドル、砲手席などがパーツ化されています
【 車体上部 】
●車体上部は、一体成型となっており、戦闘室上面板は別パーツです
・ 車体側面の視察部は別パーツで、クリアーパーツとなっています
・ 上部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 前部ウィンドーはクリアーパーツとなっており、別パーツの装甲パネルは開閉状態が選択可能です
・ 排気管は左右分割式で、先端部はスライド式金型により開口処理されています
・ 前照灯及び管制灯のガラス部はクリアーパーツとなっています
・ ライトガードはプラパーツにて再現
【 車体下部 】
●車体下部は、前部パネルが一体成型された底面部に、側面パネル、内部フェンダーを取り付ける構成となっています
・ リーフ式サスペンションは、各1パーツで構成
・ 中央の補助輪は、収納した状態と、使用時の展開した状態とが選択できます
・ 前後のデファレンシャルは各6パーツで構成
・ ショックアブソーバーは別パーツとなっています
●タイヤは、ホイールとゴムの部分とに分割されています
・ ゴムの部分はラバー製となっており、複雑なトレッドパターンを再現
・ 補助輪も同様なパーツ構成となっています
【 車体内部 】
●車体内部が再現されています
・ 操縦席部分は、座席、メーターパネル、ハンドル、レバー、ペダル類がパーツ化
・ 戦闘室部分は、床面、座席、無線機などの各種機材が再現
・ 車体後部は、隔壁、水上推進装置などがパーツ化されています(エンジンは含まれていません)
●フロントウィンドー、前照灯のガラス部、側部の視察部、前部のペリスコープなどを再現するクリアーパーツが付属
●防盾の装甲パネル、浮航推進装置のメッシュなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「BRDM-2 後期型」のマーキングとして、ロシア軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されており、国籍マーク、車台番号、SFORのマークなどを再現したデカールが付属しています
●「ソビエト BRDM-2 後期型 デドコフ 2」の完成時のサイズ
・ 全長 : 164.5mm
・ 全幅 : 65mm
●総パーツ数 : 約260
●2013年 一部新金型