L.C.M. Mk.3 & シャーマン
「L.C.M. Mk.3 & シャーマン （プラモデル） (エアフィックス 1/76 ミリタリー No.A03301 )」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の上陸用舟艇「LCM Mk.3」と「M4」を1/76スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●各戦線の上陸作戦時において活躍した車両用の上陸用舟艇「LCM Mk.3」と、積載された中戦車「M4」を再現、前方に大型のランプを備え、車両用の大きな格納スペースを持つ箱形の船体形状を再現した内容となっています
【 「上陸用舟艇 LCM Mk.3」について 】
●1941年12月に太平洋戦争が開戦、これによりアメリカは第2次世界大戦に参戦することになりました
●アメリカ軍では戦争への気運が高まった1930年代後半から軍備の整備を行っていましたが、世界規模の戦争に直ぐに対応できるまでに整っておらず、開戦により急ピッチで装備の拡充が図られました
●特に必要とされたのが、上陸作戦用の器材で、太平洋戦域での反攻作戦の中心として、そして将来的にはヨーロッパへの第2戦線の構築（具体的にはノルマンディ上陸）を見据えて、上陸作戦がそのキーポイントとなるのは明白でした
●上陸用舟艇「LCM」シリーズは、そのような背景の下で開発、生産された車両用の上陸用舟艇で、最初のタイプである「LCM-1」の全長は13.6mでしたが、徐々に大きさが拡大、「LCM-3」では全長15mとなっています
●この「LCM-3」は、当時の中戦車1両を積載できる能力を持ち、浜辺に上陸するために喫水は浅く、上陸時には船体前部の大型ランプを前方へと倒し、このランプが車両のステップとなって海没することなく車両を海岸へと展開することができました
●一方、第2次世界大戦時のアメリカ軍とイギリス軍とは共闘体制を採っており、「LCM-3」はイギリス海軍にも導入され「LCM Mk.3」と制式化され、運用が行われています
●「LCM Mk.3」は各上陸作戦で活躍、連合軍の海岸堡の構築に大きく貢献し、連合軍の勝利の礎を築いたのでした
【 「L.C.M. Mk.3 ＆ シャーマン」のキット内容について 】
●このイギリス軍の上陸用舟艇「LCM Mk.3」と中戦車「M4」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●車両用の上陸用舟艇「LCM Mk.3」と積載される中戦車「M4」という上陸作戦時におけるアイテムを再現、ミニスケールとしてパーツ数を抑えながらも船体上の細かなディテールが表現されています
●キットは、1970年代（？）に製品化されたものとなりますが、スケールに沿ったモールドとエアフィックス社らしいポイントを捉えた造形となっています
・セットされている「M4」は「LCM Mk.3」よりも若干古い製品のようで、極めてパーツ数を抑えた構成となります
●上陸用舟艇「LCM Mk.3」と積載される中戦車「M4」、そして舟艇の乗員のフィギュアが3体セットされており、本キットのみで上陸作戦時のシーンを再現することができ、単品で楽しむのはもちろん、ベースを作ってジオラマにするなど、ミニスケールならでは展開を楽しむことができるでしょう
●キットには、上陸用舟艇「LCM Mk.3」（×1）、中戦車「M4」（×1）、舟艇の乗員のフィギュア（×3）がパッケージされています
●上陸用舟艇「LCM Mk.3」と中戦車「M4」にはイギリス軍仕様のデカール、舟艇の乗員のフィギュアはイギリス兵が再現されていますので、キット全体はイギリス軍仕様となります
【 上陸用舟艇 LCM Mk.3 】
●「LCM Mk.3」は、バスタブ状に一体成型された船体に、上甲板、内壁、ランプ、フロアパネル、操舵室、そして船体上のディテールパーツを取り付ける構成となっています
●船体はバスタブ状に一体成型されています
・ デットウッドも一体成型され、スクリュー、推進軸、舵がパーツ化
●前部ランプは前後分割されており、船体に差込むことにより可動とすることができます
・ ランプ上部のグレーチング部は開口処理されています
・ ランプ内側には滑り止めがモールド
●左右の内壁は各1パーツで再現され、上甲板から上に伸びる部分には外側の補強板がモールドされています
・ フロアパネルも1パーツで再現、滑り止めパターンが彫刻されています
●操舵室は各パネルを貼り合せる箱組みとなります
・ 各パネルには窓が開口されています
・ 舵輪がパーツ化
●「LCM Mk.3」の以下の艤装類がパーツ化されています
・ 救命浮標
・ 錨
・ ボラード
・ ウインチ
・ 吸気塔
・ 後部旗竿
・ 手摺り
・ 梯子
など
●「LCM Mk.3」の乗員を再現したフィギュアが3体付属しています
・ 服装はイギリス海軍の乗員の姿となっています
・ 各フィギュアは一体成型です
・ 1体は操舵室に立っているポーズ、1体は甲板上でしゃがんでいるポーズ、1体はフロアパネルに立っているポーズとなっています
【 「LCM Mk.3」の塗装とマーキング 】
●「LCM Mk.3」のマーキングとして、イギリス海軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
・ イギリス海軍所属 （ノルマンディ / 1944年6月）
●説明書の塗装例に基づく、船体番号を再現したデカールが付属
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
【 M4 】
●「M4」は、ビジョンブロック付きの前期型車体に狭小型の防盾を備えた75mm砲塔型を再現しています
・ パッケージ側面には「M4A2」と記載されていますが、内容自体は「M4」となっています
●「M4」の砲塔は、一体成型となっています
・ 砲身は防盾を含めて一体成型
・ 同軸機銃がパーツ化
・ 車長キューポラは別パーツです
・ 車長ハッチも別パーツで、開閉状態が選択できます
●「M4」の車体は、車体上部、左右側面パネル、フロアパネル、後部パネルで構成されています
・ 各サスペンションユニットは前後分割され、転輪を挟み込んで接着します
・ 前方ハッチは別パーツで開閉状態が選択できます
・ 前方機銃がパーツ化
・ 車体上の車載工具類、ベンチレーターなどはモールドにて再現
●履帯は、軟質素材製のベルト式履帯が付属しています
・ 履帯の接続は焼き止めとなります
【 「M4」の塗装とマーキング 】
●「M4」のマーキングとして、イギリス軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第4機甲旅団 第3ロンドンヨーマンリー連隊 （1944年6月）
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車両番号、部隊マーク、車台番号などを再現したデカールが付属
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
【 「L.C.M. Mk.3 ＆ シャーマン」のパッケージ内容 】
・ イギリス軍 上陸用舟艇 LCM Mk.3 ×1
・ 中戦車 M4 ×1
・ 舟艇の乗員のフィギュア ×3体
・ デカールシート ×1枚
