フランス 25mm 対戦車砲 S.A.I Mle 1937年型
「フランス 25mm 対戦車砲 S.A.I Mle 1937年型 (プラモデル) (エース 1/72 ミリタリー No.72522 )」です
●第2次世界大戦初期におけるフランス軍の対戦車砲「25mm対戦車砲 M1937」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●独仏戦などで活躍したフランス軍の対戦車砲「25mm対戦車砲 M1937」を再現、小口径砲ながら長い砲身と1枚物となった防盾を持ち、肉抜き穴が多数開けられたホイールのタイヤを装備した独特な姿を再現した内容となっています
【 「25mm対戦車砲 M1937」について 】
●1920年代後半、フランスの兵器メーカー「オチキス」社は、自社独自で「25mm対戦車砲」を開発、フランス軍は第1次世界大戦時から使用されていた「プトー 37mm歩兵砲」に代わってこの「25mm対戦車砲」を主力対戦車砲として採用します
●この「25mm対戦車砲」は、77口径という長砲身砲で、初速の速さから30mm厚の装甲板を貫通する能力を有しており、1930年代においては充分な火力を持っていました
●また、25mmという小口径砲によりシルエットが小さく、砲全体の重量も軽くすることができ、人力による陣地変換も容易だったために、最前線に配備される対戦車砲としては適したものでした
●同砲は1940年の独仏戦において、当時まだ装甲が薄かったドイツ戦車に対して活躍、多くの車両を撃破しました
●ただし、25mmという小口径砲は装甲を貫通しても2次的な損傷を与えることが少なく、距離や角度によっては貫通すらできないのも事実で、対戦車砲としては威力不足が指摘されました
●独仏戦終結によりドイツ軍は「25mm対戦車砲」を大量に捕獲、自軍の装備として使用しましたが、独仏戦以降は戦車の防御力が向上したことにより同砲の対戦車能力の不足が目立ち、あくまでも2戦級兵器として扱われています
・ 「25mm対戦車砲」は、フィンランド軍や大戦初期のイギリス軍でも使用されています
●なお、「25mm対戦車砲」は、初期の生産型である「25mm対戦車砲 M1934」と、後期の生産型の「25mm対戦車砲 M1937」とが存在しており、「25mm対戦車砲 M1937」は防盾部が折り畳み式の1枚物となり、タイヤのホイール形状も変化しているのが特徴となります
【 「フランス 25mm 対戦車砲 S.A.I Mle 1937年型」のキット内容について 】
●このフランス軍の対戦車砲「25mm対戦車砲 M1937」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ACE社のハンドメイドによる金型加工で「25mm対戦車砲 M1937」を再現、レジンキットの感覚に近い独特のパーツ成型で、同砲の形状とディテールとを再現した内容となっています
●ACE社製「フランス 25mm 対戦車砲 S.A. Mle 1934年式」のバリエーションキットではなく、砲身も含めて新規に作り起こされたものとなります
●「25mm対戦車砲 M1937」は、「砲身部」「防盾」「砲脚」の3ブロックで構成されています
【 砲身部 】
●砲身部は、一体成型のパーツで再現
・ 砲尾は右側半分が別パーツとなっており、これを接着することで砲尾形状と閉鎖器とを再現します
・ 簡単な構造となる砲架は一体成型のパーツで再現、これに防危板、照準器、操作ハンドルなどを取り付けます
【 防 盾 】
●防盾は、一体成型のパーツで再現されています
【 砲 脚 】
●砲脚は、左右それぞれ一体成型のパーツで再現
・ シャーシは1パーツ、左右のタイヤも1パーツで構成されています
・ タイヤのホイールには特徴的な肉抜き穴が開口されています
●アクセサリーパーツとして、弾薬箱が1個付属しています
【 「25mm対戦車砲 M1937」の塗装 】
●説明書には「25mm対戦車砲 M1937」の3種類の塗装例が記載されています
・ フランス陸軍 (フランス / 1940年5月)
・ ドイツ国防軍 (フランス / 1942年夏)
・ フィンランド陸軍 (レニングラード方面 / 1942年春)
【 「フランス 25mm 対戦車砲 S.A.I Mle 1937年型」のパッケージ内容 】
・ フランス軍 25mm対戦車砲 M1937 ×1
・ 弾薬箱 ×1
●2014年 完全新金型