日本海軍 航空母艦 鳳翔 1939(昭和14)年 デラックス
「日本海軍 航空母艦 鳳翔 1939(昭和14)年 デラックス (プラモデル) (フジミ 1/700 特シリーズ SPOT No.特SPOT-030 )」です
●帝国海軍の最初の航空母艦である「鳳翔」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キットで、1936年から1944年までの姿が表現されています
●日本空母の基礎を作った航空母艦「鳳翔」を再現、改装によって平甲板式の甲板を持つ日本の小空母らしい姿を表現した内容となっています
●フジミ社製「日本海軍 航空母艦 鳳翔 1939年 (昭和14年)」をベースに、同キット用のエッチングパーツ「日本海軍 航空母艦 鳳翔 1939年 専用エッチングパーツ」をパッケージした限定バージョンです
・ キット、エッチングパーツを単品で揃えるよりも価格的にお得な内容となっています
・ 本キットには、フジミ社製「日本海軍 航空母艦 鳳翔 1939年 (昭和14年)」に付属していた船底部に装着させるバラストは含まれていません【 「航空母艦 鳳翔」について 】
●「鳳翔」は帝国海軍の最初の航空母艦として1919年に起工、1922年に竣工しました
●これは航空母艦として専用に設計されたものとしては、世界で初めて完成した艦となります(起工はイギリスの「ハーミーズ」の方が早い)
●竣工当時は、航空母艦の設計と運用がまだ試験段階であり、右舷に小型の島型艦橋を設け、その前部に航空機搭載用の大型クレーンを装備、艦橋後方に存在した3つの煙突は起倒式という方法が採られました
●しかし、「鳳翔」は排水量7,470tという小型の航空母艦で、艦橋とクレーンは航空機の離着艦に支障が発生、1924年にはクレーンを撤去、艦橋は航空甲板下に移す改造が行われています
・ この艦橋の配置(平甲板式)は、以後の日本の小型空母の標準的な姿となり、1933年竣工の「龍驤」、そして後に登場する「祥鳳型」、「千歳」、「千代田」も同様な形式となっています
●「鳳翔」は、航空機の運用方法の研究に大いに寄与、後の航空母艦の設計と空母機動部隊の運用方法に多大なデータを残しました
●その後、航空機の運用の関係から飛行甲板の改修が度々行われ、これも後の帝国海軍の航空母艦の設計や装備に影響を与えています
●1935年には訓練中の第4艦隊が台風により損害を出すという「第4艦隊事件」が発生、「鳳翔」も飛行甲板前部が損傷してしまいます
●そのため、1935年から1936年にかけて修理と、波浪性能を向上させるために飛行甲板の短縮が行なわれ、1936年の後半には対空兵装の増強も図られました
・ この際に起倒式の煙突は屈曲した形状の固定式に変更されています
●太平洋戦争前、「鳳翔」は日中戦争の支援活動に従事、小空母「龍驤」と共に第3航空戦隊を編成しました
●しかし、搭載航空機の性能の向上と大型化により、「鳳翔」は大きさの不足が目立つようになり、大型で高速の正規空母(「赤城」、「加賀」、「飛龍」、「蒼龍」、「翔鶴」、「瑞鶴」)との共同運用はできず、訓練や作戦支援に当たることとなります
●太平洋戦争開戦時、「鳳翔」は内地において主に航空隊の訓練に使用され、実戦としては1942年3月に敵機動部隊出現の一報を受けて出撃した程度でした(接敵できず)
●1942年6月、連合艦隊の総力を挙げたミッドウェー海戦が行われ、「鳳翔」は戦艦を中心とした主力艦隊の航空支援艦として参加、これが「鳳翔」の唯一の海戦参加となります
●この海戦以降、「鳳翔」は訓練艦として航空機部隊の練成に従事、発着艦速度が速い艦上爆撃機「彗星」や、大型の艦上攻撃機「天山」などが登場すると、飛行甲板の大きさに問題が生じ、1944年には飛行甲板が延長され、船体長を超える長さへとなりました
●これにより、波浪性能は極端に低下し、瀬戸内海から外海に出ることは禁止され、その内海でも海が荒れた場合には運行が制限されています
●太平洋戦争敗戦時、「鳳翔」は無傷で残存、波浪性能を復原させるために大幅に飛行甲板が撤去され、復員船として運用されました
●その役目を終えた「鳳翔」は、1946年に解体、帝国海軍の航空部隊の礎となった同艦は、その生涯を終えたのでした【 「日本海軍 航空母艦 鳳翔 1939(昭和14)年 デラックス」のキット内容について 】
●この「帝国海軍 航空母艦 鳳翔」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●フジミ社製「特シリーズ」として、パーツの細分化と細部までが彫刻された船体及び各種構造物により航空母艦「鳳翔」をディテール感豊かに再現、航空母艦としての細かで複雑な作りが表現された内容となっています
