日本海軍 航空母艦 翔鶴
「日本海軍 航空母艦 翔鶴 （プラモデル） (フジミ 1/700 特EASYシリーズ No.004 )」です
●太平洋戦争時における日本海軍の大型正規空母「翔鶴」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●軍縮条約明けに設計され、当時の日本の造艦技術の粋を集めて制限なく建造された大型空母「翔鶴」を再現、均整の取れたスマートな船体に長大な飛行甲板を装備した姿を再現した内容となっています
【 「日本海軍 航空母艦 翔鶴」のキット内容について 】
●日本海軍の大型正規空母「翔鶴」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●フジミ社製「特EASYシリーズ」として航空母艦「翔鶴」を再現、船体は建造された海軍工廠に合わせたグレー、艦載機などは艦載機色となる濃いグリーン、といった形でランナーごとに色分け、飛行甲板、煙突のトップ部分、艦載艇の甲板部などを再現したシールを使用することで、組み立てるだけで塗装を行わなくても実艦に近い雰囲気を楽しむことができる内容となっています
・ フジミ社製「日本海軍 航空母艦 翔鶴 1942年（昭和17年）」がベースキットですので、通常とおりに塗装を行うこともできますが、飛行甲板の表示線などを再現したデカールは付属していませんのでご注意下さい
●フジミ社製「日本海軍 航空母艦 翔鶴 1942年（昭和17年）」をベースに、「特EASYシリーズ」として成型色を変更、シールを付属したバリエーションキットとなります
●太平洋戦争開戦後、「翔鶴」は逐次対空兵装の強化を行っており、本キットでは「珊瑚海海戦」後の改装において対空兵装を増強した1942年夏以降の状態を再現しています
●艦体喫水線から上の部分を再現した洋上モデルです
●「翔鶴」は、「船体」「上甲板」「飛行甲板」「艦橋などの上部構造物」「主砲などの艤装類」のブロックごとに分割した構成となっています
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、飛行甲板、構造物と艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●船体部は、格納庫側面を含めて左右に分割したパーツ構成となっています
・ 船体部の内部には船体の歪みを防ぐ大型の桁のパーツを多数用意
・ 船体部には、舷外電路、舷側の舷窓、フェアリーダー、塵捨管などの細部を繊細なモールドで再現
・ 舷窓上にには雨樋も微細な凸モールドで再現しています
・ 洋上モデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています
●上甲板は、船首部分、船尾部分、そしてボート収納デッキで構成
・ 甲板上には、アンカーチェーン導板、リール、ボラード、ボート用架台などの細かなディテールを再現しています
・ 船首と船尾の甲板部分に増設された機銃座も再現しています
●飛行甲板は、一体成型のパーツで再現、エレベーター部分は別パーツ化しています
・ 飛行甲板上には、木甲板、甲板継ぎ手、滑走制止装置基部などのディテールを繊細なモールドで再現
・ 飛行甲板裏側には細かな桁を再現しています
・ 前後に存在する飛行甲板支柱は、それぞれ別パーツとなっています
・ 甲板後方に設置した21号電探は別パーツ化、台座のパーツも付属しています
「翔鶴」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●艦橋
・ 艦橋の主要部は8パーツで構成
・ 艦橋窓は、窓の部分を一段凹んだ状態で再現、艦橋窓を再現するシールも付属しています
・ 舷窓、扉などのディテールをパーツ分割することで再現しています
・ トップには21号電探を別パーツで再現
・ 艦橋に装備する、「21号電探」（×1）、「方位測定アンテナ」（×1）、「1.5m測距儀」（×2）、「60cm探照灯」（×4）を別パーツ化しています
●マスト基部は三脚楼型、トップは単楼型で、4パーツにより細かな構造を再現
●通信マストは3パーツで構成
● 煙突
・ 本体部分は上下に分割したパーツで再現、トップと整流板は別パーツとなっています
・ 表面上には緊急用排煙口などのモールドを彫刻で再現しています
・ 煙突トップは部は開口し、雨水カバー金網を再現
●機銃用スポンソンはブロックごとに別パーツとなっており、下面の補強板を一体成型のパーツで1枚ずつ再現
・ スポンソン部の支柱は別パーツで、複雑な構造を再現しています
●高角砲 「40口径 89式 12.7cm連装高角砲」 ×8
・ 右舷後部は煙突の煙除けのシールド付き（A1型改2）、左舷と右舷前部はシールド無しの状態を再現（A1型）
・ シールド付きの高角砲は、連装式に成型した砲身部とシールド部に分割したパーツで再現
・ シールド無しの高角砲は、砲身部と砲架部に分割した2パーツで再現しています
・ 高角砲支柱は別パーツで、複雑な形状を再現
●対空機銃 「25mm 3連装機銃」 ×16、「25mm 3連装機銃（シールド付き）」 ×2
・ シールドがない対空機銃は一体成型のパーツで再現、シールド付きの機銃は銃身部とシールドとの2パーツで構成
●艦載機
・ 艦載機は、本体、キャノピー、脚、尾脚、プロペラに分割したパーツ構成、機種による爆弾類の武装（増槽）は別パーツ化しています
