アメリカ M109 自走砲 ベトナム戦争
「アメリカ M109 自走砲 ベトナム戦争 (プラモデル) (タミヤ スケール限定品 No.37013 )」です
●ベトナム戦争におけるアメリカ軍の「自走榴弾砲 M109」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●現在においても脈々と運用が続けられている「M109」シリーズの最初の生産型である「M109」を再現
・ 半円状の砲塔をに排煙器の20口径という特徴的な短砲身砲を装備した、独特な車体フォルムを再現した内容となっています【 「自走榴弾砲 M109」について 】
●第2次世界大戦時において、「M7」と「M12」という2種の自走榴弾砲を投入したアメリカ軍は1940年代後半から1960年代にかけて自走榴弾砲の形態を模索し続けました
●当初はオープントップ式の「M40」「M44」、密閉型の戦闘室ながら限定射界式の「M52」「M55」、そしてこれらとは別に自走砲架とも言うべき完全露出式の「M107」「M110」が開発されます
●しかし、これらの自走榴弾砲は決定打とはならず、オープントップ式では防御力に難があり、限定射界式では予想外の方向に出現した敵への射撃が困難で、旋回式の砲塔を装備した車両が望まれました
●これを受けて旋回式の砲塔を持つ自走榴弾砲として開発されたのが「M109」で、同車は1952年から開発が開始されましたものの、その開発初期において105mm榴弾砲を搭載する「M108」との車体、砲塔の共有化が図られるようになり、本格的な開発は1956年からとなります
●試作車は1959年に完成、その後エンジンの換装や誘導輪を接地式から持ち上げ式へと改良が行われ、1962年に制式化されました
●「M109」は、主砲として「20口径 155mm榴弾砲 M126」を搭載、車体には空輸性を確保するために軽量なアルミ合金が採用されています
●主砲の最大発射速度は毎分3発、持続射撃速度は毎分1発で、当時の自走榴弾砲としては標準的なものでしたが、射程は通常弾の使用時で14.6km、延伸弾を使用した場合には19.3kmを誇りました
●この「M109」は、旋回式砲塔と軽量化による汎用性に優れた車体によって、アメリカ軍の自走榴弾砲のスタイルを確立した存在となり、以後改良を重ねながら現在ではその最新型となる「M109A6 パラディン」が自走榴弾砲の主力となっています
●「M109」は、生産開始から間もない1966年にベトナム戦に投入、火力支援にその能力を発揮しました
●同車は、元々冷戦下における正規軍の正面戦闘用に開発された車両でしたが、ベトナム戦においては正規軍である北ベトナム軍だけではなく、南ベトナム解放軍のゲリラ攻撃が頻繁に発生しており、自走榴弾砲として一定の防御力を持つ「M109」は火力支援だけではなく、固定陣地としても用いられています
●このような場合、砲塔上部に装備された「M2重機関銃」を効果的に活用するために「M113」で用いられた防盾が車長キューポラごと取り付けられ、防御用もしくは火力支援用として運用されています
【 「M109自走砲 ベトナム戦」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の自走榴弾砲「M109」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●イタレリ製のキットらしくパーツ数を抑えながら、「M109 自走榴弾砲」のフォルム、ディテールを再現した内容となっています
●イタレリ社製「M109」をベースとして、タミヤ製「アメリカ 装甲騎兵強襲車 M113CAV バトルワゴン」のフィギュア及びアクセサリーパーツのランナーをパッケージしたスポット生産品です
●ベトナム戦時のアメリカ軍兵士を再現したフィギュアと「M109」との組み合わせにより、戦線後方においても激しい戦闘が展開された同戦での雰囲気を演出できるキットとなっています
●「M109」の履帯は、イタレリ社の新金型のパーツ(一部連結式履帯)へと変更されています
●「M109」は、「砲身部」「砲塔」「車体」の3ブロックで構成されています
【 砲身部 】
●「20口径 155mm榴弾砲 M126」の砲身は、前後方向にマズルブレーキ、砲身中央、砲身基部の3分割式で、それぞれが左右分割式となっています
・ 砲身中央部の排煙器後部のボルトは別パーツにて再現
・ 防盾部は3パーツで構成、砲身側部の駐退複座装置は左右分割式です
