ソビエト PL-37 軽砲貨車 装甲列車編成
「ソビエト PL-37 軽砲貨車 装甲列車編成 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.00222 )」です
●第2次世界大戦時にけるソ連軍の装甲列車用の軽砲貨車「PL-37」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●軌道上における強力な火点用に、装甲化した車体に主砲塔を2基装備した「PL-37 軽砲貨車」を再現、主砲塔を前後に配置し、中央部分に小さな司令塔を装備した独特な姿を再現した内容となっています
【 「PL-37 軽砲貨車 装甲列車編成」について 】
●ロシアは地理的条件の影響のため軟弱地が多く、ソ連邦体制となってからは世界的に波及したモータリゼーション化に立ち遅れ、道路事情は悪いまま、鉄道を中心に輸送を行っていました
●国内の鉄道網はソ連邦の動脈=生命線であることを意味し、鉄道網を維持するため装甲列車が多数製造されています
●実は、この装甲列車を重要視したのはソ連の地を戦場としていたドイツ軍も同様であり、東ヨーロッパを舞台に装甲列車を駆使した戦いが展開したのでした
・ 装甲列車は、動力を必ずしも必要としないことと、シンプルな構造で作ることができることから、通常の装甲車両と比べて低コストで製造することができました
・ また、重量制限も少ないことから、大きな火砲を搭載することが可能で、その最たるものが列車砲です
●「PL-37 軽砲貨車」は1939年から1941年にかけて製造が行われた装甲列車用の軽砲貨車で、動力は装備しておらず、装甲機関車に連結して運用が行われました
・ 「PL-37」は装甲化した車体に、「76.2mm野砲 M1902/30」1門と「マキシム重機関銃」1丁を装備した砲塔を前後に1基ずつ搭載、車体の銃眼部分には合計4丁の「マキシム重機関銃」を装備していました
・ 装甲は最大で20mm程度と決して強力」なものではありませんでしたが、車体の大きな装甲列車としては標準的なものでした
・ 30名の乗員で運用、車体の中央部には司令塔を設け、この司令塔からの指揮によって各武装による射撃が行われました
●「PL-37」はあくまでも装甲列車の1車両であり、実際の運用時には装甲機関車を中心として、対空用貨車や兵員を搭載した貨車、各種火砲を搭載した貨車など数両を連結して1編成の装甲列車を構成、この多数の車両による強力な火力は高い制圧能力を誇りました
●しかし、鉄道という軌道上しか走行ができない装甲列車は機動戦に対処することは難しく、独ソ戦の緒戦においてソ連軍は多くの装甲列車を撃破されてしまいます
●ただし、上記のように鉄道網を重視したソ連軍にとって装甲列車は欠くことのできない車両であり、大戦を通じて運用が行われたのでした
【 「ソビエト PL-37 軽砲貨車 装甲列車編成」のキット内容について 】
●このソ連軍の装甲列車用の軽砲貨車「PL-37」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車両の基本躯体は一体成型を多用したパーツ構成、細かな構造物やディテール部分は細分化したパーツ構成となるトランペッター社のスタンダードなパーツ構成によって「PL-37 軽砲貨車」を再現した内容となっています
●「PL-37」は、「砲塔」「司令塔」「車体」「台車」にブロック分割した構成となっています
【 砲 塔 】
●「76.2mm野砲 M1902/30」の砲身は一体成型のパーツで再現、中央部から後方は3パーツに分割したパーツ構成となっています
・ 砲口部分は開口されています
・ 砲身のガードはパネルごとに分割したパーツで構成
・ 砲身は上下に可動させることができます
●砲塔は上下に分割したパーツで再現
・ 上部ハッチ、後部ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 「マキシム重機関銃」は銃身部とマウント部に分割したパーツ構成
・ 砲塔上部の手摺りは一体成型のパーツで再現しています
【 司令塔 】
●司令塔は一体成型のパーツで再現
・ 司令塔の視察口は個別にパーツ化
・ 上部ハッチは別パーツで、開閉状態を選択して組み立てることができます
【 車 体 】
●車体は上下に分割したパーツで再現
・ パーツ表面にはリベットや点検パネルなどを凹凸あるモールドで再現しています
・ 車体の扉は別パーツ化、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 銃眼部分は別パーツで、「マキシム重機関銃」は銃身部とマウント部に分割したパーツ構成となっています
・ 把手、ステップ、梯子はそれぞれ個別にパーツ化して再現
・ 牽引装置は5パーツで構成しています
【 台 車 】
●台車は左右及び中央部の3ブロックで構成、車輪及び車軸を挟んで各ブロックを接続して作製します
・ 台車のコイルスプリングは個別にパーツ化しています
・ 車輪は回転させることができます
●ディスプレイスタンドを兼ねる「PL-37」の長さ分の線路が付属しています
【 「PL-37 軽砲貨車」の塗装 】
●「ソビエト PL-37 軽砲貨車 装甲列車編成」の塗装として、ソ連軍仕様となる3種類の塗装例がカラー塗装図に記載されています
●「PL-37 軽砲貨車」の完成時の大きさ
・ 全長 : 425mm
・ 全幅 : 90mm
●パーツ数 : 290点以上
【 「ソビエト PL-37 軽砲貨車 装甲列車編成」のパッケージ内容 】
・ ソ連軍 軽砲貨車 PL-37 ×1
・ 線路 ×左右1セット
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2014年 完全新金型 (線路を除く)