アメリカ M19 戦車運搬車
「アメリカ M19 戦車運搬車 (プラモデル) (メリットインターナショナル 1/35 AFV No.63501 )」です
●「アメリカ M19 戦車運搬車」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ軍のタンクトランスポーター「M19 戦車運搬車」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●重量級の戦車を輸送するタンクトランスポーターとして開発された「M19 戦車運搬車」を再現、アメリカ車両ならではの大きなフロントグリルを持つボンネット形状と、タイヤを多数装備した迫力ある姿を表現した内容となっています
●「M19 戦車運搬車」として牽引車は「ダイヤモンド T981」、トレーラーは24輪式の「M9 トレーラー」を再現しています【 「M19 戦車運搬車」について 】
●戦車などの戦闘車両は、戦場での兵器であり、長距離を自走することは、その大重量によってエンジン、トランスミッションなどの動力系、履帯の負荷により駆動系に故障が発生し易く、一定の距離での整備が必要となります
●第1次世界大戦での戦車では、その一定の距離は数kmという単位でしたが、その後の技術力の発達により第2次世界大戦では100km~300km程度へと延長、更に現在においてはより性能が向上したものの、長距離の自走が好ましくないのは原則的に変わりません
●このため、戦車を戦場へと輸送する手段として、鉄道、船舶、トラックでの輸送が行われています
●第2次世界大戦初期でのトラックを使った戦車の輸送は、軽戦車クラスまでは大型トラックの荷台にそのまま搭載する方式が採られましたが、その後の戦車の大重量化により、トラックの能力では不可能となり、専用のトレーラーとその牽引車を使う方法へと変化しました
●イギリス軍では、20t程度の車両を搭載できる「スキャンメル タンクトランスポーター」が開発、各戦線で広く運用されました
●しかし、この「スキャンメル タンクトランスポーター」は、戦車の大重量化により対応しきれなくなり、それを解決するための新型のタンクトランスポーターの開発をアメリカ軍に打診、その結果誕生したのが「M19 戦車運搬車」です
●この「M19 戦車運搬車」は、185馬力のディーゼルエンジンを搭載して、専用のトレーラーにより45tまでの車両を搭載することが可能、実質的に第2次世界大戦に登場したアメリカ軍戦車を全て載せることができる能力を持っていました
●「M19 戦車運搬車」は、1941年に生産が開始され、アメリカ軍のみならず開発理由となったイギリス軍、そしてソ連軍などにも供与されました
●「M19 戦車運搬車」は、熱砂の北アフリカ戦線から酷寒のロシアの地に至るまで、戦車輸送に活躍、戦線後方における重要な支援車両として各軍を支える存在となったのでした
●なお、「M19 戦車運搬車」は、牽引車とトレーラーを含めた総称であり、牽引車は「ダイヤモンド T980」、もしくは「ダイヤモンド T981」、トレーラーは通常は「ロジャース」社製の「M9 トレーラー」が用いられましたが、イギリス製のトレーラーを使用する場合もありました
・ 「ダイヤモンド T981」は、「ダイヤモンド T980」のマイナーチェンジ版で、前面バンパーの左側にウインチ用のワイヤーを伸ばすための開口部が付いているのが特徴となります【 「アメリカ M19 戦車運搬車」のキット内容について 】
●このアメリカ軍のタンクトランスポーター「M19 戦車運搬車」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●シャーシ部や足周り、ウインチ部などのディテールは細分化したパーツで構成、キャビン部やトレーラー部などの外装部分はスライド式金型を用いた一体成型のパーツで再現され、外観上はスッキリしたデザインながらその内部は複雑な造りとなる「M19 戦車運搬車」の構造を再現した内容となっています
●戦車を積載するタンクトランスポーターですので、全長は長くて存在感があり、トレーラー部分にアメリカ戦車などを載せるとより迫力溢れる姿が演出できることでしょう
●「M19 戦車運搬車」は、「シャーシ」「エンジン」「ウインチ部」「キャビン」「荷台」「トレーラー」の6ブロックで構成されています