●艦載機内容
・ 零式艦上戦闘機 21型 ×2
・ 99式艦上爆撃機 ×2
・ 97式艦上攻撃機 ×2
●内火艇、カッターなど
・ 12m内火艇 ×6
・ 13m特型運搬船 ×2
・ 8m内火ランチ ×1
・ 中型カッター ×2
・ 小型カッター ×1
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 錨、副錨
・ 菊花紋章（前部フェアリーダー含む）
・ パラベーン
・ 舷梯
・ 94式高射装置
・ 110cm探照灯
・ 魚雷及び魚雷運搬台車
などがセットされています
●飛行甲板の木甲板表現、着艦標識、高角砲の表示線、艦橋窓、カッター類の甲板部、煙突の黒い部分、探照灯のガラス部、旗竿に掲げられる軍艦旗、艦載機の日の丸マークなどを再現したシールが付属
・ 飛行甲板のシールは、甲板継ぎ手の部分で9枚に分割しています
・ 飛行甲板のシールには、各種表示線、艦名表示、遮風柵、着艦制動装置、滑走制止装置などもプリントしています
●「日本海軍 航空母艦 翔鶴」の成型色
・ 船体、上甲板、飛行甲板、上部構造物、高角砲、機銃、探照灯など ： グレー
・ 艦載機 ： 濃いグリーン
・ 船底部 ： グレー
【 「日本海軍 航空母艦 翔鶴」のパッケージ内容 】
・ 日本海軍 航空母艦 翔鶴 ×1
・ 零式艦上戦闘機 21型 ×2
・ 99式艦上爆撃機 ×2
・ 97式艦上攻撃機 ×2
・ シールシート ×2
・ 組立て説明書 ×1
●2014年 成型色を変更、特EASY用シールをセットしたバリエーションキット （フジミ社「特EASYシリーズ」第4弾）
【 「航空母艦 翔鶴」について 】
●「翔鶴」は1941年8月に竣工、同年9月に竣工した同型艦「瑞鶴」と共に「第5航空戦隊」を編成し、「赤城」を旗艦とする「第1航空艦隊」に配属、そのことにより空母6隻を基幹とする戦力となった「第1航空艦隊」は、1941年12月の真珠湾攻撃に参加し、多数の艦載機による攻撃力の大きさを世界に示すこととなります
●続く、ポートダーウィン攻撃、セイロン沖海戦などに参加、特にセイロン沖海戦では海上で航行するイギリスの巡洋艦に対し、航空攻撃が80％以上の命中率を上げるなど移動目標に対して攻撃する練度の高さと、艦載機の優秀さを誇りました
●「第5航空戦隊」は、世界初となる空母同士の戦いとなる「珊瑚海海戦」に参加、アメリカの大型空母「レキシントン」を撃沈、中型空母の「ヨークタウン」を中破させるという戦果を挙げますが、「翔鶴」自身も3発の爆弾を被弾、また航空機搭乗員も多く失ったため、修理と補充の関係から続く「ミッドウェー作戦」には参加できませんでした
●「ミッドウェー作戦」の失敗により「赤城」、「加賀」、「蒼龍」、「飛龍」という主力空母を失った日本海軍は、「翔鶴」、「瑞鶴」を空母機動部隊の中核として位置付けしました
●「珊瑚海海戦」による修理が行なわれた「翔鶴」は、当時の最新鋭装備であった電探を増設、戦訓により対空機銃も増やされました
●1942年8月、ガダルカナル島への輸送任務の護衛のために、「翔鶴」と「瑞鶴」とはソロモン海域へと進出、アメリカ軍もこれに対抗して3空母を派遣、これにより「第2次ソロモン海戦」が発生します
●「翔鶴」と「瑞鶴」の艦載機は敵空母を攻撃し、「エンタープライズ」に3発の爆弾を命中、中破させるという戦果を上げます
●一方、作戦支援で行動していた日本海軍の小空母「龍驤」にアメリカ空母部隊による攻撃が向けられ、この攻撃により「龍驤」は戦没、戦果的には引き分けに近いものの、ガダルカナル島への輸送任務は果たされず、戦略的には日本海軍の敗北に終わりました
●同年10月、ソロモン海域において大規模な空母戦が発生、「南太平洋海戦」と呼ばれるこの海戦は、日本軍側は空母4隻（小空母含む）、アメリカ軍側は空母2隻を中心とする戦力を投入します
●「翔鶴」は、この海戦で爆弾4発の被弾を受けて大破、戦場から離脱を行ないました
●日本軍側の損害は、他に小空母「瑞鳳」が中破、それに対してアメリカ軍側は「ホーネット」が撃沈、「エンタープライズ」が大破するなどの損害を受け、海戦はアメリカの空母戦力が実質無くなってしまうという日本軍側の勝利となりますが、日本側は多くの艦載機の搭乗員を失ってしまいました
●以後「翔鶴」は、修理が終わった後、艦載機の搭乗員の練成を行ないますが、南太平洋戦域での戦いに、陸上基地用として練成中の航空隊が次々と引き抜かれて行くようになり、空母機動部隊としての運用ができない状態となってしまいます
●1944年6月に行なわれた「マリアナ沖海戦」では、日本海軍は9隻の空母を集中的に運用してアメリカ軍との一大決戦を挑みます
●「翔鶴」は、その中核となっており、活躍が期待されましたが、それまでの経緯から航空機の搭乗員の練成不足は明白で、往時の航空隊の能力と比べ物にならず、それに対してアメリカ軍は、練度が高く、航空機、兵器、空母もより強力となっていました
●同艦は、航空機隊の発艦時にアメリカ潜水艦の攻撃に遭い、4発の魚雷が命中、それに伴い気化した航空機燃料に引火、大火災が発生し、その生涯を閉じてしまいます
●この海戦の結果は、日本軍側の一方的な敗北に終わり、以後日本海軍は空母での決戦を計画することができず、その後の「レイテ沖海戦」では空母機動部隊を「おとり」としてしか使用できませんでした
