ロシア T-30S 軽戦車
「ロシア T-30S 軽戦車 (プラモデル) (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ No.83824 )」です
●「ロシア T-30S 軽戦車」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の軽戦車「T-30」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●水陸両用戦車「T-40」の武装強化型として少数が生産された軽戦車「T-30」を再現、従来の水陸両用戦車とは異なる平面を基調とした車体に、20mm機関砲を搭載した小型の砲塔を装備した姿を表現した内容となっています【 「軽戦車 T-30」について 】
●ソ連の国土は、湿地帯や湖、そして大河が多く存在、一方で橋梁などの道路整備には立ち遅れており、そのような事情から戦車のカテゴリーの一つとして水陸両用車両の必要性が強く唱えられていました
●ただ、1930年代前半におけるソ連軍の戦車技術は低く、戦車開発は当時の戦車先進国から輸入してこれを参考として国産化するという方式が採られており、水陸両用戦車もイギリスの「カーデンロイドD-12」、これを国産化した「T-33」が登場します
●この「T-33」は、その後「T-37」「T-38」として拡大、発展して行きますが、水上浮航性を確保するために装甲は薄く、ノモンハン事件では小火器での射撃で装甲が貫通されてしまう事由が発生、装甲の強化が求められました
●これを受けて、開発された水陸両用戦車が「T-40」で、装甲は従来の最大8mmから13mmへと強化、重量増加による浮航能力の低下を補うために車体内部の容積が増やされ、その車体デザインは大きく変化しています
●しかし、この「T-40」は「12.7mm機関銃」1丁という弱武装であり、この機関銃を「20mm機関砲 ShVAK」へと変更した武装強化型として作られたのが「T-30」です
●この「T-30」では、武装の増強による重量増加に伴い、水上での航行用として装備されていた推進装置を撤去、これにより総重量は「T-40」と変わりませんでしたが、水陸両用性能は失われてしまいました
●一方、「T-40」自身も戦時における生産性の向上が求められた結果、水上推進装置を省かれたタイプ「T-40S」へと生産が移行、これによって水陸両用性能は無意味となり、軽戦車としては最初から水陸両用機能を考慮していない「T-60」シリーズがその中核となって行きました
●このような経緯により「T-30」の生産は極少数にとどまりましたが、ソ連軍の軽戦車開発史において欠かせない存在となっています【 「ロシア T-30S 軽戦車」のキット内容について 】
●このソ連軍の軽戦車「T-30」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●車体と砲塔の主要部はスライド式金型を使用した一体成型のパーツで構成、その他の部分については細分化されたパーツとエッチングパーツとで「T-30」を再現した内容となっています
●キットは、砲塔に「20mm機関砲 ShVAK」を装備した「T-30」と、「12.7mm DShK重機関銃」を装備した「T-40S」とを選択できるコンバーチブルキットです
●「T-30」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、「T-30」としての円錐形を基調とした砲塔形状を再現、表面のリベット、ハッチのヒンジ等のディテールが彫刻されています
●「20mm機関砲 ShVAK」の砲身はプラパーツと金属製パーツとが付属、選択して使用します
・ プラパーツ及び金属製パーツは砲口部分が開口処理されています
・ 防盾は前後方向の3分割式となっています
・ 同軸機銃は機関部も含めて再現されています
・ 防盾(砲身)は、上下可動式とすることができます
●主武装は、「T-30」としての「20mm機関砲 ShVAK」と、「T-40S」としての「12.7mm DShK重機関銃」とが付属、選択して使用します
●砲塔は一体成型で、砲塔前部は別パーツとなっています
・ 上部ハッチは別パーツで、開閉状態を選択することができます(ハッチ裏面にはディテールが再現されています)
・ 砲塔側面の視察口部分はエッチングパーツにて再現
【 車体上部 】
●車体上部は、「T-30」としての面構成の車体レイアウトを再現、表面上のリベット、エンジングリル部などのディテールが細かく表現されています
●車体上部は一体成型となっており、戦闘室前面パネルは別パーツです
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ エンジングリル部は各スリットがパーツ化されています
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
・ 車体上部のフック類はエッチングパーツとなります
・ 前照灯は前後分割式で、ステー部分はエッチングパーツです
【 車体下部 】
●車体下部はバスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは別パーツです
・ 前部のフェンダーはエッチングパーツで、後部のフェンダーはプラパーツとなります
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつが分割された接着連結式履帯が付属しています
・ 履帯は、中央部に起動輪用の穴が付き、ガイドが2枚タイプとなる「T-30」用のシングルピン式履帯が再現されています
●エンジングリルのメッシュ、各部のフックなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「軽戦車 T-30」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる2種類の塗装例(ダークグリーン単色塗装、3色迷彩)が説明書に記載されており、塗装例に基づく車体番号などを再現したデカールが付属しています
●2014年 完全新金型