ソビエト GAZ-67B 4輪駆動車
「ソビエト GAZ-67B 4輪駆動車 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.02346 )」です
●戦後ソ連軍の小型汎用4輪駆動トラック「GAZ-67B」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●アメリカから供与された「ジープ」を参考として設計、生産されたソ連版の「ジープ」型車両「GAZ-67B」を再現、「ジープ」の流れを汲みながらもソ連らしい無骨なスタイルが表現された内容となっています
・ ボックス表面には第2次世界大戦時の「GAZ-67B」が描かれていますが、キットの内容はフロントグリルがプレス加工となった戦後型の「GAZ-67B」となります【 「GAZ-67B」について 】
●ソ連は帝政ロシア時代からの陸軍大国であり、第2次世界大戦前からその膨大な兵力に見合う機甲戦力の整備に力を尽くしていました
●ソ連では優秀な戦車が生み出されましたが、一方で民間の自動車メーカーが存在していなかったことから乗用車、トラックなどの通常車両の発達は大きく遅れてしまうこととなります
●そこで、ソ連では1920年代に開発されたアメリカ製の車両をコピー生産する方式を採用、ただしこの頃の車両技術の発達は目覚しく、第2次世界大戦にはこのようなコピー車両は旧式化が免れませんでした
●一方、アメリカは第2次世界大戦が勃発すると、兵器や軍事車両の開発を急ピッチで行い、ドイツ軍の電撃戦の影響から偵察用として4輪駆動式の小型車両「ジープ」が登場します
●ただし、「ジープ」が開発された頃はアメリカは大戦に参戦しておらず、実戦テストを兼ねた支援用車両として大量の「ジープ」(「フォード GP」や「ウィリス MA」などの初期型の「ジープ」)がソ連へと供与されました
●ソ連軍で運用された「ジープ」は、その機動力と機械的信頼性、そして取り扱いの容易さから高い評価を獲得、ソ連軍内ではこのような小型の汎用トラックの必要性が認識されるようになります
●しかし、ソ連国内の自動車工場は小型で高性能な車両を開発した経験が無く、適した小型のエンジンも無かったために、当初は「ジープ」(形状的には「ウィリス MA」と思われる)をそのままコピー生産することが行なわれ、「GAZ-64」という名称が与えられました
●「GAZ-67B」は、「GAZ-64」の改良型である「GAZ-67」のホイールベースを延長したもので、1944年1月から生産が開始されました
●同車は、その軽快な機動性と手頃な大きさから、連絡や輸送に活躍、機械化が遅れていたソ連軍の貴重な足となりました
●なお、第2次世界大戦時に生産された「GAZ-67B」はフロントグリル形状がスポーク式でしたが、戦後からはプレス加工へと変更、この戦後型タイプは1953年まで生産が続けれられています【 「ソビエト GAZ-67B 4輪駆動車」のキット内容について 】
●このソ連軍の小型汎用4輪駆動トラック「GAZ-67B」の「戦後型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●シャーシなどの車体の主たる部分は一体成型のパーツで再現、ディテールを再現した細分化したパーツとエッチングパーツにより「GAZ-67B」の「戦後型」の細部再現に重きを置いた内容となっています
●「GAZ-67B」は、「シャーシ」「エンジン」「ボディ」の3ブロックで構成されています
【 シャーシ 】
●シャーシは、デファレンシャル部分を中心に細分化されたパーツ構成により、その細部が表現されています
●シャーシのメインフレームは一体成型となっています
・ バンパーは別パーツで、2種のタイプの選択式です
・ リーフ式サスペンションは個別にパーツ化
・ 前部のデファレンシャル10パーツ、後部のデファレンシャルは6パーツで構成
・ ステアリングは固定式です
●タイヤは、ホイール部とゴムの部分とで構成され、ゴムの部分は軟質素材です
・ ゴムの部分の軟質素材には細かなトレッドパターンが彫刻されています(トレッドパターンはボックスに描かれているアメリカタイプではなく、中央部にも溝が刻まれたタイプとなります)
【 エンジン 】
●エンジンは細分化されたパーツ構成により、エンジン各部、クラッチ、トランスミッションなどが細かく再現されています
●エンジンは24パーツで構成され、冷却ファン、発電機などが再現されています
・ クラッチ及びトランスミッションは11パーツで構成
・ ラジエターは前後分割式です
【 ボディ 】
●ボディは、スライド式金型による成型とパネルごとのパーツ分割によりその複雑な形状を再現、フロントグリルは特徴的なプレス構造が表現されています
●ボディは、フロアパネルパーツをベースとして、これにボンネット部、各パネルを貼り合せる構成となっています
・ ボンネット部は、フェンダーを含めた本体と、ボンネット天板、フロントグリルで構成
・ ボンネット天板の固定具がパーツ化
・ 前照灯は前後分割式でガラス部はクリアーパーツです
・ 運転席部分は、各種レバー、ペダル類がパーツ化
・ ペダルの滑り止めパターンを再現するエッチングパーツが付属しています
・ 尾灯はクリアーパーツにて再現
・ 側面乗降部のキャンバスは、畳んだ状態と展開した状態とを選択できます
●フロントウィンドーは枠の部分を含めてクリアーパーツとなっています
・ ワイパー及びワイパーの動力装置は別パーツです
●幌は、展開した状態と、折り畳んだ枠のみの状態とを選択することができます
・ 枠のみの状態の場合は、枠のパーツと基部のパーツとで構成
●ペダルの滑り止めパターンを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「GAZ-67B」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されており、国籍マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●「GAZ-67B」の完成時のサイズ
・ 全長 : 96mm
・ 全幅 : 48mm
●全200パーツ
●2013年 完全新金型