日本海軍 特(吹雪)型 駆逐艦 叢雲 新装備セット付
「日本海軍 特(吹雪)型 駆逐艦 叢雲 新装備セット付 (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.SPW025 )」です
●「日本海軍 特(吹雪)型 駆逐艦 叢雲 新装備セット付」です
●帝国海軍の特型駆逐艦の5番艦「叢雲」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ピットロード社製「日本海軍 特1型 (吹雪) 駆逐艦 東雲 (しののめ)」に、同社「新WW2 日本海軍艦船装備セット (7)」をセットしたスポット生産品となっています
・ 「新WW2 日本海軍艦船装備セット (7)」は、吹雪型駆逐艦(特1~3型)にターゲットを絞った装備セットで、主砲、魚雷発射管、機銃、カッター類、電探などが完全新金型で再現されています【 「特型駆逐艦」について 】
●元来、魚雷を主武装とする小型艦を「水雷艇」と呼び、その「水雷艇」を砲火力により「駆逐」する役割を持ったのが「駆逐艦」です
●小型の「水雷艇」では航海能力に劣り、搭載する魚雷の本数も少なかったので、魚雷を装備した「水雷駆逐艦」が「水雷艇」に取って代わることとなり、以後、この「水雷駆逐艦」という形式が「駆逐艦」の標準スタイルとして定着しました
●帝国海軍での駆逐艦は、当初は排水量300tクラスの小型艦として建造されていましたが、このような小型艦は航洋性に欠けるために、第1次世界大戦時からその大戦後にかけて1000tのクラスである1等駆逐艦と、800tクラスの2等駆逐艦と種別を分けて建造されることになります
●この1等駆逐艦は、将来の対米開戦をにらみ徐々に若干大型化、1300tクラスの「神風型」に続いて若干大型化した「睦月型」が建造、そして1928年に誕生したのが1600tクラスの「特型駆逐艦」(第1番艦の名称から「吹雪型駆逐艦」とも言われる)です
●この「特型駆逐艦」は、従来の1等駆逐艦の排水量が1000tクラスだったのに対して、その1.5倍程度となる1680tの排水量を持ち、武装も「12.7cm 連装砲」を3基、「3連装魚雷発射管」を3基と、従来の駆逐艦の倍以上の火力を擁する極めて強力な艦でした
●この「特型駆逐艦」は、1932年までに24隻が建造され、この艦の就役により帝国海軍の水雷戦隊の攻撃力は飛躍的に向上、後に建造される日本駆逐艦の基本的スタイルを確立した艦となりました
・ ただし、この「特型駆逐艦」の建造以後は軍縮条約により駆逐艦は小型化を余儀なくされ、それにも関わらず「特型駆逐艦」と同等な攻撃力を擁することが目指されています
●「特型駆逐艦」は、「陽炎型」や「夕雲型」などの新鋭駆逐艦が登場することで、太平洋戦争開戦時では旧式化しつつありましたが、常にその姿は最前線に在って活躍、その分損失艦も多く、24隻の中で生き延びたのは「潮」と「響」の2艦のみでした
●なお、「特型駆逐艦」は、主砲のタイプや、艦橋、煙突の変化により「1型」「2型」「3型」と大別されており(他に「改1型」「2型A」があります)、5番艦「叢雲」は「1型」となります【 「駆逐艦 叢雲」について 】
●駆逐艦「叢雲」は、特型駆逐艦の5番艦として1929年に竣工しました
●太平洋戦争が開戦すると、「叢雲」はフィリピン方面の攻略作戦に参加、1942年3月の「バタビア沖海戦」では僚艦との共同でアメリカの重巡洋艦「ヒューストン」とオーストラリアの軽巡洋艦「パース」を撃沈する戦果を挙げます
●「叢雲」は1942年6月の「ミッドウェー海戦」に参加した後、ソロモン海域へと移動、ガダルカナル島への護衛任務などに従事します
●1942年10月、帝国海軍はガダルカナル島に火器を輸送するために水上機母艦2隻を中心とした輸送艦隊が同島に向けて出撃、「叢雲」はその直衛に就きます
●輸送艦隊から離れた位置には巡洋艦「青葉」「古鷹」などの護衛艦隊が追従しており、この護衛艦隊とこれを待ち受けていたアメリカ艦隊との間で夜間戦闘「サボ島沖海戦」が発生します
●「叢雲」は輸送艦隊の揚陸が完了した後、戦闘を行っていた護衛艦隊の援護に急行しますが、重巡洋艦「古鷹」の生存者を救出後、戦線を離脱中にガダルカナル島からの航空機の攻撃を受け被弾、航行不能に陥ります
●敵制空権下においては「叢雲」の曳航は困難と判断され、自沈処分が決定、僚艦の魚雷によりその姿を消して行きました
【 「日本海軍 特(吹雪)型 駆逐艦 叢雲 新装備セット付」のキット内容について 】
●この「特型駆逐艦」の5番艦「叢雲」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ピットロード社が長年培ってきた艦船モデル技術により駆逐艦「叢雲」をシャープに再現、新金型で造形された「新WW2 日本海軍艦船装備セット (7)」のパーツに置き換えることで、より細かなディテールが表現可能な内容となっています
・ 組立説明書内には「叢雲」への新パーツの取り付け指示が記載されています
