ヤークトパンター図面集
「ヤークトパンター図面集 (別冊) (ガリレオ出版 グランドパワー別冊 No.13502-08 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の駆逐戦車「ヤークトパンター」の生産時期ごとの図面と実車写真を掲載した図面集及び写真資料集です
●ドイツ軍戦闘車両を特徴づける要因となる生産時期による仕様の変遷を図面によって解剖、分かりやすい図面形式により、大きな変更から装備品の取り付け方法などの細かな変更に至るまで、見ながらにして把握できる内容となっています
【 「ヤークトパンター図面集」の概要 】
●「ヤークトパンター」は、「パンター」の最初の量産型となった「パンターD型」が登場する前から開発が進められており、1943年12月には試作車が完成、翌月の1944年1月から生産が行われました
●この「ヤークトパンター」は、「パンター」の車体を流用しながら避弾経始を考慮した傾斜装甲で囲まれた戦闘室で構成されており、高い防御力を持っていました
●搭載する主砲は、当時最強の火力を誇る「88mm対戦車砲 PaK43/3」、「パンター」譲りの足周りから機動性能も良好で、「走」「攻」「守」に優れた第2次世界大戦で最優秀となる駆逐戦車でした
●また、砲塔を持たないことから「パンター」よりも生産コストが低く、戦車不足に悩むドイツ軍にとって最適な車両とも評価されています
●しかし、戦闘室に半固定式に主砲を装備した「ヤークトパンター」は待ち伏せなどには極めて効果的でしたが、攻撃時には常に車体を敵の方向に向かなければならず、咄嗟の時も対応するのが遅くなるという欠点も持っていました
●このことから、1944年1月という時期から生産が開始された「ヤークトパンター」でしたが、生産自体は「パンター」の方が優先されてしまい、まとまった数の「ヤークトパンター」が戦線に投入されることはほとんどありませんでした
●量産の進まない「ヤークトパンター」は圧倒的に劣勢な状況で数両単位で戦闘を行う場合が多く、高い性能を持ちながらも苦戦を強いられてしまいます
●もっとも、その苦戦下にあっても「ヤークトパンター」は自身の優秀性を発揮し、強力な火力により連合軍戦車に対して戦果を挙げ、大戦末期における絶望的な状況でも一矢を報いたのでした
●一方、上記のように「ヤークトパンター」は大戦後期の車両としては早い時期から生産されたこともあって多くの仕様変更が見られ、392両という生産台数ながら「前期型」「後期型」「最後期型」などに大別され、さらにその中でも仕様の細かな変更が見られます
●本書では、この「ヤークトパンター」の仕様の変遷を図面によって紐解いていきます
●図面は、「ヤークトパンター」の試作車体から1945年の最終生産車までを網羅、写真と解説を交えて詳細に解剖します
●傾斜装甲に囲まれ、洗練されたスタイルと優れた性能によりその存在を誇示しながらも儚い運命を遂げた「ヤークトパンター」、その細かな変遷にスポットを当て、実車資料として、そして模型製作時における参考として役立つ一冊となっています
●なお、本書はグランドパワー2006年1月号別冊「ヤークトパンター図面集」に収録していた記事を再編集したものとなります
【 「ヤークトパンター図面集」の内容目次 】
●ヤークトパンターカラーイラスト集
●ヤークトパンター図面集
・ 試作1号車
・ 試作2号車
・ 1944年1月生産車
・ 1944年2月生産車
・ 1944年4月生産車
・ 第654重戦車駆逐大隊装備車
・ 1944年7月生産指揮車
・ 1944年7月生産車
・ 1944年9月生産車
・ 1944年9月生産車(消炎型排気管改修車)
・ 1944年10月生産車
・ 1944年11~12月生産車(吸気口移設タイプ)
・ 1945年生産車(1)
・ 1945年生産車(2)
【 「ヤークトパンター図面集」の内容について 】
■ヤークトパンターカラーイラスト集 (14ページ)
●西部戦線に展開した各部隊の「ヤークトパンター」の迷彩塗装を、5面のカラーイラストを中心にそのパターンを紹介します
■ヤークトパンター図面集 (80ページ)
●「ヤークトパンター」の仕様の変遷を、実車の写真を交えて図面によって解説します
●各図面には、図面のベースとなった車両の詳細な解説が添えられており、生産時期による仕様の変更だけではなく、部隊による改造やその車両独自の変更点が把握できます
【 「ヤークトパンター図面集」の奥付 】
●版型 : A4版 / ソフトカバー
●全96ページ / カラーイラスト19点 図面78点 モノクロ写真94点収録
●発行日 : 2014年8月1日
●ISBNコード : 4910135020841