●また、スポンソン部の支柱などこれまでのキットでは一体成型されていた裏側の部分が別パーツ化により実感豊かに再現、日本の航空母艦が持つ細かな構造物が織り成す様子が表現されています
●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです
●「鳳翔」の船体部は上下分割式で、これに前部甲板、船尾甲板、飛行甲板、前部格納庫などを取り付ける構成となっています
●船体部には、後部格納庫側面が一体成型されています
・ 船体部には、舷側の舷窓、フェアリーダー、アンカーレセス、梯子などの細部が再現
・ 舷窓には雨樋の彫刻が施されています
・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています
●前部格納庫は、格納庫、機銃スポンソン部、艦橋部分との3ブロックで構成されています
・ 格納庫側面には、舷窓、扉などが再現
・ 機銃スポンソン部パーツには格納庫の一部が一体成型、舷窓などがモールド表現されています
・ 機銃スポンソン下部にはスポンソンを支える桁が表現
・ 艦橋部分は前部の構造物が別パーツ化、艦橋及び構造物には艦橋窓枠がモールドされています
●上甲板は、前部と船尾部分に分割されています
・ 前部甲板上には、木甲板表現が彫刻され、アンカーチェーン導板、リール、ボラード、ボート用架台などの細かなディテールが再現
・ 船尾甲板は、鉄甲板表現で、リール、ボラードが表現されています
・ 格納庫後部の扉は開閉状態が選択可能です
●飛行甲板は、一体で成型されており、エレベーター部分は別パーツとなっています
・ 飛行甲板中央部と船尾部は木甲板表現、他は鉄甲板表現です
・ 飛行甲板には側部のスポンソンがシャープな彫刻で一体成型されています
・ 飛行甲板上には、着艦制動装置基部がモールドされています
・ 起工甲板前部に存在する遮風柵が別パーツにて再現
・ 飛行甲板裏側には特徴的なトラス構造のパターンが再現されています
・ 飛行甲板上に装着される110cm探照灯(2個)、60cm探照灯(1個)が付属、探照灯はクリアーパーツです
・ 前後に存在する飛行甲板支柱は、それぞれ別パーツとなっています
「鳳翔」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
● 煙突
・ 本体部分は上下2分割式で、先端部が別パーツとなっています
・ 煙突側部の管は別パーツです
●後部の機銃用スポンソンはブロックごとに別パーツとなっており、下面の補強板が一体成型で1枚ずつ再現されています
・ スポンソン部の支柱は別パーツで、複雑な作りが再現されています
●主砲塔「50口径 3年式 14cm単装砲」 ×4
・ 砲塔は一体成型となっています
●対空機銃
・ 25mm 連装機銃 ×6
●艦載機
・ 艦載機は、主翼が一体成型された本体、副翼、翼の桁、脚、尾脚、プロペラのパーツ構成となっています
・ 艦載機はクリアーパーツとなっています
●艦載機内容
・ 92式艦上攻撃機 ×2
・ 95式艦上戦闘機 ×2
●内火艇、カッターなど
・ 11m内火艇 ×2
・ 8m内火艇 ×2
・ 8m内火ランチ ×1
・ 9mカッター ×2
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 錨、副錨
・ 菊花紋章
・ パラベーン
・ 舷々門
・ クレーン
・ 無線檣
・ 着艦標識
・ 通風筒
・ ラッタル
・ 2.5m測距儀 ×2
などがセットされています
【 付属しているエッチングパーツについて 】
●ディテールアップ用のエッチングパーツ「日本海軍 航空母艦 鳳翔 1939年 専用エッチングパーツ」が付属しています
●エッチングパーツで再現されているディテールアップパーツの内容は
・ 船体、艦橋、スポンソン部などの各種手摺り (脚無しタイプ、一部弛み表現付き)
・ ラッタル
・ 遮風柵
・ 滑走制止装置
・ 探照灯収納蓋
・ 方位測定用アンテナ
・ 煙突部手摺り、足掛け
・ 煙突整風板
・ 転落防止柵
・ 扉
・ 舷々門
・ クレーン
・ 着艦標識
・ 艦載機プロペラ(2翔及び4翔タイプ)
・ 艦載機の翼の桁部分
・ 艦載機脚部
など、となっています
●飛行甲板上に書かれた表示線、着艦標識、艦尾の軍艦旗(直線タイプと、なびいているタイプの2種類)、艦載機の日の丸マークなどを再現したデカールが付属しています【 「日本海軍 航空母艦 鳳翔 1939(昭和14)年 デラックス」のパッケージ内容 】
・ 航空母艦 鳳翔 ×1隻
・ エッチングシート ×1枚
・ デカールシー ト×1枚
●スポット生産品