M24 チャーフィー 第一次インドシナ戦争
「M24 チャーフィー 第一次インドシナ戦争 (プラモデル) (AFV CLUB 1/35 AFV シリーズ No.AF35S84 )」です
●第1次インドシナ戦争時におけるフランス軍の軽戦車「M24」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●フランス軍の機甲戦力として共産軍相手に奮闘した軽戦車「M24」を再現、第2次世界大戦末期に開発された軽戦車ながらトーションバーサスペンションを採用し、避弾経始を重視した車体に75mm砲を装備したスタイリッシュな姿を再現した内容となっています
【 「インドシナ戦争時のM24 チャーフィー」について 】
●1940年、フランス軍は独仏戦によってドイツ軍に敗北し、フランスはドイツ傀儡のヴィシー政府となりました
●これにより、日本政府はフランスに対して当時フランスの植民地であったベトナムに日本軍を駐留させることを認めさせ、事実上ベトナムは日本の占領下となります
●このベトナムにはフランスの植民地軍が展開していましたが、駐留していた日本軍との大きな戦闘はなく、戦力がほぼ温存された状態で日本の敗戦を迎えることになります
●フランス本国の敗北に続き、日本の敗北は、ベトナムの多くの人々にとって植民地からの独立を意味するものと捉えられましたが、フランス政府は戦前と同じ植民地政策を採り、その治安維持としてフランス植民地軍が再び活動を開始しました
●ベトナムには、旧日本軍から奪った多くの武器が確保されており、ベトナムの独立を目指す「ベトミン軍」とフランス植民地軍との間で第1次インドシナ戦争が勃発します
●当初、フランス植民地軍は旧日本軍から接収した戦車を使用していましたが、徐々に本国からアメリカ製の戦車が到着、これらの戦車は有効な対戦車火器を持たない「ベトミン軍」に圧倒的な強さを発揮します
●「M24 チャーフィー」は、そのフランス本国からベトナムへと送られた戦車の一つで、コンパクトな車体に取り回し易さ、そして機動力の高さから「M36」と並んでフランス戦車部隊の主力となりました
●機動力を活かして、強力な火力と装甲を持つフランス戦車部隊に対して「ベトミン軍」は苦戦、戦車部隊が運用できる平地での戦闘は不利と判断した「ベトミン軍」は、森林地帯を中心としてゲリラ戦を展開するようになります
●フランス植民地軍は、「ベトミン軍」の活動の根を絶つために、「ベトミン軍」の補給路となるベトナム北部の要衝「ディエン・ビエン・フー」に巨大な前進基地を建設し、大量の兵員と武器を投入します
●この「ディエン・ビエン・フー」には空輸によって「M24」が10両送られ、防御の要として分散配置されています
●「ディエン・ビエン・フー」を巡る戦いが始まる頃には、中国から「ベトミン軍」へ大量に武器が供給されるようになっており、砲兵による支援射撃を受けながら攻撃を行う「ベトミン軍」に対してフランス植民地軍は苦戦を強いられます
●陸路は完全に途絶し、基地内の飛行場も「ベトミン軍」の火砲の射程距離に入るようになったフランス植民地軍は補給がままならない状態となり、周囲の防御陣地が次々と陥落、「ディエン・ビエン・フー」駐留のフランス植民地軍は指揮官と共に降伏したのでした
●この「ディエン・ビエン・フー」の戦いは、フランスによる植民地政策の終わりを決定付け、続くベトナム戦争への序奏ともなったのです
【 「M24 チャーフィー 第1次インドシナ戦争」のキット内容について 】
●このフランス植民地軍の軽戦車「M24」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●細分化したパーツ構成と、エッチングパーツ、金属製パーツ、クリアーパーツなどの各種素材を取り入れ、「M24」のディテール表現に重きを置いた内容となっています
●「M24」は、第2次世界大戦時から戦後に至るまで、改修などによりその仕様を変化させており、本キットでは、主砲は中央部に航空機搭載用のラインがなくなった後期型、履帯はダブルピン式、車体後部はラックではなくバスケットを装備した前期型、側面フェンダーはマッドフラップが付かない後期型となった車両を再現しています
●サスペンションアーム、各転輪類は可動させることが可能となっています
●フランス軍仕様車として、フランス戦車兵を再現したレジン製のフィギュアが1体付属しています
●「M24」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の4ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、「M24」の独特の砲塔形状を再現、防盾の鋳造表現、繊細な溶接跡などが表現されています
●「75mm戦車砲 M6」の砲身は金属製パーツで再現、砲口が開口処理されています