●艦体喫水線までのウォーターラインモデルと、艦底部を含めたフルハルモデルとを選択して組立てる事が可能です
●「叢雲」は、新造時から太平洋戦争中にかけて数度の改修工事を受けており、キットは1942年の最終時の状態が表現されています
●「叢雲」の船体は左右分割式となっており、上甲板は別パーツです
・ 船体は平らとなる船底部分が一体成型され、喫水線部分までが再現されています
・ 船体部には舷窓などがモールド、、鋼板継ぎ目が繊細なラインで彫刻されています
・ フルハルモデル用として船体底部が再現されたパーツが付属、舵、スクリュー、推進軸、ビルジキールのパーツが用意されています
●上甲板は、船首楼部分と後部甲板とに分割されています
・ 甲板上には、リノリウム押さえ、滑り止め、魚雷運搬用軌条、爆雷用軌条、ボラード、アンカーチェーンなどがシャープなモールドで再現
・ 主砲台座及び魚雷発射管の台座、煙突部と後部構造物の基部が甲板上に一体成型されています
●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「魚雷発射管」「煙突部」「後部構造物」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「叢雲」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋の主要部分は、上層と下層の2ブロックで構成されており、上層は上下分割式、下層は前面部と後部の左右パーツとの3分割式です
・ 艦橋トップの方位盤、測距儀などは別パーツとなっています
・ 艦橋の窓、艦橋下部の舷窓、扉などのディテールがモールドで再現されています
●メインマスト
・ メインマストは三脚檣型で、前後分割式となっています
・ メインマストに装備される見張り台がパーツ化
●後檣
・ 後檣は単檣で、一体成型となっています
● 第1煙突・第2煙突
・ 煙突トップ部は別パーツ化され、本体部分は左右2分割式です
・ 副管は別パーツ化されています
●探照灯台
・ 探照灯台は2層のブルワーク部と支柱部分とで構成されています
・ 探照灯台に装備される「90cm探照灯」(×1)、「方位測定器」(×1)がパーツ化
●後部構造物
・ 後部構造物は下部が上甲板に一体成型、上部と左舷部の支柱がパーツ化されています
●主砲塔部 「50口径 3年式 12.7cm連装砲 A型」 ×3
・ 砲塔は本体部分と砲身部分との分割式で、砲身部分は1本ずつに分割成型されています
・ 砲身部分には防水カバーが再現
・ 本体部分はスライド式金型により、フレーム、窓、通風孔、照準口などのディテールが細かく表現されています
●3連装魚雷発射管 「12年式 61cm 3連装魚雷発射管」 ×3
・ 魚雷発射管は、3連装式に一体成型された発射管と、シールド部とで構成されています
・ 魚雷本体もパーツ化
・ シールド部はスライド式金型により、フレーム、扉、窓、通風孔などのディテールが細かく表現されています
●対空機銃 「13mm連装機銃」 ×1
・ 機銃は銃身部と銃架の2分割式です
・ 新造時用として「92式 7.7mm単装機銃」(×2)も付属しています
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 7.5m内火艇 ×1
・ 6.5m内火艇 ×1
・ 7mカッター ×2
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 錨
・ 2m測距儀
・ 爆雷装填台
・ 爆雷用ダビット
・ 爆雷発射機
・ 艦尾、艦首旗竿
・ スキッドビーム
・ リール
などがセットされています
●フルハルモデル用の展示台が付属しています
●新装備セット主要パーツ内容 (新WW2 日本海軍艦船装備セット (7))
・ 3年式 12.7cm連装砲 A型 ×4
・ 3年式 12.7cm連装砲 B型改 ×4
・ 92式(留式) 7.7mm単装機銃 ×2
・ 93式 13mm単装機銃 ×6
・ 96式 25mm 3連装機銃 ×4
・ 96式 25mm 連装機銃 ×2
・ 96式 25mm 単装機銃 ×8
・ 12年式 3連装発射管 ×4
・ 81式 爆雷投射機 ×4
・ 3式1号 電波探信儀 3型 (13号電探) ×2
・ 仮称2号 電波探信儀 2型(22号電探) ×2
・ 方位測定儀(ループアンテナ) ×2
・ 2m測距儀 ×2
・ 30cm 信号灯 ×2
・ 90cm探照灯 ×2
・ ラジアル型 ボートダビット ×4
・ ラフィング型 ボートダビット ×4
・ 汎用ダビット ×4
・ 7.5m内火艇 ×2
・ 7mカッター ×2
・ 6.5m内火艇 ×2
・ 6m通船 ×2
・ アンカー ×2
・ 弾薬箱(大) ×4
・ 弾薬箱(小) ×4
などが含まれています
●艦尾の軍艦旗、艦首の日章旗、舷側部の艦名表示(「ムラクモ」「シノノメ」)などを再現したデカールが付属
●スポット生産品