【 シャーシ 】
●シャーシは細分化されたパーツ構成で、「M19 戦車運搬車」独特の複雑な構造が再現されています
●シャーシのメインフレームは、縦方向のフレームと横方向のフレームとを組み合わせる方式です
・ 各リーフ式サスペンションは左右分割式です
・ エンジンから後方に延びる動力伝達装置は、各デェファレンシャルごとに細分化されたパーツ構成となっています
・ 前輪のステアリングゲージは6パーツで構成され、ステアリングは固定式となります
●タイヤは、ホイール部とゴムの部分とで分割され、ゴムの部分は軟質素材製です
【 エンジン 】
●エンジンは、細分化されたパーツ構成により、エンジン本体だではなく、それに付随している発電機、ファンベルト、シリンダーヘッド部などが細かく再現
●エンジンは、エンジン本体、クラッチ、トランスミッション、ラジエターをそれぞれのブロックごとにパーツ化されています
・ それぞれのブロックは細分化されたパーツ構成となっており、エンジン本体は40以上のパーツで構成
・ ラジエターの内部のメッシュはエッチングパーツにて再現
【 ウィンチ部 】
●ウインチ部も細かなパーツ構成により、その構造と細部が再現されています
●ウインチ部は7パーツで構成されるウインチ本体に、周囲のベース部分、操作ハンドル、モーター部などを取り付けて作製します
【 キャビン 】
●キャビンは、「M19 戦車運搬車」のプレス加工による独特の形状を一体成型により再現、前部のボンネットはパネルごとにパーツ化されています
●キャビン部は一体成型となっています
・ 側面のドアは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 各ウィンドーはクリアーパーツで、ウィンドーの内枠がモールドされています
・ ワイパーは別パーツで、成型色パーツとなります
・ キャビン側部のタンク類は左右分割式で、上部の滑り止めパターン付きのプレートはエッチングパーツとなります
●キャビン内部が再現され、フロアパネルに座席、レバー類を取り付ける構成となっています
・ レバー、ペダル類は細分化されたパーツ構成にて詳細に再現
・ メーターパネルは、パネル本体とボタン3パーツで構成され、メーターを再現するデカールが付属しています
●ボンネット部は、実車の構造に沿った各パネルで構成されています
・ 前部のフェンダーとバンパーは、個別にパーツ化
・ 側面の吸気グリルは、部分的に開口処理されています
【 荷 台 】
●荷台は、「M19 戦車運搬車」としてのオープントップ式の金属製荷台が表現されています
●荷台は、各パネルを貼りあわせる箱組み方式です
・ 荷台床面下部に存在する補強用のアングル材が個別にパーツ化
・ ボックスに描かれている幌は付属していません(幌枠もセットされていません)
【 トレーラー 】
●トレーラーは、トレーラー本体と連結部とで構成される「M19 戦車運搬車」のトレーラー形式を再現、後部の搭載用の傾斜部は折り畳んだ状態となります
●トレーラー本体は、一体成型された上部の積載面と下部の支柱部との2パーツで構成、これに各構造物を取り付ける構成となります
・ 後部の傾斜部と前部の3角状の構造物は左右分割式です
●連結部は、各パネルを貼り合わせる箱組み方式です
・ 牽引装置及びアーム部は1パーツで再現
・ 4輪からなる各車軸部は7パーツで構成されています
●タイヤは、ホイール部とゴムの部分とで分割され、ゴムの部分は軟質素材製です
●各ウィンドー、前照灯のガラス部などを再現するクリアーパーツが付属
●ラジエターのメッシュ、滑り止めパターン付きのプレート、各部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「M19 戦車運搬車」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されており、国籍マーク、部隊表示、部隊マーク、重量表示、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●「M19 戦車運搬車」の完成時のサイズ
・ 全長 : 464mm
・ 幅 : 82mm
●全705パーツ