カナダ海軍 駆逐艦 HMCS ヒューロン 1944
「カナダ海軍 駆逐艦 HMCS ヒューロン 1944 (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.W159 )」です
●「カナダ海軍 駆逐艦 HMCS ヒューロン 1944」です
●第2次世界大戦時におけるカナダ海軍の駆逐艦「HMCS ヒューロン」(イギリスの駆逐艦「トライバル級」)を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●砲撃力を重視したイギリスの駆逐艦「トライバル級」の22番艦「HMCS ヒューロン」を再現、イギリスの大型駆逐艦の標準デザインとなる角型の艦橋構造物を持つ船体に、連装砲4基を装備したシルエットを表現した内容となっています【 「駆逐艦 トライバル級」について 】
●第1次世界大戦後のイギリス海軍の駆逐艦は、排水量1500t程度の小型の船体に強力な魚雷兵装を持つという基本スタイルが確立しており、主砲は12cm砲が4門程度と帝国海軍の「睦月型駆逐艦」の相当する砲撃力に抑えられていました
●しかし、帝国海軍が「特型駆逐艦」を建造したように、1920年以降の各国の海軍は駆逐艦にも強力な砲撃力を求め、これに呼応する形で1934年から建造されたのが「トライバル級駆逐艦」です
●この「トライバル級駆逐艦」は、基準排水量を1,870tと大型化、従来の駆逐艦では4連装魚雷発射管を2基装備していましたが、「トライバル級駆逐艦」は1基へと減少、その代わり主砲は「12cm連装砲 Mk.12」を4基搭載、砲撃力が大幅に向上されました
●この「12cm連装砲 Mk.12」は対空射撃が可能で、さらにポンポン砲などにより一定の対空能力を持っていましたが、後に戦訓により3番砲は撤去され、より対空能力の高い「10.2cm連装高角砲」へと換装されています
●「トライバル級」は1938年に1番艦「アフリディ」が竣工、1939年までに16隻が建造されました
●その後、カナダ海軍向けに8隻、オーストラリア海軍向けに3隻が建造、イギリス海軍ではその性能の優秀さから常に第1線で使われ続け、16隻中12隻が戦没してしまうという損失を出しています
●「HMCS ヒューロン」は、カナダ海軍向けとして建造された「トライバル級」の22番艦で、1943年7月に竣工しました
●第2次世界大戦時は、大西洋を中心に活動して対潜任務などに従事、大きな損傷を受けることなく終戦を迎えています
【 「カナダ海軍 駆逐艦 HMCS ヒューロン 1944」のキット内容について 】
●このカナダ海軍の駆逐艦「HMCS ヒューロン」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ピットロード社の外国艦シリーズのフォーマットに則り「HMCS ヒューロン」を再現、船体はスライド式金型を使用した成型と、上部構造物は各パネルを貼り合せる箱組みの構成で、舷窓や扉、梯子などのディテールをシャープに表現した内容となっています
●3番主砲を撤去して連装高角砲へと変更した姿が再現されています
●「HMCS ヒューロン」は、艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルと、艦底部も再現されたフルハルモデルとを選択することができます
●「HMCS ヒューロン」の船体部は上下分割式で、これに上甲板、上部構造物、各艤装類を取り付ける構成となっています
●船体部には、舷窓、ホースパイプなどがモールドされています
・ ウォーターラインモデル用の船体下を塞ぐ平らな船底パーツと、フルハルモデル用の艦底部が再現されたパーツが付属、再現したい状態により選択して使用します
・ フルハルモデル用の船体下部のシャフト、プロペラ(スクリュー)、舵は別パーツ化して再現されています
●上甲板は、船首楼甲板部も含めて一体成型されています
・ 甲板上には、主砲塔台座、波除けなどの基本躯体の他、ボラード、アンカーチェーン、爆雷投下機、ボート架台などの細かなディテールが再現されています
●上甲板上の構築物となる「艦橋構造物」「後部構造物」「主砲部」「煙突」「機銃座」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「HMCS ヒューロン」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋構造物
・ 艦橋構造物は3層で構成されており、上部と下部の層は各パネルを貼り合せる箱組み構成となります
・ 艦橋の窓がモールド
・ 側面には、窓、扉、梯子などがモールドされています
・ 艦橋構造物に装備される、12cm連装砲Mk.12(×1)、20mm連装機銃(×2)、探照灯(×2)、測距儀(×1)などがパーツ化
●煙突
・ 煙突は左右分割式で、トップは別パーツです
●メインマスト
・ メインマストは、下部が三脚檣型、上部が単檣で、上部に付けられたレーダーも含めて一体成型となっています
・ 見張り台は別パーツです
●機銃座
・ 機銃座は下部とスポンソン部との2パーツで構成されています
・ 機銃座に装備される、20mm連装機銃(×2)が付属
●後部構造物
・ 後部構造物は、3層で構成されており、下部の層は左右分割式となります
・ 側面には、窓、扉、梯子などがモールドされています
・ 後部構造物側面の救命ボート用のステーは個別にパーツ化
・ 後部構造物に装備される、10.2cm連装高角砲(×1)、4連装ポンポン砲(×1)、20mm連装機銃(×1)などが付属
●主砲塔 「45口径 12cm連装砲 Mk.12」 ×3
・ 主砲は連装式に一体成型された砲身部と砲塔との2パーツで構成
●高角砲 「10.2cm連装高角砲」 ×1
・ 高角砲は連装式に一体成型された砲身部と砲塔との2パーツで構成されています
●対空機銃 「4連装ポンポン砲」 ×1
・ ポンポン砲は上下分割式で、ベース部分は別パーツです
●対空機銃 「20mm連装機銃」 ×5
・ 対空機銃は一体成型となっています
●魚雷発射管 「53.3cm 4連装魚雷発射管」 ×1
・ 魚雷発射管は一体成型となります
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 錨
・ 救命ボート
・ カッター類
などがセットされています
●「HMCS ヒューロン」の艦名がモールドされたネームプレートが付属
●艦尾のカナダ海軍旗(直線タイプとなびいている状態の2種)、側面及び艦尾の艦番表示などを再現したデカールが付属しています
●2014年 一部新金型