日本海軍 潜水艦 伊-15/46
「日本海軍 潜水艦 伊-15/46 (プラモデル) (フジミ 1/700 特シリーズ No.旧107 )」です
●太平洋戦争時における帝国海軍の潜水艦「イ-15」と「イ-46」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
【 潜水艦「イ-15」及び「イ-46」について 】
●帝国海軍は、第1次世界大戦時に戦勝国であったことから、ドイツ海軍の潜水艦「Uボート」図面と技術を入手、これにより本格的な近代的潜水艦の開発が開始されました
●当初、入手した「Uボート」の図面を元にしたコピー版である巡洋潜水艦(巡潜)の「1型」を建造、これにより、航続距離と運動性能を重視した巡洋潜水艦のカテゴリーが確立され、この巡洋潜水艦が帝国海軍の潜水艦戦力の主力となります
●1937年、帝国海軍は潜水艦の整備計画を立案、巡洋潜水艦を「甲型」「乙型」「丙型」に区分して新たなる艦の建造を開始しました
・ 「甲型」は、潜水隊(3隻)及び潜水艦隊(10隻程度)の旗艦としての司令部設備を持ち、航空設備を装備
・ 「乙型」は、「甲型」の司令部設備を省いた艦
・ 「丙型」は、司令部設備と航空設備を撤去、魚雷発射管と搭載魚雷を増やした武装強化型
●この「甲型」「乙型」「丙型」の3隻によって潜水隊を編成、その索敵能力と航続距離、そして強力な魚雷兵装により強力な潜水艦戦力となりました
●帝国海軍の潜水艦は、他国と同等もしくはより優秀な能力を持っており、保有隻数からも極めて有力な戦力となっていましたが、艦隊決戦にこだわる首脳部と、島嶼への輸送に潜水艦をも使用しなくてはいけない戦況、そして聴音、電波装備の立ち遅れからその真価を発揮できずに消耗して行きました
●「イ-15」は、巡洋潜水艦の乙型、そして「イ-15型潜水艦」の1番艦として1940年9月に竣工します
●太平洋戦争開戦時には真珠湾の周辺に位置して、アメリカ艦隊に打撃を与える役割を負っていましたが、接敵することなく、帰還しました
●その後、アメリカ西海岸方面に進出して通商破壊作戦に従事、任務終了後は各地を転戦して偵察任務を行いました
●1942年11月、「イ-15」はソロモン海域にて消息を絶ち、戦没したものと判断されています
●「イ-46」は、巡洋潜水艦の戦時急造型として1944年2月に竣工、戦時型として航空兵装は省かれていました
●1944年10月、フィリピン方面へと進出、同海域においてアメリカの護衛駆逐艦の爆雷攻撃を受け、その最期を遂げています
【 「日本海軍 潜水艦 伊-15/46」のキット内容について 】
●この帝国海軍の潜水艦「イ-15」と「イ-46」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●フジミ社製シーウェイモデルシリーズ「日本潜水艦 伊-15&伊-46 (い-15&い-46)」を特シリーズへと編入した内容となっています
●もとのキットは1972年に製品化されたものであり、全体を構成するパーツ数は抑えられ、コレクション性を重視した内容となっています
●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです
●「イ-15」1隻と「イ-46」1隻とがパッケージされています
●「イ-15」及び「イ-46」は、上下分割式となっています
●船体部には、排水口、錨、上甲板の木甲板表現、各種ハッチなどがモールドされており、「イ-15」にはカタパルトが一体成型されています
・ 船体は喫水線部分までが再現されています
・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています
●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「イ-15」及び「イ-46」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋部分は左右分割式で、艦橋部の甲板は別パーツです
・ 艦橋窓枠はモールドにて再現
・ 側面には梯子、扉などがモールド
・ 潜望鏡は1パーツで再現されています
・ 艦橋に装備される「25mm連装機銃」(×1)、測距儀(×1)が付属
●主砲 「40口径 14cm単装砲」 ×1
・ 主砲は一体成型です
●艦載機
・ 「イ-15」用として「零式小型水上偵察機」(×1)が付属しています
・ 艦載機は胴体、各フロートのパーツ構成です
●特殊潜航艇「回天」
・ 「イ-46」用として、特殊潜航艇「回天」(×2)が付属しています
・ 「回天」は一体成型のパーツで再現
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ プロペラガード
・ 艦首昇降舵
・ 艦尾安定板
・ クレーン
などがセットされています
●2014年シーウェイモデルから特シリーズへと編入