5.5cm 連装機関砲 Flak38搭載 パンター対空戦車
「5.5cm 連装機関砲 Flak38搭載 パンター対空戦車 (プラモデル) (ドラゴン 1/72 ARMOR PRO (アーマープロ) No.7488 )」です
●「5.5cm 連装機関砲 Flak38搭載 パンター対空戦車」です
●第2次世界大戦末期におけるドイツ軍の計画対空戦車「5.5cm 連装機関砲搭載 パンター対空戦車」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●対空能力向上のために大威力の「55mm機関砲 ゲラート58」を連装式に装備した計画車両「5.5cm 連装機関砲搭載 パンター対空戦車」を再現、「パンターG型」の車体に背の高い大型砲塔を搭載した独特のフォルムを再現した内容となっています【 「5.5cm 連装機関砲搭載 パンター対空戦車」について 】
●ドイツ軍は、大戦前から対空砲の自走化に熱心でしたが、大戦中期に連合軍が制空権を奪うようになると、従来のハーフトラックベースの対空自走砲ではなく、戦車をベースとした防御力の高い対空戦車の開発が行われます
●この対空戦車としては、ドイツ軍のワークホースとして生産されていた「4号戦車」が使用され、「メーベルワーゲン」「ヴィルベルヴィント」「オストヴィント」と発展を続け、最終的には密閉型砲塔を持つ「クーゲルブリッツ」が登場します
●ただし、これらの車両は防御力を重視した連合軍の対地攻撃機に対しては威力不足の感があり、機銃掃射を行う戦闘爆撃機相手では相打ちとなることが多く、「20mm機関砲」や「37mm機関砲」よりも射程が長い「55mm機関砲 ゲラート58」を使用することにより、対空戦闘の優位性を確保しようとする計画が立てられました
●この「55mm機関砲 ゲラート58」を連装式に装備する砲塔の設計が開始され、1945年にはそのモックアップが完成しました
●一方、「クーゲルブリッツ」の後継として「37mm対空機関砲」を連装式に搭載した対空戦車「ケーリアン」が計画され、この対空戦車は搭載砲の大きさから「4号戦車」の車体では収まらず、車格の大きな「パンター戦車」が選ばれました
●この流れを受けて「55mm機関砲 ゲラート58」用の砲塔を装備した「5.5cm連装機関砲搭載 パンター対空戦車」も計画されます
●しかし、このような対空戦車が計画された大戦後期は、「パンター戦車」自体が主力戦車として1両でも多く必要とされていた時期であり、対空戦車として流用できる余地はなく、「ケーリアン」はモックアップの試作車で終了、「5.5cm連装機関砲搭載 パンター対空戦車」も計画のみに終わっています【 「5.5cm 連装機関砲 Flak38搭載 パンター対空戦車」のキット内容について 】
●このドイツ軍の計画対空戦車「5.5cm連装機関砲搭載 パンター対空戦車」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ドラゴン社らしく細部表現を重視しながらも、ミニスケールに沿った省略や一体成型化によるパーツ構成により「5.5cm連装機関砲搭載 パンター対空戦車」のフォルムとディテールとを再現した内容となっています
●ドラゴン社製「Sd.Kfz.173 ヤクトパンター 後期型」をベースとして、ダイキャスト製パーツをプラパーツへと変更、「5.5cm連装機関砲搭載 パンター対空戦車」を再現するために、砲塔を新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります
●「5.5cm連装機関砲搭載 パンター対空戦車」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」「後部パネル」の4ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、ミニスケールらしくパーツ数を抑えて再現しており、独特の6角形の形状と上部のディテールとが表現されています
●「55mm機関砲ゲラート58」の砲身は、1本ずつが一体成型されており、砲口部分が開口処理済みです
・ 砲身基部(防盾)は4パーツで構成
・ 砲身は完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は上下分割式です
・ 車長キューポラが一体成型され、ペリスコープ部分が開口処理されています
・ 上部及び後部ハッチ、Sマイン発射機、ベンチレーターなどはモールドにて再現
【 車体上部 】
●車体上部は、「パンターG型」としての構造が表現されており、前部ハッチ形状、後部のヒーターユニット、車体側面部分に延びるフェンダーなどが再現
●車体上部はフェンダーを含めて一体成型されています
・ エンジンデッキ部分は別パーツで、エンジンルーム上部を再現したパーツが付属しています
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチはモールドにて再現
・ エンジン点検ハッチは別パーツで開閉状態が選択できます
・ エンジンデッキのヒーターユニットは別パーツとなっています
・ 前方機銃は機銃本体とマウント部とで構成
・ 車載装備品、アンテナケース、予備履帯は各ブロックごとにパーツ化されています
●側面のシュルツェンは左右各1パーツで再現されています
【 車体下部 】
●車体下部はバスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは車体に一体成型
・ 起動輪、誘導輪は左右分割式
・ 転輪は個別にパーツ化されています
【 履 帯 】
●履帯は、接着及び塗装が可能なDS素材によるベルト式履帯が付属しています
【 後部パネル 】
●後部パネルは、雑具箱(ゲベックカステン)も含めて一体成型されています
・ 各排気管は上下分割式で、消炎型排気管を再現
・ ジャッキは別パーツです
【 塗装とマーキング 】
●「55mm連装機関砲搭載 パンター対空戦車」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 所属不明 (ドイツ / 1945年)
・ 所属不明 (西部戦線 / 1945年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マークなどを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2013年 一部新金型