陸上自衛隊 10式戦車 富士学校 機甲科部 所属車輌
「陸上自衛隊 10式戦車 富士学校 機甲科部 所属車輌 (完成品) (タミヤ マスターワーク コレクション No.019 )」です
●陸上自衛隊の新鋭戦車「10式戦車」を1/35スケールで再現した塗装済み完成品モデル
●日本の国産戦車の最新型としてその能力を誇示する「10式戦車」を再現、モジュラー装甲の採用で小さな平面を組合わせたデザイン、車体幅に匹敵する巨大な砲塔、そして先鋭化したスタイルから沸き立つ、凄みに溢れたフォルムを再現した内容となっています
【 「10式戦車」について 】
●戦後、日本では陸上自衛隊が装備する戦車として国産化が図られ、戦後第1世代戦車の「61式戦車」、同第2世代戦車「74式戦車」、同第3世代戦車「90式戦車」が開発、生産されます
●1990年に制式化された「90式戦車」は、当時世界の最新鋭の主力戦車で採用されていた複合装甲を採用、西側諸国では標準装備となる「44口径 120mm滑腔砲」を装備しており、主砲の自動装填機能も備えた、戦後第3世代の最新鋭戦車として世界レベルに到達しました
●これら装備の大型化、新鋭化により、「74式戦車」の38tに対して「90式戦車」の重量は50tに達しており、「レオパルド 2」「M1エイブラムス」と比べて軽量であるものの、日本の戦車としては最重量級のサイズとなっています
●わが国日本において、戦車の開発は常に大きさと重量とが考慮され、「61式戦車」は貨車に積載できるサイズ、「74式戦車」は新幹線の軌道に合わせたサイズで開発されましたが、「90式戦車」では戦後第3世代の機能を持たせるために、大きさと重量の制限はある程度緩和されて設計されました
●このことがアダとなり、日本の道路事情において、輸送用のトランスポーターに「砲塔」と「車体」とを分離させて積載しなければ「90式戦車」を輸送することができず、国内での運用を考慮すると不自由さが拭えませんでした
●また、広大な平原のような地形が少ない日本国内では、大型で大重量の戦車の必要性が低いという意見もあり、調達価格が高価で生産数の少ない「90式戦車」は実質的には北海道専用の戦車として配備されています
●「90式戦車」の生産により「61式戦車」は退役が進み、2000年には「61式戦車」全車がその任を解かれました
●「74式戦車」も、制式化されて30年を過ぎており、当時は最新鋭の技術を誇った同車も戦後第3世代戦車、第3.5世代戦車と比べると旧式化は免れず、徐々に退役が行われています
●西暦2000年を越える頃から、世界各国の主力戦車にはカタログスペックに現れない射撃管制装置の性能向上や、部隊間の情報共有システム「C4I」が重要視されるようになりましたが、このようなシステムのアップデートを行うスペース上の余裕は「90式戦車」にはなく、電子機器、通信技術の急激な発展を盛り込んだ近代化装備は新型戦車「TK-X」に装備することとされました
●また、上記のように「90式戦車」は重量過大という意見もあり、その「TK-X」の開発にあたってはコンパクト性と重量の低減が命題となり、同戦車は「90式戦車」の後継というよりは退役が進む「74式戦車」と同じスタンスに位置づけられています
●この「TK-X」に関してはベースとなる基礎開発が1996年に開始され、2002年からは全体試作が開始、数両に試作の後に2010年に「10式戦車」として制式化されます
●「10式戦車」は、西側諸国の一部の車両で運用が行われていた交換が可能な「モジュラー装甲」を採用、主砲である「44口径 120mm滑腔砲」も従来のタイプよりも軽量化と威力の向上が行われ、その威力は「55口径 120mm滑腔砲」に匹敵すると言われています
●最新式の射撃管制装置と、部隊間の情報共有システム「C4I」も搭載、それらシステムにより総合的な戦闘能力は「90式戦車」を遥かに上回るものとなりました
●重量は、世界の主力戦車が60t、70tクラスへと拡大する中で、「10式戦車」は44tに抑えられ、エンジンは「90式戦車」の1500馬力に対して同車は1200馬力へと減少するものの、新型のトランスミッションの採用も相まって実際の機動性能は向上しています
