12cm 二十八連装噴進砲
「12cm 二十八連装噴進砲 (プラモデル) (ファインモールド 1/700 ナノ・ドレッド シリーズ No.WA028 )」です
●太平洋戦争時における帝国海軍の「12cm 28連装噴進砲」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●既存のウォーターラインシリーズ等、1/700スケールの艦船モデルキットへと取り付け、より実感溢れるモデルの作製を可能にするディテールアップ用のパーツセットです
【 「12cm 28連装噴進砲」について 】
●「噴進砲」とは、ロケット砲を意味しており、架台となるロケットランチャーにロケット弾を装填、電気により作動、発射する装置です
●ロケット砲は主に各国の陸軍が運用した兵器であり、発射時に反動がないことから架台を頑丈なものとする必要はなく、ロケット弾自体も高度な技術を必要としないことため、低コストな兵器として多用されています
●ただし、誘導システムが装備されておらず、弾道も風などの影響を受けやすいため命中精度が低く、主に多連装により面で制圧する兵器として運用が行われました
●太平洋戦争は、帝国海軍が想定していた以上の航空戦となり、開戦後は各艦に対空兵装の増強が実施されるようになります
●しかし、個艦防御用の対空兵装の中核であった「25mm 3連装機銃」は1基のみで3tもの重量を持っており、この機銃を装備するために駆逐艦はその主砲の一部を撤去する必要がありました
●そこで、マリアナ沖海戦での戦訓に従い、対空能力を引き上げるために帝国海軍が急遽開発したのが「12cm 28連装噴進砲」です
・ この「12cm 28連装噴進砲」は上記のように頑丈な架台を必要としないことから重量が軽く、機銃と比べて設置場所を選ばないという長所を持っていました
・ 「12cm 28連装噴進砲」のロケット弾は、飛翔距離1000mもしくは1,500mで爆発、60個の子爆弾を放出するシステムとなっています
●「12cm 28連装噴進砲」は、1944年10月のレイテ沖海戦から戦艦、航空母艦等に搭載、対空戦闘に従事しています
●ただし、ロケット弾の速度の遅さや爆発のタイミングなどから対空兵装としては命中、撃墜を狙えるものではなく、主に敵航空機に対する威嚇や投弾を阻止する目的に使用された兵器でした
【 「12cm 二十八連装噴進砲」のキット内容について 】
●この帝国海軍の「12cm 28連装噴進砲」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ファインモールド社「ナノ・ドレッドシリーズ」のフォーマットを踏襲して、プラスチックパーツの成型技術の限界に挑戦、レーザー加工によるハイディテールな彫刻を施した高い精度を持つディテールアップパーツセットです
●太平洋戦争後期において戦艦、航空母艦に装備した「12cm 28連装噴進砲」を再現、プラパーツの特性を活かした立体的な彫刻と、「ナノ・ドレッドシリーズ」として極めて高い成型技術を投入したディテール表現により、28連装状に穴が開いたランチャー部とその横の照準席などを忠実に再現した内容となっています
●「12cm 28連装噴進砲」は1/700スケールという大きさの場合、28連装状の穴を再現することは極めて難しく、発射口の穴が省略、もしくは発射口を間引いて再現する方法が採られています
●また、「12cm 28連装噴進砲」自体の資料が乏しかった時期のキットは、その表現が模型としての最大公約数的なものとなっている例も少なくありません
●本キットでは、既存の資料に新たな資料を加え「噴進砲」を徹底的にリサーチし直し、新しい解釈に基づき「12cm 28連装噴進砲」を過去図面に忠実に再現
●微細なパーツでありながら精密な彫刻を施したパーツで「12cm 28連装噴進砲」再現、エッチングパーツをも凌駕するディテール表現で、「12cm 28連装噴進砲」の形状や砲架のディテールはもちろん、肉眼では確認するのが難しいランチャー部分の微細な発射口もクッキリと開口、プラスチック成型の限界に挑んだ究極のディテールアップパーツです
●1/700のスケールの帝国海軍の艦船モデルのディテールアップに使用することで、より細かなディテールを持つモデルの作製への大いなる助けとなることでしょう
●「12cm 28連装噴進砲」を12基分パッケージしています
・ この「12cm 28連装噴進砲」は1隻あたり、6基程度を装備していましたので、約2隻分となります
●「12cm 28連装噴進砲」は、ランチャー部、砲架、防盾の3パーツで構成
・ ボックス状のランチャー部には先端部分に28連装状となる発射口を開口した状態で再現
・ 砲架の両側面部には照準席などを再現
・ 防盾には、照準口を一段凹んだ状態のモールドで再現しています
【 「12cm 二十八連装噴進砲」のパッケージ内容 】
・ 日本海軍12cm 28連装噴進砲 ×12
【 「12cm 二十八連装噴進砲」の対応艦艇 】
・ 戦艦「伊勢型」 (航空戦艦時)
・ 戦艦「武蔵」 (諸説あり)
・ 航空母艦「瑞鶴」「瑞鳳」「龍鳳」「信濃」「準鷹」
・ 航空母艦「千歳型」「雲龍型」
など
【 「12cm 二十八連装噴進砲」の対応キット 】
・ ハセガワ社製 「日本航空戦艦 伊勢」
・ ハセガワ社製 「日本航空戦艦 日向」
・ フジミ社製 「日本海軍航空戦艦 伊勢 」
・ タミヤ社製 「日本航空母艦 瑞鶴 」
・ フジミ社製 「日本海軍 航空母艦 瑞鶴 1944」
・ ハセガワ社製 「日本航空母艦 瑞鳳」
・ ピットロード社製 「日本海軍 航空母艦 龍鳳 長甲板」
・ タミヤ社製 「日本航空母艦 隼鷹 」
・ タミヤ社製 「日本航空母艦 信濃」
・ ピットロード社製 「日本海軍航空母艦 千歳 (千歳型1番艦)」
・ アオシマ社製 「日本海軍 航空母艦 雲龍」
・ フジミ社製 「日本海軍 航空母艦 雲龍 終焉時」
など
●製品素材 : ABS
●2014年 完全新金型
●取り付け・塗装方法
・ パーツの切り離しにはプラモデル用精密ニッパーもしくはデザインナイフなどをご利用下さい
・ パーツの取り付けには、少量のプラスチックモデル用接着剤を底部に塗布した上、ピンセットを用いて取り付けます
・ 塗装は、精密なディテールを活かすためエアブラシを用いた吹き付け塗装をお薦めします
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【 「1/700スケール プラスチックパーツ ナノ・ドレッド シリーズ」について 】
・ 艦船モデルは、縮尺が小さいために、その細部の表現にはエッチングパーツが適しています
・ しかし、エッチングパーツは金属板を加工したものであり、立体物の造形としては厚みが不足するというのも事実です
・ また、エッチングパーツの加工には高度なテクニックが必要であり、これを補い手軽に精度の高いディテールアップを行うための解答とも言えるのがファインモールド社の「ナノ・ドレッドシリーズ」です
・ 同シリーズは、細部パーツをプラパーツ(ABS)にて再現、同社が所有する3次元レーザー彫刻機による金型への微細加工と、ナノテク領域を扱う工業用プラスチック部品開発・製造会社の協力とによって実現し、プラパーツの成型技術の限界に挑戦するディテールによって、艦船モデルの細部を表現する究極のディテールアップパーツキットです