フレキシブルカッター (先端軸回転式自由曲線カッター)
「フレキシブルカッター (先端軸回転式自由曲線カッター) (カッター) (ハセガワ トライツール No.TT106 )」です
●先端部が使用する手の動きに合わせて可動するペンタイプのカッターです
●「フレキシブルカッター」は、シャープペンシルの芯のように小さく、鋭角で強靱な刃を持ち、先端部が可動するペン型のカッター
●「フレキシブルカッター」は、模型製作時だけではなく、クラフト工作や製図におけるカット作業等、様々な用途に使用できる切り出し用ツールです
・ 直線状のラインを切り出す場合や、模型製作におけるゲート部分の処理などでは、先端部分が動く「フレキシブルカッター」では作業が行い難くなりますので、通常のカッターもしくはアートナイフ、デザインナイフなどを使用して下さい
●刃の根本がクルクルとコマのように回転する機能を持ち、カッターを握る手から刃先に伝わる力によって常に刃が切り進む方向を向く構造となっています
●そのため、カッターを持ち替えたりすることなく、小さな形状や自由な曲線のカットが可能で、型紙式のマスキングシートの切り出し、テンプレートやフリーハンドでマスキングテープを切り出す際などに大きな威力を発揮します
●クラフト工作の際における、曲線状の図や絵柄などをペーパーから切り出す作業、マンガやイラスト作成時における絵柄に合わせたスクリーントーンの切り出しにも使用することができます
●また、可動する先端ユニットは取外すことが可能、先端ユニットは市販の製図用コンパス(コンパスによっては装着できないタイプもあります)にも装着することができ、精密なサークルカッターとしても使用することが可能です
【 「フレキシブルカッター (先端軸回転式自由曲線カッター)」の製品内容について 】
●先端部は可動式、手の動きに追従する刃により曲線状のパターンの切り出しに便利なカッターです
●「フレキシブルカッター」は、今までにない「新しい刃物」となります
・ 模型の塗装時において、マスキングを行って境界がハッキリとした迷彩塗装を行うことは、飛行機モデル、AFVモデル、艦船モデル、そしてキャラクターモデルなどジャンルを問わない作業となります
・ このようなマスキング作業では、カッター類でマスキングテープを「切る」ということが行われますが、直線を切り出すのは簡単なものの、曲線を切り出す際には手や指を回しながらカットするというテクニックが必要となります
・ このテクニックは、手の構造から可動範囲が限られ、一定の角度以上になると曲線が直線になったり、曲線が潰れてしまいます
・ また、このような曲線状にカットする作業は、模型製作に限らず、クラフト工作やマンガ、イラスト制作時にも頻繁に発生し、モデラーだけではなく、職人やイラストレーターなどにとっても悩みの一つでありました
●この「フレキシブルカッター」は、ペーパーやテープなどの紙素材を曲線にカットする際における回答の一つで、可動する先端部によって手の動きに合わせて刃が追従、スムーズで途切れの無い曲線のカット作業が可能です
●刃は、切れ味が鋭い高速度鋼「ハイス」を使用、耐久性も抜群で、刃の交換や「磨ぐ」ことなく、長期間に渡るハードな使用にも耐え得る素材となっています
・ 製品には替え刃が1本付属しています
●曲線のカットが上手く行かない人や、曲線のカットを頻繁に行う人、班迷彩や飛雲形迷彩、AFVモデルにおける「ヘッツァー」の光と影迷彩などの迷彩塗装の精度を上げたい人など、「フレキシブルカッター (先端軸回転式自由曲線カッター)」1本で、その作業シーンが劇的に変化します
●「フレキシブルカッター」は、通常のカッターよりも高価となりますが、それ以上の性能の良さと、高級工具として確実な働きを示し、高度な切れ味と手の先のように動く刃先により、これまでにないスムーズで伸びやかな曲線のカットを約束するツールです
■「フレキシブルカッター (先端軸回転式自由曲線カッター)」の刃について
●使用する刃は、高速での金属材料の切削を可能とするために工具の材料として開発された高速度鋼「ハイス」を使用
・ 「ハイス」の呼称は、高速度鋼「high-speed steel」が縮まったもので、高温下での硬さや耐軟化性を高めるべく、鋼(刃金)にクロム、タングステン、モリブデン、バナジウムといった金属成分を多量に添加し、焼入れ等の熱処理を施した後に、研磨して刃物状に成形して使用します
・ 「ハイス」は、通常使用される超硬合金(超硬刃)と比較すると、耐摩耗性においては劣りますが、粘り強さに富むことから、あらゆる金属材料の切削に用いられ、欠けにくいことから小型の刃には最適な材料です