・ 砲身中央部に航空機搭載用のラインが付かない後期型の砲身を再現
・ 砲身基部には金属製バネが用意され、前後に可動します
・ 砲尾部が再現、閉鎖器は別パーツです
・ 砲尾の防危板、機関銃の機関部などがパーツ化
・ 防盾は1パーツで再現され、上部のフックは別パーツです
●砲塔は上下に分割したパーツ構成で、前部パネルは別パーツ化しています
・ 車長キューポラはクリアパーツとなっています
・ 車長ハッチ、装填手ハッチは別パーツで、開閉状態を選択できます
・ ペリスコープはクリアーパーツです
・ 「M2重機関銃」用の3脚架は、砲塔後部に装着します
・ 砲塔前後のアンテナマウントは大戦時型となる背の高いタイプが再現されています
【 車体上部 】
●車体上部は、「M24」の車体レイアウトを再現、数多い細かな構造物、エンジングリルのスリットなどが繊細に彫刻されています
●車体上部は一体成型のパーツで再現、エンジンデッキ部分は別パーツ化して再現しています
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツで、開閉状態を選択できます
・ 操縦手用のシールドが付属、装着の有無を選択することが可能です
・ トランスミッョン点検ハッチは別パーツにて再現
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属
・ 各ペリスコープは、クリアーパーツのペリスコープ本体と回転部、ペリスコープの蓋の3パーツで構成
・ 前照灯は、本体とガラス部とに分割したパーツ構成、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ ライトガードはプラパーツで、薄く成型されています
・ エンジンデッキ部分の各フックは別パーツにて再現
・ 車載工具類には固定具が一体成型されています
・ 車体後部には車外通話機がパーツ化
●左右のフェンダーは各1パーツで再現されています
・ フェンダー支持架はエッチングパーツにて再現
●車体後部のバスケットはエッチングパーツで再現されています
・ エッチングパーツは展開図状にプリントされ、これを折り曲げて作製します
【 車体下部 】
●車体下部はバスタブ式に一体成型されており、後部パネルは別パーツです
・ サスペンションアーム、ダンパー、ショックアブソーバーは別パーツとなります
・ トーションバー部分がパーツ化され、このトーションバー部分にサスペンションアームを接続することでアームが上下に可動します
・ ショックアブソーバーは真鍮製パイプを用いたシリンダー状のパーツで構成され、サスペンションアームの動きに合わせて可動するようになっています
・ 下部転輪はオーバハングされたリム部分を再現するために1組が5パーツで構成
・ 誘導輪は表面部分の肉抜き穴を再現するため、前後方向に4分割されています
・ 起動輪、下部転輪、誘導輪は回転可動とすることができます
【 履 帯 】
●履帯は、軟質素材によるベルト式履帯が付属しています
・ 履帯は、表面がラバータイプとなるダブルピン式履帯「T85E1」が再現されており、モデルカステン製「M24戦車用履帯 T85E1型 (可動式) メタル製スプロケット付」がこれに対応しています
【 フィギュア 】
●フランス戦車兵を再現したレジン製フィギュアが1体付属しています
・ 服装は、第2次世界大戦時のアメリカ軍兵士の服装に準じた「野戦服」を着用、ジャングルハットを被っている姿です
・ 服の皺の表現はスケールに沿っており、弾帯や服の縫い目などの細部は繊細なモールドで表現されています
・ フィギュアは、頭部、胴体、両腕に分割したオーソドックスなパーツ構成となっています
●車長キューポラ、ペリスコープ、前照灯のガラス部などを再現するクリアパーツが付属
●エンジングリルのメッシュ、後部のバスケット、フェンダー支持架などを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「M24」の塗装とマーキング 】
●「M24」のマーキングとして、4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ フランス第1騎兵連隊 (1954年)
・ フランス第1騎兵連隊 (1954年)
・ 南ベトナム軍 (サイゴン / 1962年)
・ フランス第1騎兵連隊 (ディエン・ビエン・フー / 1954年)
●説明書の塗装例に基づく、部隊マーク、車体番号、パーソナルネーム、車台番号などを再現したデカールが付属しています
【 「M24 チャーフィー 第1次インドシナ戦争」のパッケージ内容 】
・ フランス軍 軽戦車 M24 ×1
・ フランス戦車兵(レジン製) ×1
・ デカールシート ×1
●2014年 一部新金型