フェアリーダーセット
「フェアリーダーセット (プラモデル) (ファインモールド 1/700 ナノ・ドレッド シリーズ No.WA026 )」です
●日露戦争頃から太平洋戦争時までの帝国海軍の艦艇に装備された、係船用ロープなどを船体のボラード等に引き込むための導索器「フェアリーダー」を1/700のスケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●既存のウォーターラインシリーズ等、1/700スケールの艦船モデルキットへと取り付け、より実感溢れるモデルの作製を可能にするディテールアップ用のパーツセットです
【 「フェアリーダー」について 】
●艦艇を港に係留する際や、僚艦とを繋ぐ際に用いられるのが係留ロープで、この係留ロープは舷側部に2本突き出した「ボラード」で結ばれて固定する方式となっています
●ただし、この「ボラード」に直接係留ロープを結ぶ方式では、船体部分とロープとが接触することにより双方が傷付いてしまうことから、係留ロープを通すために舷側の部分に「フェアリーダー」が設けられました
●この「フェアリーダー」は、角の部分が削られた滑らかな形状となっており、摩擦による係留ロープの消耗を防ぐようになっています
●また、「フェアリーダー」は係船ロープだけではなく、ブイ用のチェーンや曳航用のロープを通す際などにも使用、その使用に適した場所に装着されていました
【 「フェアリーダーセット」のキット内容について 】
●この「フェアリーダー」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ファインモールド社「ナノ・ドレッドシリーズ」のフォーマットを踏襲して、プラスチックパーツの成型技術の限界に挑戦、レーザー加工によるハイディテールな彫刻を施した高い精度を持つディテールアップパーツセットです
●帝国海軍の艦艇の必需品である「フェアリーダー」を再現、プラパーツの特性を活かした立体的な彫刻と、「ナノ・ドレッドシリーズ」として極めて高い成型技術を投入したディテール表現により、2本の爪で構成された独特な形状と、固定用のリベットまでも忠実に再現した内容となっています
●「フェアリーダー」は、武装などの攻撃用の艤装ではないことから、1/700スケールの艦船モデルでは省略されている場合も少なくありません
●また、再現されている場合でも、その装着位置が舷側の上部となることから、成型の関係で形状が潰れてしまったり、パーティングラインが中央部に通るために整形の必要が生じたり、ということになってしまいがちです
●しかし、実艦の写真を一目見れば分かるように、「フェアリーダー」は艦の構造物としては結構目立つ存在であり、その特異な形状も相まって如何にも軍艦らしさを我々に伝えるものです
●本キットでは、ファインモールド社の「ナノ・ドレッドシリーズ」に沿ったフォーマットで「フェアリーダー」を再現、エッチングパーツをも凌駕するディテール表現で、「フェアリーダー」の形状はもちろん、肉眼では確認するのが難しいほどのリベットも彫刻され、プラスチック成型の限界に挑んだ究極のディテールアップパーツです
●1/700のスケールの帝国海軍の艦船モデルのディテールアップに使用することで、より細かなディテールを持つモデルの作製への大いなる助けとなることでしょう
●戦艦から重巡洋艦までの大型艦に装備された大型の「フェアリーダー」3種(各8個)と、軽巡洋艦以下の小型艦に装備された小型の「フェアリーダー」3種(各8個)がセットされています
・ 「フェアリーダー」の装着状況は各艦によって異なりますが、1艦あたり6~10個程度装着されていたようです
●大型艦用と小型艦用の各「フェアリーダー」の内訳は、ボックスに描かれているような、取り付けリベットが付かないなだらかな形状のタイプ(主に艦首用)、下部に固定用のプレートが延び、リベットが付いたタイプ(舷側部用)、さらに固定用プレートが大型化したタイプ(舷側部用)の3種となっています
●各「フェアリーダー」は一体成型のパーツで再現されています
【 「フェアリーダーセット」のパッケージ内容 】
・ 大型艦用フェアリーダー 3種 ×各8
・ 小型艦用フェアリーダー 3種 ×各8
【 「フェアリーダーセット」の対応艦艇 】
・ 帝国海軍の各種艦艇(戦艦から小型艦まで、艦種を問わず)
●製品素材 : ABS
●2014年 完全新金型
●取り付け・塗装方法
・ パーツの切り離しにはプラモデル用精密ニッパーもしくはデザインナイフなどをご利用下さい
・ パーツの取り付けには、少量のプラスチックモデル用接着剤を底部に塗布した上、ピンセットを用いて取り付けます
・ 塗装は、精密なディテールを活かすためエアブラシを用いた吹き付け塗装をお薦めします
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【 「1/700スケール プラスチックパーツ ナノ・ドレッド シリーズ」について 】
・ 艦船モデルは、縮尺が小さいために、その細部の表現にはエッチングパーツが適しています
・ しかし、エッチングパーツは金属板を加工したものであり、立体物の造形としては厚みが不足するというのも事実です
・ また、エッチングパーツの加工には高度なテクニックが必要であり、これを補い手軽に精度の高いディテールアップを行うための解答とも言えるのがファインモールド社の「ナノ・ドレッドシリーズ」です
・ 同シリーズは、細部パーツをプラパーツ(ABS)にて再現、同社が所有する3次元レーザー彫刻機による金型への微細加工と、ナノテク領域を扱う工業用プラスチック部品開発・製造会社の協力とによって実現し、プラパーツの成型技術の限界に挑戦するディテールによって、艦船モデルの細部を表現する究極のディテールアップパーツキットです