陸上自衛隊 10式戦車 量産型 ドーザー付き
「陸上自衛隊 10式戦車 量産型 ドーザー付き (プラモデル) (フジミ 1/72 ミリタリーシリーズ No.旧72M-015 )」です
●陸上自衛隊の最新鋭主力戦車「10式戦車」(量産型)の「ドーザー装備型」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●最新鋭のモジュラー装甲に覆われた、先鋭的なデザインの「10式戦車」の「ドーザー装備型」を再現、多面形で構成された砲塔形状、角形の車体、スカートで覆われた足回りなど現代的なフォルムに、ドーザーを装備した姿を表現した内容となっています
●フジミ社製「陸上自衛隊 10式戦車 量産型」をベースに、「ドーザー装備型」を再現するために、「陸上自衛隊 10式戦車 試作3号車 ドーザー付き」のドーザーパーツを追加したバリエーションキットとなります【 「陸上自衛隊 10式戦車 ドーザー装備型」について 】
●戦後第3世代戦車として1990年に採用された「90式戦車」は、日本で始めて複合装甲を採用、自動装填装置を装備し、高い防御力と戦闘能力を誇っています
●「90式戦車」開発当時は、戦車のカタログ上の防御力、戦闘力が重視されていましたが、時が経つにつれ、コンピューター技術及びその小型化が飛躍的に向上、部隊間の情報共有能力などの情報処理が戦車の装備として大きな意味を持つようになってきます
●閉鎖された空間において限られた視界しか持たない戦車にとって、情報処理能力は重要な地位を占め、味方の位置の把握、敵の情報などを知ることで、個々の戦車の能力を最大限発揮することを可能にすることが重要視されてきました
●しかしながら、「90式戦車」にはそのような新機材を取り付けるスペース的余裕が無く、また、「90式戦車」の50tという自重は、本土には適さないという指摘もあり、新型戦車の開発が行なわれることが決定されます
●「10式戦車」は、陸上自衛隊において2010年に制式化された最新鋭戦車であり、日本の持つ戦車技術が結集された戦車です
●搭載された「120mm滑腔砲」は、「90式戦車」と口径自体は同じですが、軽量化などの改良が施され、貫通力が向上、自動装填装置を搭載し、セミアクティブ式油気圧サスペンションの採用により高い走行間射撃能力を持っています
●防御力は、新式の複合装甲を採用、この装甲を構成する新素材は、より防御力が高くなり、またモジュラー式によって、被弾した後に破損箇所を交換できるようになっているのが特徴です
●射撃指揮装置は、最新式の射撃統制装置を搭載、前述のように情報共有能力を持つ「C4I」システムが自衛隊車輌としては初めて装備されています
●機動力は1200馬力のディーゼルエンジンが搭載されており、「90式戦車」の1500馬力には劣りますが、自重が44t程度と軽くなったこととトランスミッションの改良により、その機動性能は「90式戦車」よりも優れたものとなっています
●「10式戦車」は、実質的に本土で装備されている「74式戦車」の後継として序々に配備が進む計画で、陸上自衛隊の戦後第4世代戦車として戦車部隊の主力装備となる予定となっています
●一方、戦車はブルドーザーと同じ装軌式車両であることから、ドーザーを装備して障害物を除去することや土砂を掘るなど簡単な工作作業を行うことが可能という特徴を持っています(駆動系の関係からブルドーザーと比べてあくまでも簡単な作業の範囲となります)
●「10式戦車」にも、専用のドーザーが開発されており、着脱可能なこのドーザーを装備した車両は1コ中隊に1両程度が配備され、戦車部隊での工作作業に役立っています【 「陸上自衛隊 10式戦車 量産型 ドーザー付き」のキット内容について 】
●この陸上自衛隊の「10式戦車(量産型) ドーザー装備型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●フジミ社の1/72スケールの「10式戦車」シリーズのフォーマットに則り「10式戦車(量産型) ドーザー装備型」を再現、現用戦車及び陸上自衛隊車輌特有の細かな造りを、ミニスケールらしくモールドを中心として表現した内容となっています
●「10式戦車(量産型) ドーザー装備型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」「ドーザー部」の3ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●「120mm 滑腔砲」の砲身は一体成型となっており、砲口が開口処理されています
・ 砲身基部にはキャンバスカバーが表現されています
●防盾は1パーツで構成されています
・ 防盾は完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は、上下分割式で、上部パーツには側面の細かなフック、内蔵式スモークディスチャージャーなどが表現されています
・ 砲手ハッチはモールドで再現
・ 車長キューポラは別パーツとなっています
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 車長サイトはサイト本体と下部の構造物との2分割式です
・ 砲手サイトは遮光カバーを前に出した状態となっています
・ 砲手サイトの扉は閉まった状態を再現
・ 環境センサー、前部のレーダー検知器などが別パーツ化
・ アンテナも別パーツで再現
・ 「12.7mm重機関銃」は、本体部分、機銃架、薬莢受けの3パーツで構成されています
・ 砲塔後部のバスケットと、後部左側部のバスケットは各パネルを貼り合せる方式です
・ 砲塔は左右旋回可能です
【 車体上部 】
●「10式戦車」の車体上部は、上面パネルと側面パネルとで構成されています
●上面パネルには、車載工具類、操縦手ハッチがモールドされています
・ 方向指示器、及びそのガードは別パーツとなっています
・ 操縦手用視察装置は別パーツにて再現
・ 車体前部のマッドフラップは別パーツ化されています
●側面パネルは、スカート部とその下に在るゴムスカートが一体成型となっています
・ ゴムスカートは、撓みのある素材感が表現されています
・ 足掛け用の穴が開口処理済みです
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ式に一体成型され、後部パネルは別パーツです
・ サスペンションアームは車体にモールドされています
・ 各転輪は左右分割式で、履帯を挟み込むように貼り合わせる方法となっています
・ 前部の牽引フック、前照灯がパーツ化
●車体後部パネルは中央のエンジングリルと、左右の構造物の3分割式となっています
・ 牽引ワイヤーは別パーツです
●履帯は、4分割式のプラパーツで構成されています
・ 履帯の裏表のディテールが忠実に再現され、パーツが少ないために容易に組立てることが可能となっています
・ 履帯は市街地走行用のゴムパッドが無いタイプが表現されています
・ ゴムパッドは1枚ずつが分割されたパーツが用意されており、ゴムパッド付き履帯を再現する場合には、このパーツを取り付けます
【 ドーザー部 】
●ドーザー部は、ドーザーブレード、左右の基部及びシリンダーの5パーツで構成されています
・ ドーザーブレードには、特徴的な上部の2ヶ所の凹み、表面上の細かなボルトが再現
・ ドーザーブレードは、ボックスに描かれている角度での固定式となります(簡単な加工により角度を変更することができます)
・ ドーザー部は、車体部に穴を開口させて取り付ける方式となっています
【 塗装とマーキング 】
●「10式戦車(量産型) ドーザー装備型」のマーキングとして、陸上自衛隊仕様となる1種類の塗装例が記載されています
・ 富士学校 機甲科部
●説明書のマーキング指示に基づく、陸上自衛隊マーク、部隊マーク、車番などを再現したデカールが付属しています
・ マーキング指示の無い陸上自衛隊の各部隊のマーク、部隊表記を再現したデカールも付属、自由に選択して使用することができます