陸上自衛隊 3 1/2t 燃料タンク車
「陸上自衛隊 3 1/2t 燃料タンク車 (プラモデル) (アオシマ 1/72 ミリタリーモデルキットシリーズ No.005 )」です
●「陸上自衛隊 3 1/2t 燃料タンク車」です
●陸上自衛隊の汎用トラック「73式大型トラック (旧型)」(「3 1/2tトラック」)の「燃料タンク車」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●陸上部隊用の燃料補給車である「73式大型トラック」の「燃料タンク車」を再現、「73式大型トラック」の「旧型」ベースとして補強用のプレス加工模様が施された箱形のボディに、大型の燃料タンクを装備した姿が表現されています【 「73式大型トラック(旧型)」について 】
●陸上自衛隊は、その発足時からアメリカ軍の装備を導入していましたが、1950年代から徐々に国産化が進み、国産の大型のトラックとしては1951年から「いすゞ自動車」の「2.5tトラック」が配備されました
●一方、元々日本の自動車メーカーはアメリカなどの自動車メーカーと比較して弱体でしたが、国内の高度経済成長期に飛躍的に発達、生産される車両の品質も大幅に向上して行きました
●この影響から「2.5tトラック」は旧式化が目立つようになり、当時の自動車技術を結集する形で同車の後継として開発された車輌が「73式大型トラック」です
●「2.5tトラック」が民間用車輌を転用したのに対し、「73式大型トラック」は陸上自衛隊用として専用に開発され、従来のボンネット型に替わり、エンジンをキャビン後部に配置したキャブオーバー型となりました
●同車は、その名称通りに1973年から導入が開始され、陸上自衛隊の主力トラックとしての地位を占め、各駐屯地に配備されました
●「73式大型トラック」は、3.5tの積載能力を持つため、部隊では「3トン半」という名称で呼ばれ、隊員、物資などの輸送に従事、ダンプタイプや対空ミサイル装備車輌などの派生型も多く作られました
・ 3.5tの積載量は、不整地での積載量を示しており、路上での最大積載量は3.5tを上回りました(数値は明確化されていません)
●「燃料タンク車」は、「73式大型トラック」をベースとした陸上車両用の燃料補給車型で、約5tの燃料積載能力を持つ大型タンクを荷台部分に装備しています
●同車は、後方支援連隊などの支援部隊に装備され、野外において戦車、装甲車を始めとする様々な車両への燃料補給を行う役目を持っています
・ 「燃料タンク車」の5tという積載量は、「73式大型トラック」の積載量3.5tを大きく上回りますが、同車は主に後方での活動をメインとしているため、その運用には支障がありません
・ 陸上自衛隊では、全ての車両がディーゼルエンジンに統一されており、この「燃料タンク車」は基本的に「軽油」専用となっています
・ 前述のように、この「燃料タンク車」は後方用の支援車両であり、野戦(演習)時においてはドラム缶での燃料補給が中心となるようです
●1999年、この「73式大型トラック」のフルモデルチェンジ版として「73式大型トラック(新型)」が登場、従来のタイプは「73式大型トラック(旧型)」と呼ばれ、徐々に新型への更新が行われています【 「陸上自衛隊 3 1/2t 燃料タンク車」のキット内容について 】
●この陸上自衛隊の「73式大型トラック(旧型)」ベースの「燃料タンク車」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●アオシマ社が、1/48リモコンAFVシリーズや1/700ウォーターラインシリーズ、そしてカーモデルなどで培った技術により「73式大型トラック(旧型)」の「燃料タンク車」を再現、同社らしい堅実なモールドとミニスケールとしてのパーツ構成により、そのフォルムとディテールを表現した内容となっています
●キットは、アオシマ社製「陸上自衛隊 73式大型トラック 3トン半」をベースとして、「燃料タンク車」を再現するために、燃料タンク及びタンクのシャーシ部分の新規パーツを追加したバリエーションキットです
●「燃料タンク車」は、「シャーシ」「キャビン」「燃料タンク」「燃料タンクシャーシ」の4ブロックで構成されています
●シャーシのメインフレームは一体成型となっており、前部バンパー、燃料タンクなどは別パーツです
・ 前部バンパーに内蔵されるフォグランプは、クリアーパーツとなっています
・ サスペンションは前後部共に、左右各1パーツで構成
・ 各デファレンシャルは1パーツで構成されています
・ タイヤも各1パーツで構成、トレッドパターンが彫刻されています
・ 排気管は3パーツで構成され、先端部分は開口処理済みです
●キャビン部は一体成型されており、床面、後面パネルは別パーツです
・ 特徴的なプレスラインがモールド、上部のキャンバス地も表現
・ 前照灯のガラス部分はクリアーパーツとなっています
・ ウィンドーはクリアーパーツで、窓枠、ワイパーがモールドにて再現
・ 側面のサイドミラー、下方ミラーがパーツ化
・ 床面パーツにはキャビン内部の運転席、助手席が一体成型されています
・ 運転席部分は、メーターパネル、変速レバー、ハンドルがパーツ化
・ メーターを再現するデカールが付属しています
●燃料タンクは左右分割式で、前後面パネル、上部作業台は別パーツです
・ 後部のナンバープレート部、「危」の表示板、諸元表示板は別パーツにて再現
●燃料タンクのシャーシは一体成型され、フェンダー、巻き込み防止用ガードは別パーツです
・ フェンダーはプレス加工がモールド表現、マッドフラップが一体成型されています
・ 前部作業台は別パーツとなっており、装備されるジェリカン2個が付属
●前照灯、フォグランプ、ウィンドーを再現するクリアーパーツが付属
【 塗装とマーキング 】
●「燃料タンク車」のマーキングとして、陸上自衛隊仕様の1種類の塗装例が説明書に記載されており、部隊表記、ナンバープレート、「危」の表示、各部の注意表示などを再現したデカールが付属しています
・ 部隊表記、ナンバープレートの後方3文字はバラ数字となっており、これを組み合わせてナンバーを作ります
・ 部隊表記は、「11後支補」「後支補」「朝支」「儒教」の文字が含まれています
●2013年 一部新金型