イギリス Mk.6B 軽戦車 北アフリカ仕様
「イギリス Mk.6B 軽戦車 北アフリカ仕様 (プラモデル) (バルカンスケール 1/35 AFVモデル No.56011 )」です
●「イギリス Mk.6B 軽戦車 北アフリカ仕様」です
●第2次世界大戦初期におけるイギリス軍の軽戦車「Mk.6B」の「北アフリカ戦線仕様型」を1/35のスケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●北アフリカ戦線において偵察任務を中心に活躍した軽戦車「Mk.6B」を再現、コンパクトな車体にクラシカルな足周りを持つ、独特なフォルムを再現した内容となっています【 軽戦車「Mk.6B」について 】
●イギリスのビッカース社は、1925年小型の装軌車両「ガーデンロイド機銃車」を開発、この車両は折からの世界恐慌による軍縮ムードにより、価格が安価な戦闘車両として世界中に輸出されるヒット作となりました
●この「ガーデンロイド機銃車」を輸入した各国は、主力戦車や戦闘補助車両として発展させて行きますが、イギリス軍はコンパクトな車体に着目して、軽戦車として活用する途を選び車体を密閉型として小型の砲塔を載せた軽戦車「Mk.1」を1928年に完成させます
・ 「ガーデンロイド機銃車」は他にも「ユニバーサルキャリアー」の開発ベースとなっています
●しかし、この軽戦車「Mk.1」は実験的意味合いの強い車両であり、続く「Mk.2」からが本格的な軽戦車として開発、運用されて行きます
●軽戦車「Mk.2」ではコイルスプリングを水平に装備したホルストマン・サスペンションを採用、「Mk.3」からはコイルスプリングが斜めに取り付けられた「スローモーション・サスペンション」へと変更、以後の型式はこのサスペンション型式となります
●この軽戦車シリーズは、その後「Mk.4」「Mk.5」と改良が続けられ、「Mk.5」では従来の1人用砲塔から大型の2人用砲塔へと変更されます
●ただ、この「Mk.1」から「Mk.5」までの型式は少量生産車両であり、1936年に登場した「Mk.6」からが大量に生産され、実質的に軽戦車シリーズを代表するタイプとなりました
●「Mk.6」は、砲塔に「50口径 (12.7mm)」の機銃1門と、「30口径 (7.7mm)」の機銃1門を並列で搭載、最大装甲厚は14mmで、戦車としては最小限の装備を持った偵察用の小型の軽戦車でした
●もっとも、イギリス戦車らしく、その他の装備は充実しており、無線器は標準装備、砲塔両側にはスモークディスチャージャーが取り付けられ、偵察任務に適したものとなっています
●「Mk.6A」では8角形の車長キューポラを装備、車体前部のエンジン冷却用ルーバーが2個となっていましたが、「Mk.6B」では車長キューポラを円筒の形状に変更、ルーバーも1個へと変化しています
・ 「Mk.6C」は武装強化型で、「50口径機銃」が「15mm機関砲」へと換装されています
●この軽戦車「MK.6」シリーズは、イギリス軍が1930年代中頃に策定した戦車のカテゴリー分類である「歩兵戦車」「巡航戦車」「軽戦車」の中の「軽戦車」としての中核車両となり、主に戦車部隊の偵察、警戒任務を担っていました
●軽戦車「MK.6」シリーズは、大戦初期におけるイギリス軍の戦車戦力の一画となって実戦に投入戦、独仏戦ではドイツ軍の電撃戦によって苦杯を舐めさせられましたが、北アフリカ戦ではその能力を発揮して偵察活動などで活躍します
●しかし、主武装が機銃のみで装甲も薄い「MK.6」シリーズは北アフリカ戦中期以降は非力さが目立つようになり、アメリカから強力な「M3 軽戦車」が供与され始めると、急速にその姿を消すこととなりました【 「イギリス Mk.6B 軽戦車 北アフリカ仕様」のキット内容について 】
●このイギリス軍の軽戦車「Mk.6B」の「北アフリカ戦線仕様型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●細分化されたパーツ構成と、エッチングパーツ、金属バネなどのマルチマテリアル構成で「Mk.6B 北アフリカ戦線仕様型」の細部表現に重きをおいた内容となっています
●複雑な構造の「スローモーション・サスペンション」は、金属シャフトと金属バネによって再現しています
●バルカンスケールモデル社製「イギリス Mk.6B 軽戦車」をベースとして、「北アフリカ戦線仕様型」を再現するために、スカート、大型サーチライトなどの新規パーツと、雑具箱などを再現したエッチングパーツを追加したバリエーションキットとなります
●「Mk.6B 軽戦車 北アフリカ戦線仕様型」は、「砲塔」「車体」の2ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、「Mk.6B 軽戦車」としての複雑な形状を再現、表面には特徴的な細かなリベットが彫刻され、砲塔上の細かな装備品は細分化されたパーツ構成とエッチングパーツにより表現されています
●重機関銃と同軸機銃は銃口部分と基部パーツの構成となっています
・ 銃口は開口処理されています
・ 機銃は任意の角度により固定する方式です
●砲塔は上下分割式となっています
・ 車長、機銃手のキューポラは別パーツです
・ 車長、機銃手ハッチは別パーツで、開閉状態を選択できます
・ 直接照準器はエッチングパーツにて再現、主要部分は3パーツで構成されています
・ サーチライトのガラス部はクリアーパーツとなります
・ アンテナ先端部に付けられる隊長旗を再現したエッチングパーツが付属しています
【 車 体 】
●車体は、「Mk.6B 軽戦車」の車体レイアウトを再現、「北アフリカ戦線仕様型」としてのスカート、雑具箱、携行缶ラックなどが細やかに表現されています
●車体は、車体下部がバスタブ式に一体成型されており、これに各パネルを貼り合わせる構成となっています
・ 操縦手ハッチ部の装甲パネルは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 操縦席部分は、内部の隔壁、座席がパーツ化
・ フェンダーは本体部分と、前後のマッドフラップの3分割式です
・ フェンダー支持架は、プラパーツとエッチングパーツが付属しており、選択して使用します
・ 車体側部の前照灯のボックスはプラパーツとエッチングパーツが用意され、選択して使用できます
●車体の側面に装備された各雑具箱はエッチングパーツにて再現
・ 雑具箱は展開図状となっており、蓋は別パーツとなります
・ 雑具箱の下部のラック、携行缶ラックもエッチングパーツで構成されています
●足周りは細分化されたパーツ構成で、サスペンションは可動式となっています
・ 特徴的なコイルサスペンションは、金属シャフトと2重構造の金属バネで構成されています
【 履 帯 】
●履帯は、プラパーツによる一部連結式履帯が付属しています
・ 上下の直線部分は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部分は3枚ずつに一体成型されたパーツとなっています
●前照灯やサーチライトのガラス部を再現するクリアーパーツが付属
●フェンダー支持架、前照灯の収納ボックス、工具の固定具、雑具箱、各種ラックなどの細部を再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「Mk.6B 軽戦車 北アフリカ戦線仕様型」のマーキングとして、イギリス軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第6王立戦車連隊 (北アフリカ / 1940年11月)
・ 第1王立戦車連隊 (北アフリカ / 1940年8月)
●説明書に記載された塗装例に基づく、部隊マーク、砲塔マーク、パーソナルネーム、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●2014年 一部新金型