ドイツ 指揮戦車 35R731(f)
「ドイツ 指揮戦車 35R731(f) (プラモデル) (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ No.83809 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の指揮戦車「35R731(f)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●対戦車自走砲「47mm ルノーR35 対戦車自走砲」を装備した部隊用として配備された指揮戦車「35R731(f)」を再現、「47mm ルノーR35 対戦車自走砲」と同じレイアウトの車体に、対戦車砲ではなく機銃のみを装備した特異な姿を再現した内容となっています
●ホビーボス社製「ドイツ 4.7cm 対戦車自走砲 R35(f)」をベースとして、指揮戦車「35R731(f)」を再現するために、対戦車砲を省き、機銃、マウント、無線機などの新規パーツを追加したバリエーションキットです
【 「指揮戦車「35R731(f)」を再現」について 】
●ドイツ軍では、機動戦に対応するために、火砲の自走化に積極的でしたが、大戦初期には専用の車台を用意する余裕がなく、旧式化した戦車の車体を利用する方法が採られました
●独仏戦の勝利によって、ドイツ軍はフランス軍の装備を大量に捕獲、その中には軽戦車「ルノーR35」も多く含まれていました
●この軽戦車「ルノー R35」は、2人乗りの小型の戦車であり、機動性能からもドイツ軍の用兵には沿わないものでしたが、ドイツ軍では戦車不足の中、2戦級部隊の戦車や対戦車自走砲の車体として利用を行うことを決定します
●これにより誕生したのが、チェコスロバキア製の対戦車砲「47mm対戦車砲 Pak(t)」を搭載した「47mm ルノーR35 対戦車自走砲」で、同車は戦車駆逐大隊や歩兵師団内の対戦車猟兵部隊に配備されています
●この「47mm ルノー R35 対戦車自走砲」を装備する部隊用として用意されたのが、指揮戦車「35R731(f)」で、車体構造は「47mm ルノー R35 対戦車自走砲」と同一で、対戦車砲の代わりに機銃を装備、戦闘室内部には無線機が搭載されました
●本来、「47mm ルノー R35 対戦車自走砲」のような小口径の火砲を装備した対戦車自走砲は大戦初期に消耗してしまうのが常でしたが、「47mm ルノー R35 対戦車自走砲」を装備した部隊は在フランス駐留部隊が多く、1944年のノルマンディ戦でも「47mm ルノー R35 対戦車自走砲」が使用され、指揮戦車「35R731(f)」はその指揮に従事したのでした
【 「ドイツ 指揮戦車 35R731(f)」のキット内容について 】
●このドイツ軍の指揮戦車「35R731(f)」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体と砲塔の主要部はスライド式金型を使用した一体成型のパーツで構成、その他の部分については細分化されたパーツとエッチングパーツとで再現した内容となっています
●キットは、戦闘室内部はもとより車体内部も再現され、エンジン、動力伝達装置、操縦席部分、燃料タンクなどが細分化されたパーツ構成で細かく再現されています
●キットは、小型車両ながらサスペンションなどのパーツの細分化やエッチングパーツなどにより難易度が高く、中級者以上を対象としたアイテムとなります
●「指揮戦車「5R731(f)」は、「戦闘室」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
【 戦闘室 】
●戦闘室は「指揮戦車 5R731(f)」としての戦闘室の構造、装甲の薄さ、後部に収められた無線機などが再現されています
●戦闘室は、前部、後部、下部の3パーツに分割したパーツ構成となります
・ 側面のドアは別パーツで、開閉状態を選択できます
・ 機銃のマウント部は、装甲パネル、内側のボールマウントの2パーツで再現
・ 戦闘室後部に装備される無線機が付属、無線機は前後に分割したパーツ構成となっています
・ 戦闘室内部に装備されている、信号ピストルホルスター、手榴弾、消火器、ガスマスクケース、サブマシンガンラック、水筒などがパーツ化
【 車体上部 】
●車体上部は、フランス戦車「ルノー R35」としての曲面を基調とした基本車体に、フェンダーが装着された構造を再現、「指揮戦車 35R731(f)」として戦闘室部分の開口部が拡大された造りが表現されています
●車体上部は一体成型されたパーツ構成で、フェンダーは別パーツとなっています
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態を選択できます
・ 前部の点検ハッチは別パーツです
・ 車体前面の銘板を再現するエッチングパーツが付属
・ フェンダー上のジャッキ、雑具箱、バックミラーなどが別パーツ化
・ フェンダーと車体との固定具はエッチングパーツにて再現
・ 車載工具類は固定具を含まない状態でパーツ化され、前後各1パーツで構成した固定具パーツに差し込む方式となります
・ 排気管は5パーツで構成されています
【 車体下部 】
●車体下部は、「ルノー R35」の複雑なサスペンションを細分化されたパーツ構成により再現、車体内部の構造はフロアパネル上に積み上げる構成となっています
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 各サスペンションユニットは細分化したパーツ構成で、内部のスプリングなどがパーツ化、転輪を含めて13パーツで構成されています
・ 転輪は各1パーツで再現
・ 誘導輪は前後方向に3分割したパーツ構成となります
・ 起動輪は、本体とハブキャップとで構成
【 車体内部 】
●車体内部の一部が再現されています
・ エンジン (30パーツで構成)
・ トランスミッション
・ クラッチ
・ 変速レバー
・ ラジエター
・ エアクリーナー
・ 燃料タンク
・ 操縦席 (7パーツで構成)
・ 各種ペダル
・ 操行レバー
・ ペダルなどの伝達装置
・ 最終減速器
・ メーターパネル
・ 操縦手ハッチ開閉装置
など
【 履 帯 】
●履帯は、一部連結式履帯が付属しています
・ 上下の直線部は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は1枚ずつが分割されたパーツとなっています
●フェンダーの固定具、銘板、サスペンションの一部、各部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「ドイツ 指揮戦車 35R731(f)」の塗装とマーキング 】
●「指揮戦車 5R731(f)」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる1種類の塗装例(ジャーマングレー単色)が説明書に記載されており、国籍マークなどを再現したデカールが付属しています
●「指揮戦車 35R731(f)」の完成時のサイズ
・ 全長 : 120mm
・ 全幅 : 53mm
●全430パーツ
【 「ドイツ 指揮戦車 35R731 (f)」のパッケージ内容 】
・ ドイツ軍 指揮戦車 5R731(f) ×1
・ デカールシート ×1
●2014年 一部新金型