ソビエト SS-23 スパイダー弾道ミサイル
「ソビエト SS-23 スパイダー弾道ミサイル (プラモデル) (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ No.85505 )」です
●東西冷戦時代に開発されたソ連軍の短距離弾道ミサイル「SS-23 スパイダー」(NATO名)を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●移動式の弾道ミサイルとして専用のキャリアーに搭載された「SS-23 スパイダー」を再現、ソ連軍車両ならではのプレスによる補強ラインが入った巨大な車両に、内蔵式に弾道ミサイル「SS-23 スパイダー」を装備した姿を再現しています
【 「弾道ミサイル SS-23 スパイダー」について 】
●第2次世界大戦の末期、ソ連軍はドイツ軍の弾道ミサイル「V-2」の開発施設「ペーネミュンデ」を占領、その膨大な開発データを入手しました
●大戦が終結すると米ソの関係は一気に冷え込み、東西冷戦時代に突入します
●ソ連軍は膨大な地上戦力を保有していましたが、空軍力では戦略空軍を擁するアメリカ軍に全く敵うものではなく、その対抗手段として「V-2」を参考とした短距離の弾道ミサイル「スカッド」を開発します
●「V-2」の最大の長所が移動式のキャリアーで運搬することができるというもので、「スカッド」も同様に専用のキャリアーに乗った状態で移動、これにより発射地点を悟られることなくミサイルを発射することができました
●「スカッド」は、「スカッドA」からはじまり、「スカッドD」まで発展しましたが、時代の流れと迎撃システムの向上から旧式となり、1980年代にその後継として開発されたのが「SS-23 スパイダー」(ソ連軍の名称は「OTR-23 Oka」)です
・ この「SS-23 スパイダー」は、「9P71」という専用の大型キャリアーに内蔵式に搭載され、発射時には上部の扉を開いてランチャーによりミサイルが上方に向けて展開し、発射するシステムとなっています
・ 「SS-23 スパイダー」は最大射程400~500kmという性能を持ち、移動式という秘匿性から西側諸国にとって大きな脅威となりました
●「SS-23 スパイダー」は、冷戦時代後期におけるソ連軍の弾道ミサイル部隊の主力として運用が行われましたが、その後の米ソ間のデタントにより削減対象となり1987年に生産が中止、その後退役しています
【 「ソビエト SS-23 スパイダー弾道ミサイル」のキット内容について 】
●このソ連軍の短距離弾道ミサイル「SS-23 スパイダー」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●車体とミサイルの主要部はスライド式金型を多用した一体成型のパーツを中心に構成、足周りを中心としたディテール部分については細分化したパーツとエッチングパーツとで「SS-23 スパイダー」を再現した内容となっています
●「SS-23 スパイダー」は、ミサイルを収納した状態と、ミサイルを露出させた発射時の状態とを選択することができます
●「SS-23 スパイダー」は、「車体下部」「キャビン上部」「車体上部」「収納庫」「ランチャー」「ミサイル」の6ブロックで構成されています
【 キャビン上部 】
●キャビン部は、面で構成された近代的なフォルムを再現、車内には弾道ミサイルを発射するためのコンソール、電子機器などが再現されています
●キャビン上部は一体成型のパーツで再現されています
・ 各ウィンドはクリアパーツとなっています
・ ワイパーは別パーツ化してにて再現(プラパーツ)
・ 上部ハッチは別パーツで、開閉状態を選択することができます
・ キャビン天板部の吸気グリルは展開した状態と格納した状態とを選択できます
・ サイドミラー、各手摺りなどは別パーツ化して再現されています
●キャビン内部も再現されています
・ キャビン内部は、バスタブ状に一体成型されたフロアパーツに、メーターパネル、座席などを取り付けて作製します
・ メーターパネルに装備される、ディスプレイ、スイッチパネル、各コンソールは別パーツ化して再現されています
・ 各メーター、ディスプレイ画面などを再現したデカールが付属しています
・ キャビン内部の各座席、ハンドル、各レバー、電子機器などがパーツ化されています
【 車体上部 】
●車体上部は、面構成となる「SS-23 スパイダー」の形状を再現、ミサイル収納庫の扉は開閉可動とすることができます
●車体上部は、一体成型のパーツ構成で、後部パネルは別パーツ化されています
・ 車体上部の各点検ハッチは別パーツとなります
・ 前部のグリルはエッチングパーツにて再現
●車体上部のミサイル収納庫の扉は個別にパーツ化され、開閉し可動させることができます
【 収納庫 】
●収納庫は、複雑な造りとなるその内部構造が再現されています
●収納庫は、箱組み状に各パネルを貼り合わせて作製します
・ 収納庫内部の壁面の各機材は別パーツ化されています
【 車体下部 】
●車体下部は、大きく上方にオーバーハングした「SS-23 スパイダー」の車体下部形状を再現、特徴的な補強用のプレスパターンが彫刻により表現されています
●車体下部は、バスタブ状に一体成型のパーツで再現、下部中央のシャーシ部分は別ブロック化されています
・ 車体下部に装備されるジャッキは、格納状態と展開状態のパーツが用意されており、再現したいミサイルの状態に合わせて選択して取り付けます
・ 車体下部の点検ハッチ、手摺りが別パーツ化
・ 前照灯ガード、側面の大型グリルのメッシュはエッチングパーツで再現します
●ボックス状となるシャーシ部分は、一体成型のパーツで再現
・ 各車軸及びサスペンションは細分化したパーツで構成(1個のタイヤあたり約7パーツ)
●タイヤは、ホイール部分とゴムの部分とに分割され、ゴムの部分は軟質素材製です
・ ゴムの部分には複雑なトレッドパターンが彫刻されています
【 ランチャー 】
●ランチャーは、一体成型化したパーツ構成で、パーツ数を抑えて再現、ランチャーとそれを支えるシリンダーは可動させることができます
●ランチャーは、バスタブ状に一体成型したパーツで再現、上部パネルは別パーツ化されています
・ ランチャー下部のシリンダーの支柱は個別にパーツ化
・ ランチャーと下部のシリンダーは、可動させることができます
【 ミサイル 】
●シンプルな形状のミサイルは、パーツ数を抑えて再現、表面にはパネルライン、点検ハッチなどがモールドで再現されています
●ミサイルは、先端部、中央部、下部の3ブロックで構成されています
・ 先端部は左右に分割したパーツで構成
・ 中央部と下部は一体成型されたパーツで再現、噴射ノズルは個別にパーツ化されています
●収納時にミサイル先端部に装着するコーンが付属しています
・ コーンは、下部の半円状となったパーツと、上部のカバーのパーツ(×2)で構成されています
・ コーンは、上部のカバーを閉じた状態と、開いた状態とを選択することができます
●各ウィンド部などを再現するクリアパーツが付属
●車体各部のグリル、前照灯ガード、各部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「SS-23 スパイダー」の塗装 】
●「SS-23 スパイダー」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
●「SS-23 スパイダー」の完成時のサイズ
・ 全長 : 337mm
・ 全幅 : 88mm
●パーツ数 : 約630点
【 「ソビエト SS-23 スパイダー弾道ミサイル」のパッケージ内容 】
・ ソ連軍 弾道ミサイルSS-23 スパイダー ×1
・ デカールシート ×1
●2014年 完全新金型