ドイツ 7.62cm 対戦車砲 PAK36(r) 北アフリカ戦線 情景セット
「ドイツ 7.62cm 対戦車砲 PAK36(r) 北アフリカ戦線 情景セット (プラモデル) (タミヤ 1/35 ミリタリー コレクション No.32408 )」です
●第2次世界大戦時の北アフリカ戦線におけるドイツ軍の対戦車砲「76.2mm対戦車砲 PaK36(r)」と砲兵8体などを1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●北アフリカ戦線において「88mm高射砲」に次ぐ威力を誇った対戦車砲「76.2mm対戦車砲 PaK36(r)」を再現、砲兵、土嚢、ベースなどがセットされ、本キットのみで「76.2mm対戦車砲 PaK36(r)」を中心とした対戦車砲陣地のジオラマを再現できる内容となっています
●ICM社製「ドイツ 7.62cm Pak36(r) 対戦車砲」をベースに、タミヤ社製「ドイツ 88mm砲 Flak36 北アフリカ戦線」」の付属のフィギュア、「土のうセット 」のランナー1枚、ベース、地面を再現した情景シートをパッケージしたスポット生産品となります
【 「76.2mm対戦車砲 PaK36(r)」について 】
●「ドイツ 7.62cmPaK36 (r) 対戦車砲」は、ドイツ軍が捕獲したソ連軍の「76.2mm野砲 M1936(F22)」を改造して、ドイツ軍の「75mm対戦車砲 PaK40」の砲弾を使えるようにした対戦車砲です
●第2次大戦において、ソ連陸軍の対地上用火砲は主に、対戦車戦闘を行なう「45mm対戦車砲」、間接射撃や対戦車戦闘も行なう万能砲である「76.2mm野砲」、間接射撃を行なう「122mm、152mm、207mm重砲」及び「迫撃砲」「ロケット砲」で構成されていました
●「F-22 76.2mm野砲 M1936」は、前述のように砲撃支援を行なう間接射撃や、直接照準射撃を行なうマルチプレーヤーであり、対歩兵、対戦車戦闘に活躍しました
●この砲は、砲身長が51.1口径と長いため高い初速を誇り、半自動の閉鎖機を持っていたため発射速度も高く、対戦車戦闘にも多用されました
●その威力の高さは、ドイツ軍戦車にとって非常に脅威で、ドイツ兵は「ラッチュ・バム」と呼んで、その存在を恐れました
・ 「ラッチュ・バム」とは、発射音が聞こえる前に砲弾が着弾する様子を擬音化したもので、高初速さを表したものです
●独ソ戦の緒戦において、ソ連国内を目指して進撃を続けるドイツ軍は、立ち塞がるソ連軍の防衛ラインを次々と突破、その進撃の途中「76.2mm野砲」を大量に捕獲することになります
●かねてから「76.2mm野砲」の優秀さに着目していたドイツ軍は、この砲を自軍の装備として運用するを決定します
●ドイツ軍は砲弾の供給の問題と、より性能のアップを図るため、この「76.2mm野砲」を、ドイツの「75mm対戦車砲 PaK40」の砲弾を発射できるようにした「76.2mm対戦車砲 PaK36(r)」に改造しました
・ 当時、肝心の「75mm対戦車砲 PaK40」の砲本体は開発と生産が遅れていました、
●この改造は、マズルブレーキの装着や、砲手一人で操作出来るようにハンドルの位置の変更、薬室を「Pak40」の装薬を使えるように拡大、防楯を低めるなどを施し「75mm対戦車砲 PaK40」が行き渡るまで、ロシアの重装甲戦車に対する有効な手段として使用されました
●一方、「76.2mm対戦車砲 PaK36(r)」は北アフリカ戦線にも送られており、この北アフリカ戦線においては同砲はその威力によって有名となる「88mm高射砲」に次ぐ装甲貫通能力を持っていました
●その威力は通常の戦闘距離で連合軍戦車の前面装甲を撃ち抜く能力を持ち、分厚い装甲を持っている連合軍戦車に対して苦戦していたドイツ軍にとって救世主的な働きをみせ、タンクキラーとして輝かしい戦果を挙げたのでした
【 「ドイツ 7.62cm対戦車砲 PAK36(r) 北アフリカ戦線 情景セット」のキット内容について 】
●この北アフリカ戦線におけるドイツ軍の対戦車砲「76.2mm対戦車砲 PaK36(r)」と砲兵8体などを再現したプラスチックモデル組立キットです
●「76.2mm対戦車砲 PaK36(r)」を中心に、フィギュア8体、土嚢、ベース、地面を再現した情景シートなどをパッケージ、北アフリカの地において土嚢によって防御された低く構える対戦車陣地のジオラマを作製することができます
・ フィギュアは、のんびりとした状態が再現されていますので、戦闘が行われていないシーンとなります
●ジオラマの地面は、起伏のない平坦な地形が再現されています
【 「76.2mm対戦車砲 PaK36(r)」 】
●「対戦車砲」特有の凝縮されたメカニカルな砲尾に低く構えたシルエットで、大きなマズルブレーキを持つ、独ソ折衷型である「76.2mm対戦車砲 PaK36(r)」の特徴を捉えた内容となっています
●砲身部は左右分割方式で、マズルブレーキ部は上下分割式となっており、マズルブレーキの取り付け穴も再現しています
●砲尾は前後2分割で再現され、閉鎖器は後ろのパーツと一体成型となっていて、閉鎖器を閉じた状態が表現されています
●防盾は薄く成型されており、「76.2mm対戦車砲 PaK36(r)」独特の2重に強化された防盾形状も別パーツ化により再現されています
●砲脚部は、斜め方向の対角線上に分割され、表面上の細かなリベットも表現されています