・ 砲身部は完成後も上下可動式とすることができます
【 砲 塔 】
●砲塔は上下分割式で、後部パネルは別パーツです
・ 側面のハッチはモールドで再現
・ 後部ドアは別パーツで開閉状態が選択できます
・ 砲塔に装備される車載工具類は固定具が一体成型されています
・ 砲塔後部のバスケットは本体と側方のステーの2パーツで構成
・ バスケット部に装備される収納箱がパーツ化
●車長キューポラは別パーツで再現
・ 車長キューポラは、球形式の防盾を付けたタイプと防盾のないタイプとを選択できます
・ 防盾は上下分割式です
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉可動式です
・ 車長キューポラに装備される「M2 重機関銃」は、防盾を付けたタイプ用のフラッシュハイダーが付いた状態と、防盾のないタイプ用の通常型の2種類が付属
【 車 体 】
●車体はバスタブ式に成型された車体下部パーツに、車体上部の各パネルパーツを貼り付ける箱組み式となっています
・ 後部ドアは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ サスペンションアームは別パーツです
・ 転輪は左右分割式で、ハブキャップは別パーツです
・ 起動輪は左右分割式で、可動式とすることが可能です
・ トラベリングロックは5パーツで構成
・ 排気管は本体部分と先端部分とで構成され先端部分は細かな穴がモールドされています
・ 車体前部には、牽引フック、前照灯、ライトガードがパーツ化
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
●車体後部の駐鋤は各1パーツで構成されています
・ 駐鋤の基部は上下分割式で、駐鋤を挟み込んで接着させます
・ 駐鋤は可動式とすることができます
【 履 帯 】
●履帯は、一部連結式履帯が付属しています
・ 上下の直線部は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は1枚ずつが分割されたパーツです
・ 1枚ずつが分割されたパーツは、上下分割式でサイドコネクター部分は別パーツとなっています(履帯を作製する治具が付属)
・ 履帯は、履帯中央部がラバーで覆われたダブルピン式の履帯「T-136」が表現されています
【 フィギュア 】
●ベトナム戦時におけるアメリカ軍兵士を再現したフィギュアが3体付属しています
・ フィギュアは「アメリカ 装甲騎兵強襲車 M113CAV バトルワゴン」に付属しているフィギュアと同一です
●フィギュアの内訳は、乗員1体、歩兵2体の合計3体です
・ フィギュアは、乗員の援護射撃の下で、歩兵が駆けるダイナミックなシーンが表現されています
・ 服装は、フィールドジャケットを着用、乗員はその上にボディアーマーを着用した姿です
・ 服の皺の表現はスケールに沿っており、服の縫い目などの細部は繊細なモールドで彫刻、ポケットやサスペンダーは立体的な造形となっています
・ フィギュアは、上半身、両腕、両足のパーツ構成です
●フィギュアのポージングについて
・ 乗員のフィギュアは、ハッチから身を乗り出し、「M2 重機関銃」を射撃しているポーズ
・ 歩兵のフィギュアの1体は、被っている帽子を抑えながら片手にライフルを持って駆けているポーズです
・ 歩兵のフィギュアの1体は、片手にライフルを持ち、大きく駆けているポーズとなっています
【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリーパーツが付属しています
・ 「M60機関銃」 ×2
・ 「M16 アサルトライフル」 ×1
・ 「AK-47 アサルトライフル」 ×1
・ 「RPG-7 ロケットランチャー」 ×1
・ 簡易ベット ×3
・ 缶詰 ×3
【 塗装とマーキング 】
●「M109」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第6砲兵連隊 第8大隊 (ベトナム / 1970年)
・ 第4砲兵連隊 第5大隊 (ベトナム / 1970年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、重量表示、部隊表示、車台番号などを再現したデカールが付属しています
・ デカールはタミヤ社製です
●スポット生産品 (履帯パーツは完全新金型)