M4シャーマン戦車 Vol.2 (M4A3/ファイアフライ)
「M4シャーマン戦車 Vol.2 (M4A3/ファイアフライ) (別冊) (ガリレオ出版 グランドパワー別冊 No.13502-07 )」です
(2013年6月26日発売)
●第2次世界大戦時におけるアメリカ製の中戦車「M4A3/M4A4/M4A6」、及びイギリス軍の「シャーマン・ファイアフライ」を解説した解説集及び資料写真集です【 「M4シャーマン戦車 Vol.2 (M4A3/ファイアフライ)」について 】
●アメリカ軍は第2次世界大戦の初期に「M3中戦車」を開発、同車はアメリカ軍はもとよりイギリス軍、ソ連軍に供与されますが、この戦車はあくまでも急場凌ぎの車両であり、その経験を元にして旋回砲塔を装備した「M4中戦車」シリーズが登場します
●この「M4中戦車」シリーズは、戦力化を急ぐために部品の共有化による効率向上と、事故や不良により生産が滞らないように5種の車体と4種のエンジンが用意され、アメリカの強大な工業力と無尽蔵な資材をバックにして大量生産が行われました
●このようにマスプロ式に生産と開発が進んだ「M4中戦車」シリーズは、規格自体は統一化されていながらも各部品は生産工場や仕様状態の変化などから様々なタイプが存在、これが更に生産工場と生産時期により一定の組み合わせが成立しており、この組み合わせの把握は難解と思われるのも事実です
●本書では、「M4シャーマン戦車 Vol.2」として「M4A3」「M4A4」「M4A6」の3タイプを取り上げ、イラストと写真を交えて各タイプを解説、「M4A3」に関しては派生型として「105mm砲搭載型」、「M4A3E2」も取り上げます
●後半ではイギリス軍が開発した「17ポンド砲」を搭載したタイプである「シャーマン・ファイアフライ」を特集、ベースとなった車体の型式、ディテールなどを解説、図面も収録されています
●各項では、戦場写真を主体とした実車写真が豊富に掲載されており、「M4中戦車」シリーズの番号上での後半のタイプの実像を掴むことができる一冊となっています
●なお、本書は、グランドパワー誌2002年2月号、同2002年3月号、同2002年9月号、同2004年2月号に収録されていた、「M4シャーマン」戦車の記事を抜粋して再編集したものです【 「M4シャーマン戦車 Vol.2 (M4A3/ファイアフライ)」の内容目次 】
●「M4A3(75)」
●「M4A3(75)W」
●「M4A3(76)」
●「M4A3(105)」
●「M4A3E2 JUMBO」
●「M4A4」
●「M4A6」
●「ファイアフライ」の開発と構造
●「ファイアフライ」のディテール
●「ファイアフライ」図面集【 「M4シャーマン戦車 Vol.2 (M4A3/ファイアフライ)」の内容について 】
●「M4A3(75)」 (8ページ)
・ 後にアメリカ軍での「M4中戦車」シリーズの主力となった「M4A3」の原型となる75mm砲を搭載した前期型車体のタイプを解説、75mm砲に搭載される各砲弾も紹介されています
●「M4A3(75)W」 (10ページ)
・ 「M4中戦車」シリーズの後期型車体において、75mm砲を搭載したタイプとしての中核となった「M4A3(75)W」を解説、戦場での写真では第2次世界大戦終結時まで戦い続けた姿が収録されています
●「M4A3(76)」 (8ページ)
・ 1944年の末期頃からアメリカ戦車部隊の主力の地位を占めた76mm砲を搭載した「M4A3」を解説、実車写真では初期型となる「VVSSサスペンション」タイプ、後期型となる「HVSSサスペンション」タイプ、更に後期となるダブルピン式の履帯を装備した車両の姿が収められています
●「M4A3(105)」 (4ページ)
・ 火力支援型として105mm砲を搭載した「M4A3」を紹介、生産時期によるエンジングリル部の違い
、105mm砲の弾種などが解説されています
●「M4A3E2 ジャンボ」 (4ページ)
・ 突撃戦車として分厚い装甲を装備した「M4A3E2」を解説、車体内部の写真も収録
●「M4A4」 (16ページ)
・ 30気筒というエンジンを搭載したためにアメリカ軍からは嫌われたものの、イギリス軍向け供与車両としてイギリス兵からは高い評価を獲得した「M4A4」を解説、アメリカ兵からは問題となったエンジンの写真や、車内のイラストを掲載
・ 戦場写真では、イギリス軍、自由フランス軍、中国軍の第1臨時戦車群などでの写真が収録されています
●「M4A6」 (2ページ)
・ 制式車両ながらもアメリカ軍の「M4A3」への統一化により極少数しか生産されなかった「M4A6」を紹介
●「ファイアフライ」の開発と構造 (18ページ)
・ 前半は、「17ポンド砲」を搭載する戦闘車両として、「アーチャー」「チャレンジャー」を経て「ファイアフライ」まで至る道程を解説
・ 後半は、「ファイアフライ」となった「M4中戦車」の各タイプ、そして部隊での配備状況が掲載されています
●「ファイアフライ」のディテール (16ページ)
・ 「ファイアフライ」は主砲を「17ポンド砲」に変更しただけではなく、カウンターウェイトを兼ねた無線機収納箱の増設、装填手ハッチの変更、前方機銃の廃止、防盾の新調などの改修を受けています
・ この「ファイアフライ」としての改修点をイラストと写真を交えて紹介、マズルブレーキのタイプ、特殊なグローサー、「17ポンド砲」の弾種、ロケット弾を装備した車両、そして砲身の塗装によるカモフラージュについても解説しています
●「ファイアフライ」図面集 (8ページ)
・ 「ファイアフライ」の図面集として、「M4A4」、「M4A4」の追加装甲型、「M4」の追加装甲型、「M4」のコンポジットハル型の4種の車両の4面図を収録【 「M4シャーマン戦車 Vol.2 (M4A3/ファイアフライ)」について 】
●版型 : A4版 / ソフトカバー
●全96ページ / 図面、イラスト58点、モノクロ写真228点収録
●発行日 : 2013年7月1日
●ISBNコード : 4910135020735