ドイツ オペル 消防車 (2.5-32 KzS8型)
「ドイツ オペル 消防車 (2.5-32 KzS8型) (プラモデル) (ICM 1/35 ミリタリービークル・フィギュア No.35403 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツの消防車「オペル・ブリッツ タイプ2.5-32 KzS8」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「オペル・ブリッツ 1.5tトラック (タイプ2.5-32)」をベースとした消防車型「オペル・ブリッツ タイプ2.5-32 KzS8」を再現、荷台部分に消火装置と人員室を設け、ポンプ車なるトレーラーを牽引した当時のドイツの消防車のスタイルを再現した内容となっています
【 「ドイツ オペル 消防車 (2.5-32 KzS8型)」について 】
●第2次世界大戦前、ドイツの自動車メーカー「オペル」社は、トラックのブランドとして「ブリッツ」という名称を与えて発売を行っていました
●1935年、ドイツは再軍備化を宣言、ドイツ軍はこの再軍備化を受けて軍が保有する車両を統制的に開発、整備するという「アインハイツ計画」を立案します
●この「アインハイツ計画」では、車両を車種別に分け、さらにその車種を「軽」「中」「重」の3クラスへと分類、それぞれの自動車メーカーがその規格に沿って開発、生産を行いました
●「オペル」社は、積載量3tの「中」クラスの野戦トラックとして開発されたのが「オペル・ブリッツ タイプ3.6」シリーズで、この「オペル・ブリッツ タイプ3.6」は軽量な割りには積載量が大きく、また整備性も良好で、同クラスの他の車両の存在意義を霞ませるような車両となり、ドイツ軍のトラックの代表的存在となります
・ このため、「オペル・ブリッツ タイプ3.6」シリーズは大戦中に極めて大量に生産、「オペル・ブリッツ」と言えば同シリーズを示す程となっています
●一方、「オペル」社では、「オペル・ブリッツ タイプ3.6」以外にもトラックを生産しており、その一つが「オペル・ブリッツ タイプ3.6」よりも小型となる積載量1.5tの「オペル・ブリッツ タイプ2.5-32」です
・ 「オペル・ブリッツ タイプ2.5-32」は、排気量2500cc、55馬力の4気筒ガソリンエンジンを搭載、最大積載量1.5tの能力を持っていました
・ 「オペル・ブリッツ タイプ2.5-32」は、「オペル・ブリッツ タイプ3.6」の生産数には遠く及びませんでしたが、それでも1938年から1942年までに16410両が生産、軍には約10000両が納入されています
●この「オペル・ブリッツ タイプ2.5-32」は「オペル・ブリッツ タイプ3.6」と同様に様々は派生型が作られており、その1種が消防車型となる「オペル・ブリッツ タイプ2.5-32 KzS8」です
・ 消防車型の「オペル・ブリッツ タイプ2.5-32 KzS8」は、後部の荷台部分に消防士8名が乗車できるスペースが設けられ、消火用の機材も搭載、消火用のポンプトレーラーを牽引する形態となっていました
●「オペル・ブリッツ タイプ2.5-32 KzS8」は、連合軍機の空襲に曝されていた各都市の消化活動の要として活躍、消防隊の欠かせない主要装備車両として激務に投入されたのでした
【 「ドイツ オペル 消防車 (2.5-32 KzS8型)」のキット内容について 】
●このドイツの消防車「オペル・ブリッツ タイプ2.5-32 KzS8」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化したパーツ構成とパーツ上に施された繊細なモールドで「オペル・ブリッツ タイプ2.5-32 KzS8」を再現、ソフトスキン車両として造りの細かさと、消防車仕様として荷台部分の特徴的な構造と装備を再現した内容となっています
●後部(人員室)の幌は、展開した状態が再現されています
●「オペル・ブリッツ タイプ2.5-32 KzS8」は、「シャーシ」「エンジン」「ボンネット及びキャビン」「人員室」「トレーラー」の5ブロックで構成されています
【 ボンネット及びキャビン 】
●ボンネット及びキャビンは、「オペル・ブリッツ」特有のなだらかな曲面で構成された形状を再現、エンジンルーム内部、キャビン内部も再現されています