・ 砲脚部は開閉状態を選択して組立てることができます
・ 砲脚の端にある駐鋤(Spade)は2種類のパーツがセットされており、展開状態を選択して再現することが可能です
●タイヤはプラ製で、細かなトレッドパターンも彫刻されています
●アクセサリパーツとして、徹甲弾×2、榴弾×2、砲弾ケース×2が付属しています
【 ドイツ軍 砲兵フィギュア 】
●フィギュアは、タミヤ社製「ドイツ 88mm砲 Flak36 「北アフリカ戦線」」にセットされているフィギュア8体が付属しています
・ フィギュアランナーに含まれている砲隊鏡(×1)、測距儀(×1)なども付属
●フィギュアの内訳は、将校1体、下士官1体、測距手1体、砲兵5体の合計8体です
・ 服装は、「熱帯野戦服」、もしくはシャツを着用した姿、下士官のみは半ズボンを履いた姿です
・ 服の皺の表現はスケールに沿っており、服の縫い目などの細部は繊細なモールドで彫刻されています
・ フィギュアは、頭部、胴体、両腕のパーツ構成です
●フィギュアのポージングについて
・ 将校のフィギュアは、立った姿勢で片手で指差しているポーズ
・ 下士官のフィギュアは、地図を持って前方を見ているポーズ
・ 測距手のフィギュアは、立った姿勢で測距儀を覗いているポーズ
・ 砲手のフィギュアは
立った姿勢で片手で地面に付きたてたシャベルを持っているポーズ
砲弾を肩に担いでいるポーズ
立った姿勢で砲弾を両手で持っているポーズ
座って佇んでいるポーズ
しゃがむように物を持ち上げようとしているポーズ
となっています
●付属している装備品類
・ ヘルメット ×4
・ 双眼鏡 ×1
・ マップケース ×1
・ 拳銃ホルスター ×1
・ 砲隊鏡 ×1
・ 測距儀 ×1
など
【 土嚢 】
●土嚢として、タミヤ社製「土のうセット 」のランナーが1枚(土嚢24個)付属しています
・ 土嚢は、平らな形状となる下積み用18個と、上部が若干膨れた上積み用6個とが付属
【 ベース 】
●ツヤ消しブラックで成型されたベースが付属しています
・ ベースの大きさは18.6cm×18.6vmです
●ゲート部分などが存在していませんので、塗装を行わなくてもそのままの状態で雰囲気あるベースとすることができます
・ もちろん、塗装を行うこともできます
・ ベースは中央部分に情景シートを貼るための凹みがついており、その周囲は1段高くなっています
【 情景シート 】
●地面を再現した情景シートが付属しています
・ シートの大きさは17.5cm×17.5cmとなります
●表面に砂漠の地面のような凸凹のパターンが刻まれた情景ーシートで、ベース部分に貼るだけでリアルな北アフリカ戦線の地面を再現することができます
・ 砂漠の地面と点在する小石とがランダムなパターンで表現されています
・ 例えるならば、昔の「土壁」を想像させる、粒子感のある1/35スケールに沿ったリアルな凸凹パターンとなっています
・ 情景ーシートはデザートイエロー調で着色されていますが、上から塗ったのではなく素材自体に着色されていますので、素材による立体感が損なわれていません
●情景シートとベースとの接着は別売の両面テープ、もしくは合成ゴム接着剤を使用します
【 「7.62cm 対戦車砲 PAK36(r)」の塗装とマーキング 】
●「7.62cm 対戦車砲 PAK36(r)」のマーキングとして、北アフリカ戦線における1種類の塗装例がパッケージに記載されています
●フィギュアの塗装については組立説明書内に記載されています
【 「ドイツ 7.62cm 対戦車砲 PAK36(r) 北アフリカ戦線 情景セット」のパッケージ内容 】
・ ドイツ軍 76.2mm対戦車砲 PaK36(r) ×1 (ICM製)
・ ドイツ軍砲兵フィギュア ×8体 (タミヤ製)
・ アクセサリーパーツ 一式 (ICM製)
・ 土嚢 ×24 (タミヤ製)
・ ベース ×1 (タミヤ製)
・ 情景シート ×1枚 (タミヤ製)
●スポット生産品
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【 「ドイツ 7.62cm 対戦車砲 PAK36(r) 北アフリカ戦線 情景セット」のワンポイント 】
●本キットは上記のようにICM社製の対戦車砲に、タミヤ社製のフィギュアなどをセットしたもので、このキットのみで北アフリカ戦線のジオラマを製作することができます
●ICM社製の対戦車砲とタミヤ社製のフィギュアなどは既存のキットからとなりますので、このキットの最大のポイントは地面を再現した情景シートとなるでしょう
●キット付属の情景シートは、薄い素材ながらも砂漠の地面が粒子状にリアルかつ立体感ある状態で再現されています
・ このような地面を作製しようとする場合は、様々なテクスチャーを使用することとなりますが、その際に問題となるのが着色方法です
・ 地面が完成してから塗料によって着色すると、どうしてもベタッとする表現となってしまい、粒子による立体感は損なわれてしまいます
・ そこで、ウォッシングやドライブラシなどを施して立体感を演出するのですが、手間が掛かる上に素材本来の透明感の再現という点では今一つです
●この情景シートは1/35スケールにおいてかなりリアルな地面が表現されており、ベースに貼るだけで気軽に北アフリカの地面の雰囲気が味わえます
●AFV模型、ジオラマ作品初心者から、ベテランユーザーに至るまで、北アフリカの地を手軽に作製できるシートとなっています