オペル プロバガンダ 観光バス アエロ 軍用タイプ
「オペル プロバガンダ 観光バス アエロ 軍用タイプ (プラモデル) (ローデン 1/72 AFV MODEL KIT No.728 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の高級バス「オペル・ブリッツ・エアロバス 軍用型」を1/72のスケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●「オペル・ブリッツ」をベースとした1930年代のドイツの高速バス「オペル・ブリッツ・エアロバス」、同車を軍用に転用した「軍用型」を再現、高速バスとして空力を考慮し、当時のドイツデザインを取り入れた流れるようなフォルムを再現した内容となっています【 「オペル・ブリッツ・エアロバス」について 】
●1920年代後半から1930年代のドイツは、世界をリードするトップクラスの美術、芸術文化が花開き、建物や機械にもその優れた芸術的デザインが取り入れられました
・ しかし、ナチスの台頭により、その党首である「ヒトラー」の個人的な嗜好に沿った美術作品が好まれることとなり、進歩的かつ難解な近代美術の一部は冷遇されました
・ このような芸術文化の先進性は軍隊にも影響しており、独特で優れた迷彩効果を持つ迷彩パターンの開発の素地ともなっています
●一方、アメリカで発祥したモータリゼーションの波は1930年代前半にドイツにも波及、各自動車メーカーによる自動車の大量生産態勢や、「ヒトラー」の発想によって生まれた国民車「フォルクス・ワーゲン」の登場を促すこととなります
●また、「ヒトラー」は景気対策と失業者対策として高速道路「アウトバーン」の建設に着手、1930年代後半のドイツは優良な道路を多く持つ極めて進んだ近代国家へと成長していました
●このようなドイツ国内でのモータリゼーションの動きに合わせるように、高速バスである「エアロバス」がトラックのシャーシなどを利用して数種作られ、「アウトバーン」を中心とした都市間の輸送手段として運用されました
●この「エアロバス」は、当時のドイツの芸術的デザインを取り入れ、空力を考慮しながらも優雅さを兼ね備えており、当時のドイツ芸術の先進性を感じるものとなっています
●「オペル・ブリッツ・エアロバス」は、3tの積載量を持つ大型トラック「オペル・ブリッツ」をベースに製造された高速バスで、ボンネット部分は円筒形を基調としたデザインに変更、そこから延びるボディは流線型が採用されました
●同車は、現在の「エアロバス」とは異なり、高級な移動手段として位置しており、内部の座席は余裕を持った配置で、内装自体も豪華となっていました
●第2次世界大戦が開戦すると、この「オペル・ブリッツ・エアロバス」は軍用に徴用されており、高級将校用の移動車両などに用いられています【 「オペル プロバガンダ 観光バス アエロ 軍用タイプ」のキット内容について 】
●このドイツ軍の高級バス「オペル・ブリッツ・エアロバス 軍用型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ローデン社の1/72シリーズのフォーマットに則り「オペル・ブリッツ・エアロバス」の「軍用型」を再現、同車ならではの優雅なフォルムを捉えながら、装飾、吸気グリルなどの細かなディテールを繊細に表現した内容となっています
●ローデン社製「ドイツ オペル プロパガンダ 観光バス アエロ (1937年)」をベースとして、「軍用型」を再現するために前照灯、内部の座席などを新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります
●「オペル・ブリッツ・エアロバス 軍用型」は、「シャーシ」「内装」「ボディ」の3ブロックで構成されています
●シャーシのメインフレームは一体成型されています
・ リーフ式サスペンションは各1パーツで構成
・ 後部のデファレンシャルは前後分割式です
・ 前輪のステアリングは固定式
・ タイヤは各1パーツで構成されています
・ エンジン部分も再現、本体部分は左右分割式で、冷却ファン、ラジエターなどがパーツ化されています
●内装は、ベースとなる床面パーツに座席、運転席、メーターパネルなどを取り付ける構成となっています
・ 座席は「軍用型」としてのクロスシートのタイプが付属しています
・ 運転席部分は、メーターパネル、ハンドル、変速レバーなどがパーツ化
●ボディは、フロントフェンダーから延びる天板パーツと両側面パーツ、そして後端部パーツの4分割式です
・ ボンネット部には吸気グリルがモールドにて再現
・ 天板パーツにはキャビン上部に荷物用の凹みが表現
・ フロントグリルは別パーツで、スリットパターンがモールド、中央部には「オペル・ブリッツ」のエンブレムが彫刻されています
・ フロントバンパーは別パーツで、下部にはスリットが表現
●各ウィンドーは、付属のクリアーフィルムによって再現します
・ クリアーフィルムにはカットラインが印刷されています
【 塗装とマーキング 】
●「オペル・ブリッツ・エアロバス 軍用型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例がパッケージ裏側に記載されています
・ 所属不明 (ドイツ / 1940年)
・ 所属不明 (東部戦線 / 1942年)
●説明書の塗装例に基づく、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●2013年 一部新金型