チャーチル歩兵戦車 Mk.3 オードナンス QF 75mm Mk.5砲 装備型
「チャーチル歩兵戦車 Mk.3 オードナンス QF 75mm Mk.5砲 装備型 （プラモデル） (AFV CLUB 1/35 AFV シリーズ No.AF35S54 )」です
●「チャーチル歩兵戦車 Mk.3 オードナンス QF 75mm Mk.5砲 装備型」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の重歩兵戦車「チャーチル Mk.3」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「チャーチル Mk.3」に「オードナンス QF 75mm戦車砲 Mk.5」を搭載したタイプを再現した内容となっています【 「重歩兵戦車 チャーチル Mk.3」について 】
●イギリス軍は第2次世界大戦が勃発すると、第1次世界大戦での塹壕戦の戦訓により、超壕能力に優れた長い車体を持つ歩兵戦車の開発が開始されます
●第2次大戦は、ドイツ軍によるポーランドへの電撃戦での侵攻で始まりましたが、イギリス、フランスの両軍は、大国同士の戦いでは第1次大戦のように一進一退を繰広げる塹壕戦が主体となるという考えは根深いものでした
●この壕を乗り越えるため長い車体でデザインされた試作車は1940年6月に完成、改良を重ねながら同年11月に「歩兵戦車Mk.4」として採用されます
●これが、重歩兵戦車「チャーチル」で、以後数々のタイプを開発しながら1945年まで各型合計5600両が作られ、イギリス機甲部隊の一翼を担いました
●実戦での「チャーチル」は最高速度が25km/h程度と鈍足で、砲火力も車格の割りには貧弱でしたが、その重装甲には定評が有り、ドイツ軍の高性能の対戦車火器でも近距離でなければ撃破することが難しく、兵士達からは高い信頼感を得ていました
●鈍足ながらも、足周りの強靭さと、機械的な信頼性は高く、また、車体の大きさの関係などから、架橋戦車、特殊工兵戦車、火炎放射戦車、地雷除去戦車など数々の派生型のプラットフォームとして活用されています
●「チャーチル」は、その最初の生産型である「Mk.1」では、「2ポンド砲」を砲塔に、車体前部に「3インチ榴弾砲」が搭載されていました
●しかし、車体の「3インチ榴弾砲」はあくまでも限定的な射界しか持たず、その実際の効果は低く、これを撤去し、代わりに機銃を装備した「Mk.2」が登場します
●ただ、ドイツ戦車に対して「2ポンド砲」は力不足が目立ち、より高い装甲貫通能力を持つ「6ポンド砲」を搭載したのが1942年2月に登場した「Mk.3」です
●この「Mk.3」は、「2ポンド砲」より大型化した「6ポンド砲」に対応するために大型の溶接砲塔を持ち、「Mk.1」や「Mk.2」は履帯が露出式であったのに対して、上部にフェンダーが装備されました
●ところが、「チャーチルMk.3」が搭載する「6ポンド砲」は、装甲貫通能力は高いものの榴弾が用意されておらず、対人目標に対しては苦戦を強いられてしまいます
●一方、アメリカ軍では「M3中戦車」や「M4中戦車」の搭載砲である「75mm戦車砲 M3」が登場しており、イギリスでもこの「75mm戦車砲 M3」の砲弾を共用できる「オードナンス QF 75mm戦車砲 Mk.5」が開発されました
●そこで、「チャーチルMk.4」の主砲を、この「オードナンス QF 75mm戦車砲 Mk.5」へと換装したタイプ「チャーチルMk.6」が登場、既存の「チャーチル Mk.3」の一部の車両にも同様な主砲換装が行われ、ノルマンディ上陸作戦から実戦に参加しています
・ 「オードナンス QF 75mm戦車砲 Mk.5」は榴弾などを使用できる汎用性の高い砲でしたが、装甲貫通能力としては口径の小さな「6ポンド砲」（口径57mm）の方が上回っていました【 「チャーチル歩兵戦車 Mk.3 オードナンス QF 75mm Mk.5砲 装備型」のキット内容について 】
●このイギリス戦車「チャーチル歩兵戦車 Mk.3」に「オードナンス QF 75mm戦車砲Mk.5」を搭載したタイプを再現したプラスチックモデル組立キットです
●AFVクラブ社の1/35シリーズのフォーマットに則り、イギリス的武骨さの象徴とも言える「チャーチル Mk.3 オードナンス QF 75mm戦車砲Mk.5 搭載型」を再現、同社のキットらしく細分化されたパーツ構成により、足周りを中心とした複雑な構造と各部のディテールとがきめ細かく表現されています
・ また、サスペンション部分は金属製のスプリングを組み合わせた可動式となっており、連結可動式履帯の使用により実車通りの足周りの動きを楽しむことができる内容となっています