●また、自動的に車体の挙動を制御するセミアクティブ式の油気圧サスペンションを装備、スラローム行動中に正確な行進間射撃が可能となるなど、戦車としての能力は極めて高いものとなっています
●「10式戦車」は、最新鋭戦車として世界のトップレベルの能力を持ち、これからの陸上自衛隊の戦車戦力の主力となる予定です
●同車の高い機動性能とその戦闘能力は世界が注目するところであり、日本の戦車技術の粋を結集した存在としてその戦車史に輝かしいページを飾ることになるでしょう
【 「陸上自衛隊 富士学校」について 】
●陸上自衛隊の「富士学校」は、1954年に普通科学校、特科学校、特車教導隊を統合する形で組織された防衛大臣直轄の機関です
●この「富士学校」は、普通科、機甲科、特科の3つの職種に関して特技及び部隊運用の訓練、戦術研究などを行う組織で、主に幹部自衛官を対象とした教育機関となります
●「富士学校」には、普通科部、機甲科部、特科部などの各部局が存在する他、隷下には「富士教導団」が存在しています
●「富士教導団」は、この「富士学校」の生徒となっている幹部自衛官の訓練に用いる部隊などとして、その教育を支援する役割も持ち、教育の見地から基本的に陸上自衛隊が保有している装備が満遍なく配備、他の一般部隊とは異なる性質を持っています
●「富士学校」は、陸上自衛隊の戦闘職種の中心となる幹部自衛官の上級レベルの教育を担い、陸上自衛隊の中枢機関として重要な存在な役目を果たしているのです
【 陸上自衛隊 10式戦車 富士学校 機甲科部 所属車輌」の製品内容について 】
●この陸上自衛隊の新鋭戦車「10式戦車」を再現した彩色済完成品モデルです
●タミヤ社の1/35スケール「陸上自衛隊 10式戦車」のキットを組立塗装した塗装済完成品モデルとなります
●タミヤ 1/35MMシリーズをベースとしているだけに、シャープなモールドにより密度感在る仕上がりで、「10式戦車」が持つ先鋭的な独特のフォルム、車体及び砲塔の各部に設けられたフック、ハンドル、そして前照灯ガードやバスケットのメッシュなどの細部を実感豊かに再現しており、立体感と細密感有る造形を楽しむことができる内容となっています
●彩色は、タミヤテイストで仕上げられ、上品かつ丁寧に塗り上げられており、細部の塗り分けも正確に施されています
●「10式戦車」の車体及び砲塔はプラ製となっています
●履帯は軟質素材製によるベルト式履帯です
●前照灯前面とバスケット部にはメッシュが貼られています
●砲塔上部の「M2重機関銃」はパッケージ開封後に砲塔上に差し込む形となっています
●前照灯、ペリスコープ、照準サイトなどのガラス部はクリアーパーツです(前照灯は完成品オリジナル仕様)
●フィギュアは付属していません
●「10式戦車」のマーキングとして、「富士学校 機甲科部」所属車両を再現
・ 「10式戦車」の車体塗装は、グリーン系塗料とアース系塗料による陸上自衛隊の2色迷彩が施されています
・ 迷彩塗装は、境界部分の塗り分けラインがはっきりとしたパターンとなっていますが、若干のボカシ幅がある塗装となっています
・ 迷彩塗装の上から、部分的に薄くスミ入れと、エッジ部分を中心に軽くドライブラシが行なわれており、立体感とディテールが強調されています
・ ゴム製スカート部、転輪のゴム部分、機銃、レーダー感知器、ウインカー、アンテナ基部などが塗り分けられています
・ 部隊マーク、陸上自衛隊マーク、部隊表示、車両番号などがタンポ印刷によりマーキングされています
●タミヤ社製「ディスプレイケース F (350×160×140mm)」用の台座に固定されています
・ クリアーのケース部分は付属しません
・ ボックスは、そのままディスプレイできるウインドウタイプとなります
●「10式戦車」のサイズ
・ 全長 : 273mm
【 陸上自衛隊 10式戦車 富士学校 機甲科部 所属車輌 (完成品)」のパッケージ内容 】
・ 10式戦車 ×1
・ 台座 ×1
● タミヤ マスターワーク コレクション 「10式戦車」シリーズ 第2弾