・ 「フレキシブルカッター (先端軸回転式自由曲線カッター)」では、このように耐軟化性の高い「ハイス」を、さらにシャープペンシルの芯ほどの小さな刃物状に加工、日本ならではの高い金属加工技術と時間をかけた手仕事による製品となります
●「フレキシブルカッター」の刃は、長期にわたって切れ味が持続します
・ 切れ味が悪いと感じる原因は、刃の根本の油が切れている場合がほとんどで、持ち方が原因の場合も多く、常に垂直を保って切ることで刃がスムーズに回転し、研がなくても長期にわたってご使用することができます
【 「フレキシブルカッター (先端軸回転式自由曲線カッター)」の使用例 】
■マスキングシートを切り抜く
●第2次大戦当時の斑迷彩、蛇行迷彩、まだら迷彩やスポット迷彩など、型紙にマスキング用のシートを貼り、「迷彩柄を切り抜いて」塗装する場合に便利です
●刃自体がコマのように回転するので、切る方向に刃が追従し、持ち替えたりハンドルを回すことなく、自由な曲線のカットが一筆で可能です
■筆塗りでの迷彩塗装に
●「フレキシブルカッター」迷彩を筆塗りする方には、けがいてアタリを付けるのに有効です
●複雑な迷彩になればなるほど、フレキシブルカッターが威力を発揮してくれます
■サークルカッターとして
●先端ユニットをハンドルから引き抜いてコンパスに装着するだけで、小円から大円のカットが自由自在にできます(コンパスは、先端ユニットの仕様をご確認のしてください)
・ 先端ユニット : 長さ28mm×外径5.4mm(刃と差し込み部は含みません)
・ コンパス側に差し込む部分 : 内径3.5mm
●固定式で大きな刃を使用している円切りカッターとは違い、製図用コンパスに装着した場合に、小型の刃が切る方向に追従するので、円の始点と終点がズレません
●また、製図用コンパスは精度が高いので、どんなサイズの円でもきれいな正円がカットできます
●コンパスに 「フレキシブルカッター」を使った方法が、正円の切り方ではベストです
■「スクリーントーン」を切ってみる
●「フレキシブルカッター」は、手書きでマンガやイラストを描かれる方の、スクリーントーンの切り抜き作業にお勧めのツールです
●手や指を回すテクニックによってカットしていた今までのカッターナイフとは違い、「フレキシブルカッター」では手に追従する刃先とその鋭い切れ味により、「フィルムのカットと曲線の切りやすさ」を実感することができるでしょう
●きっと手放せないツールとなります
【 「フレキシブルカッター (先端軸回転式自由曲線カッター)」の使用方法 】
●「フレキシブルカッター」は、今までのカッターナイフとは「切り方」が異なりますので、持ち方と筆圧(力加減)に慣れる必要があります
・ 先端ユニットの差し込み部にあるハンドルとの段差に指を当て、筆を持つ要領で握ります
・ ハンドルを常に垂直に保ち、小指を机などに添えながら、安定した筆圧で切り進めます
●使い始めは不要なシートを用意し、緩やかなカーブを切って練習してください
●次第に独特な刃の動きと筆圧に慣れ、感覚として掴めたら、徐々に小さな形状や複雑な曲線のカットに挑戦すると良いでしょう
【 「フレキシブルカッター」のメンテナンス 】
●先端のハイスが根本を軸として、コマのようにくるくる回転する構造ですので、常に油ぎれが起こります
●2時間、3時間と連続してご使用される場合は、作業をはじめる前にマシンオイルを塗っておくことをお勧めします
・ オイルは必ずマシンオイルをご使用ください(製品には付属していません)
・ マシンオイルは、ホームセンターなどにある一般的な「サビ止め」が適しています
●替え刃の交換 (製品には替え刃が1本付属します)
・ ハンドルから先端ユニットを引き抜き、ユニットのネジを緩めて分解し、「ハイス」を取り出します。
・ 替え刃の根本にマシンオイルを少量塗り、ユニット後部に差し込み、ユニット前部を被せてネジを締め、ハンドルに差し込んで交換完了です
●刃の研磨
・ 製図用の磨石「オイルストーン」にマシンオイルを一滴垂らし、砥石に刃が接する角度(5度~10度)程度当てて、両刃を軽く数回砥石に沿うように研ぎます
・ 「フレキシブルカッター」は職人が研いだ極小の刃ですので、研ぐ作業は慣れが必要となります
・ オイルストーンは、市販されている製図用オイルストーンのご購入をお勧めします (製品にオイルストーンは含まれません)
【 「フレキシブルカッター (先端軸回転式自由曲線カッター)」の製品仕様 】
●サイズ : 長さ133.5mm×直径9mm (刃とキャップを除く)
●先端ユニットのサイズ : 長さ28mm×径5.4mm (刃と差込部を除く)
●替え刃が1本が付属
●ご利用前にパッケージ裏面に記載されている取り扱い説明書をよくお読み頂いた上で使用して下さい