イギリス海軍戦艦 HMS ドレッドノート 1907
「イギリス海軍戦艦 HMS ドレッドノート 1907 (プラモデル) (トランペッター 1/700 艦船シリーズ No.06704 )」です
●イギリス海軍の戦艦「HMS ドレッドノート」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●それまでの戦艦を一気に旧式化させ、「ド級」「超ド級」という概念を生み出した戦艦「HMS ドレッドノート」を再現、主砲を集中的に装備した当時の革新的なスタイルを再現した内容となっています
【 「イギリス海軍戦艦 HMS ドレッドノート 1907」のキット内容について 】
●イギリス戦艦「HMS ドレッドノート」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●トランペッター社の艦船モデルのスタンダードな表現力により「HMS ドレッドノート」を再現、主要パーツは一体成型としつつも、船体上のディテールは細かなパーツ構成とエッチングパーツにより再現した内容となっています
●「HMS ドレッドノート」は、竣工した後に数度の改装を受けており、キットは1907年時(竣工時)の姿が再現されています
●「HMS ドレッドノート」の艦体全体を再現したフルハルモデルとなっています
・ 船体は喫水線部分で分割されていますので、洋上モデルとして作製することもできます
●「HMS ドレッドノート」は、上甲板、船体部、船首楼甲板に分割したブロックで構成されています
●船体部は、喫水線を境にして上下に分割したパーツ構成
・ 船体側面には、鋼板の継ぎ目、舷側の舷窓、扉、フェアリーダー、ホースパイプなどが繊細なモールドで再現されています
・ 舷側の魚雷防御網のブームは別パーツ化して再現
・ 船底の舵、推進軸、プロペラ(スクリュー)も別パーツ化して再現しています
●上甲板と船首楼甲板は、それぞれ一体成型のパーツで再現しています
・ 甲板パーツ上には、木甲板表現の他、ボラード、昇降口、通気筒、天窓などがモールドで再現されています
●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「煙突部」「マスト」「後檣」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「HMS ドレッドノート」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋は3層で構成されています
・ 艦橋下部の支柱は別パーツ化しています
・ 艦橋窓部分は、窓の部分を開口したエッチングパーツを4角形状に折り曲げて再現します
・ 艦橋を構成する、「探照灯」(×2)などが別パーツ化されています
●煙突
・ 煙突は左右に分割したパーツで構成され、トップは別パーツ化して再現しています
・ 煙突トップの雨水カバーはエッチングパーツで再現
・ 副管も別パーツ化して再現しています
●メインマスト、後檣
・ メインマストと後檣は三脚檣型の形状を再現、マストトップは1本の単檣型となっています
・ メインマストと後檣の三脚檣部分は、3本の柱を組み合わせて再現し、単檣部分は一体成型パーツとなっています
・ メインマストと後檣の見張り台は別パーツで、支柱はエッチングパーツで構成されています
●主砲塔 「45口径 30.5cm連装砲」 ×5
・ 砲塔は上下分割したパーツで構成し、砲身部分は1本ずつ独立したパーツで再現されています
●「45口径 7.6cm単装砲」 ×29
・ 単装砲は一体成型のパーツで再現
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 内火艇 3種 ×各1
・ カッター 7種 ×各1
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 錨
・ 探照灯
・ ケーブルホルダー
・ 測距儀
・ ラッタル(エッチングパーツ)
・ 艦首、艦尾旗竿
などがセットされています
●展示用のディスプレイスタンドが付属しています
・ 艦名を表示したネームプレートもセットされています
●艦橋部、ラッタル、見張り台の支柱、各部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●マスト、旗竿の掲げられるイギリス海軍旗などを再現したデカールが付属
●「HMS ドレッドノート」の完成時のサイズ
・ 全長 : 230mm
●パーツ数 : 290点以上
【 「イギリス海軍戦艦 HMS ドレッドノート 1907」のパッケージ内容 】
・ イギリス海軍 戦艦 HMS ドレッドノート ×1
・ ディスプレイスタンド ×1
・ デカールシート ×1
●2014年 完全新金型
【 「HMS ドレッドノート」について 】
●イギリスの戦艦「HMS ドレッドノート」は1906年に竣工した艦で、従来の戦艦の形式を破った革新的な存在です
●この艦が登場するまでの戦艦は、主砲を前後に連装式に4門程度、それに多数の副砲や中間砲を搭載するという形式が採られており、海戦ではそれらの砲が一斉に敵艦を射撃しました
●戦艦「HMS ドレッドノート」では副砲や中間砲を廃止して主砲を集中的に搭載(防御用の小口径砲は搭載しています)、連装式の主砲を5基10門を装備しました
●これにより攻撃力は倍増、同口径砲を使用した射撃により射撃指揮所の射撃修正が容易となり、実質的な攻撃力はより向上しています
●また、機関も蒸気タービンを採用することにより在来型の戦艦よりも速力が速く、総合的な能力は当時の列強の戦艦を凌駕していました
●この戦艦「HMS ドレッドノート」の登場により、従来の戦艦は一夜にして時代遅れとなり、各国は「HMS ドレッドノート」と同じ形式、そして同様な性能を持つ戦艦の建造を急ピッチで行なうようになりました
●この戦艦「HMS ドレッドノート」と同等の性能を持つ艦は「ド級艦」と呼ばれ、この言葉は海軍用語としてだけではなく、通常の慣用句としても用いられるようになります
●この「ド級艦」は列強の戦艦のスタンダード的な存在となり、この「HMS ドレッドノート」以前の形式を持つ艦は「前ド級艦」として2戦級兵器に格下げ、もしくは廃艦処分されました
・ 日本の海軍でも、この影響を受け、既存の戦艦と建造中の戦艦は退役や予備艦などに変更が進められ、「ド級艦」の建造技術を習得するために巡洋戦艦「金剛」の建造がイギリスに発注されました
●「HMS ドレッドノート」の設計思想をさらに推し進め、全ての主砲を中心線上に配置した戦艦が登場、このような艦は「超ド級艦」と呼ばれ、その後の戦艦のスタンダードな姿となります
●「超ド級艦」の登場によって、戦艦「HMS ドレッドノート」は竣工してからわずか10年満たない第1次世界大戦において、同艦はすでに時代遅れとなっており、大戦中は2戦級艦として予備的な役割に終始します
●しかし、1915年3月、当時では撃沈が困難であったドイツ海軍のUボートを体当たりで撃沈するという戦果を挙げています
●第1次世界大戦の終結後、1920年に戦艦「HMS ドレッドノート」は退役、その後解体処分され、その短くも輝かしい生涯を閉じています