●AFVクラブ社製「チャーチル歩兵戦車 Mk.3」をベースに、「オードナンス QF 75mm戦車砲Mk.5 搭載型」を再現するために防盾、追加装甲、履帯などを新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります
●「チャーチル Mk.3 オードナンス QF 75mm戦車砲Mk.5 搭載型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、独特な角型の形状を再現、「チャーチル Mk.3 オードナンス QF 75mm戦車砲Mk.5 搭載型」としての追加装甲は別パーツで表現されています
●「オードナンス QF 75mm戦車砲 Mk.5」の砲身は金属製パーツで、先端のマズルブレーキはプラパーツです
・ 砲身の砲口部分の内側にはライフリングが刻まれています
・ マズルブレーキは前後方向に3分割式となっています
・ 防盾は、レジン製パーツにより複雑な形状を一体成型で再現
・ 防盾は、完成後も上下方向に可動式とすることが可能です
●砲塔は、天板と側面板が一体成型され、これに各パネルを貼り合わせる箱組み方式です
・ 砲塔の追加装甲は別パーツにて再現
・ 砲塔後部の雑具箱は3分割式です
・ 車長キューポラは別パーツで、キューポラの旋回角度を任意に選択することができます
・ 車長及び装填手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択可能です
・ 車長用直接照準指針はエッチングパーツとなります
・ 砲塔は、差込み方式により旋回が可能です
【 車体上部 】
●車体上部は、各パネルを組み合わせる箱組み方式により、その複雑な構造が再現されています
●車体上部は、前面板、戦闘室前面板、前部の追加装甲、上面板などで構成されています
・ 操縦手用の前方視察ハッチは、5パーツにより詳細なディテールが再現され、開閉状態が選択できるようになっています
・ 前方機銃は、マウント部が3パーツで構成され、上下左右に可動させることが可能です
・ 操縦手ハッチ及び前方機銃手ハッチは、別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ ペリスコープ部は別パーツで、ペリスコープ本体はクリアーパーツが用意されています
・ 機関部のハッチは別パーツとなっています
●フェンダーは実車の構造に合わせてブロックごとのパーツ分割となっています
・ 前後の曲面のカバー部分は別パーツで、装着の有無が選択できます
・ 前後のカバー部分の下部のゴム部分は別パーツにて再現
【 車体下部 】
●車体下部は、複雑な足周り構造を細分化されたパーツ構成で再現、転輪、サスペンションは可動式となっています
●車体下部は、左右の足周りを形成した後、中央部分を挟み込むパーツ構成です
・ 各転輪に接続されるコイル式サスペンションは1個ずつ別パーツとなっており、サスペンション部には金属製のスプリングパーツが用意されています
・ 転輪と接続するサスペンションアームは可動式で、サスペンションの金属製のスプリングにより転輪が動くようになっています
・ 車体側面に存在するエスケープハッチは、別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ 車体側面の追加装甲は別パーツにて再現
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつが分割された連結可動式履帯が付属しています
・ 履帯は、表面部分に凹凸が少ない形状となる「チャーチル戦車」の重量型履帯が表現されています（新規パーツ）
●ペリスコープや、サーチライトのガラス部などを再現する為のクリアーパーツが付属しています
●機銃やハッチ裏のディテール、携行缶の固定バンドなどを再現するエッチングパーツが付属
【 塗装とマーキング 】
●「チャーチル Mk.3 オードナンス QF 75mm戦車砲Mk.5 搭載型」マーキングとして、イギリス軍仕様となる4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第79機甲師団 第141機甲旅団
・ 第34機甲旅団 第34戦車旅団
・ 第153機甲軍団 第34機甲旅団
・ 第147機甲軍団 第34機甲旅団
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊記号、パーソナルネーム、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●2013年 一部新金型