●ボンネット及びキャビンは、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ ボンネットは左右の側面板と天板とで構成されています
・ 側面ドアは別パーツで、開閉状態を選択できます
・ 各ウィンドはクリアーパーツで再現
・ ワイパーは別パーツにて再現
・ フロントグリルには縦の格子が表現され、凹んだ部分は開口されています
・ フロントグリル上には「オペル・ブリッツ」のロゴが彫刻で再現されています
・ 前照灯とサーチライトは前後に分割されたパーツ構成で、前部のガラス部はクリアパーツです
・ ノテックライトのベースは、高さが異なる2種が付属、選択して使用します
・ キャビン上部の3角板は、立てた状態(トレーラーの牽引表示)でパーツ化されています
・ 車幅ポールがパーツ化
●キャビン内部が再現されています
・ 座席はベンチシート型で、クッション部と背もたれの2パーツで構成
・ 運転席部分は各レバー、ペダル類が別パーツ化されています
・ メーター類を再現するデカールが付属
【 人員室 】
●人員室は、「オペル・ブリッツ タイプ2.5-32 KzS8」として、消防車仕様となるレイアウトを再現、独特の形状や消火用機材の収納庫、そして梯子などが表現されています
●人員室は、上部の幌の部分を含めて各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 人員室の幌のウィンド部分は開口されており、これにカットラインがプリントされたクリアフィルムを切り出し、貼り付けてウィンドを作製します(クリアフィルムは各面ごとに切り出します)
・ 側面に装備される梯子(×4)が付属、梯子を固定するアームは個別にパーツ化されています
・ 車体後部のナンバープレート、尾灯などが別パーツ化
●人員室内部が再現されています
・ 人員室内部は、左右のベンチシート、後部のキャビネット、前部の消火栓などが再現
・ 人員室内部に装備される車載工具類が個別にパーツ化されています
【 エンジン 】
●エンジンは21パーツで、発電機、冷却ファン、ファンベルトなどが細かく再現されています
・ ラジエターは前後に分割したパーツ構成で、配管は別パーツ化されています
【 シャーシ 】
●シャーシは、ICM社のトラックモデルのスタンダードなパーツ分割でよりメインフレームを再現、エンジンも細分化したパーツ構成で再現されています
●シャーシのメインフレームは縦方向と横方向のフレームを組み合わせて作製します
・ リーフ式サスペンションは一体成型のパーツで再現
・ 前部のステアリングゲージは4パーツ、後部のディファレンシャルは2パーツで構成されています
・ ステアリングは前方に固定された状態となります
●タイヤは、ホイール部分とゴムの部分とに分割され、ゴムの部分は軟質素材製です
・ ゴムの部分にはトレッドパターンが再現されています
【 トレーラー 】
●トレーラーは、シャーシ部分と本体とで構成されています
・ シャーシは一体成型されたパーツ構成で、牽引装置、車軸部などは別パーツです
・ タイヤはホイール部分とゴムの部分の分割式で、ゴムの部分は軟質素材製です
・ 本体は、箱組み状に各パネルを貼り合せて作製します
・ 後部のドアはモールドにて再現
●前照灯、サーチライトのガラス部、各ウィンドーを再現するクリアーパーツが付属しています
●人員室の幌の部分のウィンドーを再現するクリアーフィルムが付属
【 「オペル・ブリッツ タイプ2.5-32 KzS8」の塗装とマーキング 】
●「オペル・ブリッツ タイプ2.5-32 KzS8」のマーキングとして、2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ ドイツ消防隊 (ドイツ/1940年)
・ ドイツ空軍所属 (ドイツ/1942年)
●説明書の塗装例に基づく、消防隊表示、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ オペル 消防車 (2.5-32 KzS8型)」のパッケージ内容 】
・ ドイツ 消防車 オペル・ブリッツ タイプ2.5-32 KzS8 ×1
・ デカールシート ×1
●2014年 完全新金型 (トレーラーを除く)