クブシュ 即製装甲車 1944 ポーランド蜂起軍 ワルシャワ
「クブシュ 即製装甲車 1944 ポーランド蜂起軍 ワルシャワ （プラモデル） (ミラージュ 1/35 AFVモデル No.355026 )」です
●第2次世界大戦後期におけるポーランド国内軍の簡易装甲車「クブシュ」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●1944年8月のワルシャワ蜂起時、ポーランド国内軍が製造した簡易装甲車「クブシュ」を再現
●トラックをベースに装甲板を貼り付けた簡易構造ながら、避弾経始を考慮した傾斜装甲を持つ独特な姿を再現した内容となっています
【 「ポーランド国内軍 簡易装甲車 クブシュ」について 】
●ポーランドは、1939年のドイツ軍とソ連軍の侵攻により降伏、ポーランド軍の一部は中立国を経てイギリスへと逃れましたが、大半の兵士は武装解除され、捕虜としてや一般民として占領下における労働力となりました
●イギリスに逃れた兵士はイギリス軍内においてポーランド軍を編成、占領下のポーランドではイギリスのポーランド亡命政府による主導の下、レジスタンス組織としてポーランド国内軍が秘密裏に作られていました
●連合軍のノルマンディ上陸作戦に呼応する形で開始されたソ連軍の大攻勢「バグラチオン作戦」は、ドイツ軍の中央軍集団を壊滅させ、ソ連軍部隊はポーランドの首都ワルシャワの前面に迫ります
●1944年8月、このソ連軍の動きからポーランド国内軍はワルシャワで蜂起を開始します
･ このポーランド国内軍は、大規模で組織としては事前に編成されていたことから、軍事行動は整然と行われました
･ ただし、武器の装備状況は極めて劣悪であり、小銃は3、4人に1丁程度で、ドイツ軍の武器を奪うことが蜂起当初における目標となります
･ ソ連では、共産系となるポーランド革命政府が用意されており、自由主義となるポーランド国内軍はソ連軍がワルシャワの突入する前にポーランド内部での勢力圏を確保する必要がありました
●このポーランド国内軍では、ドイツ軍に対応するために、ドイツ軍から捕獲した装甲車両が使用され、さらには工場施設と車両の資材とを利用した簡易の装甲車が作られました
･ この装甲車の一つが「クブシュ」で、その名は製作者の一人の戦死した妻のコードネームから取られたものです
･ 装甲車「クブシュ」は、鹵獲した「Sd.Kfz.251 Ausf.D」と共に、ドイツ軍部隊が立て篭もるワルシャワ大学の突破作戦に投入されています
●ポーランド国内軍はワルシャワ市内の点在していたドイツ軍や治安警察の拠点を一つずつ撃破して行きましたが、ドイツ軍の増援部隊が派遣され始めると、徐々に劣勢となります
●ドイツ軍の武器を奪うことにより、ポーランド国内軍の武器の装備状況は若干改善されたものの、多数の装甲車両や砲兵などを投入したドイツ軍に対してジリ貧となり、ドイツ軍はワルシャワ市内を徹底的に破壊、ポーランド国内軍は蜂起開始2ヵ月後に降伏したのでした
●装甲車「クブシュ」は、蜂起の後半においてドイツ軍の包囲から逃れるために脱出を図りますが、ドイツ軍の砲火により断念、自ら稼動不能にして放棄されました
●第2次世界大戦後、この装甲車「クブシュ」はワルシャワの博物館に収納され、現在もワルシャワ蜂起の象徴として展示されているのです
【 「クブシュ即製装甲車 1944 ポーランド蜂起軍 ワルシャワ」のキット内容について 】
●このワルシャワ蜂起時におけるポーランド国内軍の簡易装甲車「クブシュ」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●急造され簡易な作りとなる装甲車「クブシュ」を再現、東欧系メーカーらしい素朴な印象を受けるモールドと、実車の構造を反映させたパーツ数を抑えた構成により、その独特なフォルムを表現した内容となっています
●装甲車「クブシュ」は、「シャーシ」「ポディ」の2ブロックで構成されています
【 ボディ 】
●ボディは、装甲板を貼り合わせて作製された装甲車「クブシュ」の形状を再現、表面には溶接跡や視察口などが彫刻で再現されています
●ボディは、左右に分割したパーツで構成され、フロントグリル、操縦席前面パネルなどは別パーツとなっています
･ 銃座のハッチとボンネット上面板は別パーツで、開閉状態を選択することができます
･ 前後の牽引フック、ノテックライト、車幅ポールは別パーツ化されています
･ 前方及び側面の視察ハッチはモールドにて再現
･ ボディ上部の銃座の防盾は1パーツで構成
･ ボックスに描かれている前方機銃用のパーツは付属していません（「デグチャレフDP軽機関銃」を強引に取り付けることはできます）
●銃座に装備される武装は、対戦車兵器「PIAT」と「デグチャレフDP軽機関銃」とがセットされており、選択して使用します
【 シャーシ 】
●トラックベースの簡単なシャーシ構造を再現、操縦席部分と内部のフレームだけとなる簡素な車体内部も再現されています
●シャーシのメインフレームは、縦方向のフレームと横方向のフレームとを接続させて作製します
･ リーフサスペンションはそれぞれ一体成型のパーツで再現
･ 前部のステアリングゲージは1パーツ、後部のデファレンシャルは3パーツで構成されています
･ 前輪のステアリングは前方に固定されています
●タイヤは、ホイール部とゴムの部分とで分割され、ゴムの部分は軟質素材で再現しています
･ ゴムの部分にはトレッドパターンが彫刻で再現されています
●車体の内部構造が再現されています
･ 車体内部は、シャーシのメインフレームにフロアパネルを取り付け、その上の各構造物を取り付ける構成となっています
･ エンジンは、6パーツで再現
･ 車体内部の操縦席、ハンドル、レバー類、内部のフレーム構造などが別パーツ化して再現されています
【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリーパーツが付属しています（銃座に装備される武装を含みます）
･ 対戦車兵器 「PIAT」 ×1（空中投下によりイギリスから供与されています）
･ 「PIAT」の砲弾 ×3
･ デグチャレフDP軽機関銃 ×1
･ デクチャレフDP用ドラムマガジン ×3
【 「装甲車 クブシュ」の塗装とマーキング 】
●「装甲車 クブシュ」のマーキングとして、ポーランド国内軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、パーソナルマーク、パーソナルネームなどを再現したデカールが付属しています
【 「クブシュ即製装甲車 1944 ポーランド蜂起軍 ワルシャワ」のパッケージ内容 】
･ ポーランド国内軍 簡易装甲車 クブシュ ×1
･ デカールシート×1
●2014年 完全新金型
