M65 アトミック キャノン 280mm カノン砲
「M65 アトミック キャノン 280mm カノン砲 (プラモデル) (ドラゴン 1/72 BLACK LABEL No.7484 )」です
●1950年代に登場、アメリカ陸軍の戦術核用の重カノン砲「280mmカノン砲 M65」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「アトミック・キャノン」とも呼ばれる核攻撃用の重カノン砲「280mmカノン砲M65」を再現、列車砲に似たスタイルを持ち、前後に運搬用のトレーラーを配置した独特のレイアウトを再現した内容となっています
【 「280mmカノン砲 M65」について 】
●第2次世界大戦末期、アメリカが開発した核兵器は、威力の大きさから戦争の形態を全く変えるものと見られていました
●当初、核兵器は巨大であったため兵器としての運用が難しかったため、核開発国各国でこれを小型化することが進められ、1940年代末になると威力は小さいものながら、砲弾に収まるサイズの戦術核にまでコンパクト化されます
●核兵器が小型化するにつれ、核砲弾を砲撃することで攻撃する手段を想定、アメリカ陸軍では1949年から開発を開始、1953年に登場した核攻撃用の重カノン砲が「280mmカノン砲 M65」です
●この「280mmカノン砲 M65」は第2次世界大戦時における列車砲に似たスタイルを持ち、前後のアーム部先端部には列車砲のような台車ではなく、トレーラーを連結していました
●ただし、この形態では砲撃を行うことはできず、射撃時にはトレーラーから砲を降ろして地面に設置、この設置作業と再びトレーラーに積む作業は、それぞれ約15分の時間を要しました
●「280mmカノン砲 M65」が装備する核砲弾は、15キロトン(TNT火薬に換算すると15キロトンに相当するという意味)の威力を持つ「W9」と、15キロトン~20キロトンの威力を持つ改良型となる「W19」を各80発用意、通常の砲弾は製造されませんでした
●「280mmカノン砲 M65」は最大射程30kmという性能を持ち、戦術核による地上支援用の兵器として20門を生産、東西冷戦の最前線であるヨーロッパ、韓国に配備が行われました
●その後のミサイル開発によって「280mmカノン砲 M65」は一気に旧式化、1963年には全砲が退役しましたが、核の時代を象徴する兵器として現在でも語り継がれる存在となっているのです
【 「M65 アトミック キャノン 280mm カノン砲」のキット内容について 】
●このアメリカ陸軍の戦術核用の重カノン砲「280mmカノン砲 M65」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ドラゴン社らしく細部表現を重視しながら、スケールに沿ったモールドでディテールを再現して「280mmカノン砲 M65」を再現、大型モデルながら同社製キットとしては全体のパーツ数を抑え、「M65」のフォルムとディテールを再現した内容となっています
・ 列車砲に準じた大きさの大型モデルですが、総パーツ数は約230パーツ、エッチングパーツ、クリアパーツは含まれておらず、組立てやすさを考慮しています
●「280mmカノン砲 M65」は、トレーラー上に乗せた輸送状態と、トレーラーを外した射撃状態とを選択することができます
●「M65」の運搬用トレーラー、前部用の「M249 トレーラー」と、後部用の「M250 トレーラー」を各1両づつセットしています
●「280mmカノン砲 M65」は、「砲身部」「砲架」「アーム部」「トレーラー」に分割したブロックで構成しています
【 砲身部 】
●長大な長さを持つ砲身は、3分割したパーツ構成で再現、砲架とのジョイント部はパーツ数を抑えて再現しています
●砲身は、先端部から砲尾に向かって3分割したパーツで再現
・ 砲口部分は開口しています
・ 砲尾は3パーツで構成され、閉鎖器は閉じた状態となっています
・ 砲身は上下に可動させることができます
・ 砲身部に装着する平衡器は、シリンダー状のパーツ構成となっており、砲の動きに合わせて可動させることができます
【 砲 架 】
●列車砲にも似た箱状の砲架の形状及びレイアウトを再現、砲架上に設置された細かな構造はパーツ上のモールドを中心に再現されています
●砲架は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 側面パネルには、補強のフィン、各部のステップ、配線などをモールドで再現、ステップは畳んだ状態となっています
・ 操作ハンドル、照準器、などは別パーツ化しています
●前部の円形の接地パッドは4層、後部の角型の接地パッドは2層で構成しています
【 アーム部 】
●特徴的な形状のアームを一体成型のパーツで再現、前後で異なる形状のアーム部の違いも再現しています
●一体成型のパーツで再現したアーム本体に先端部のジョイント部を取り付けて作製します
【 トレーラー 】
●前部用の「M249 トレーラー」と、後部用の「M250 トレーラー」も再現、両トレーラーの基本構造は同一で、シャーシとキャビン配置とが異なっています
●トレーラーは、「キャビン」「シャーシ」の2ブロックで構成されています
●キャビンは、バスタブ状に一体成型したパーツで再現、後部パネルは別パーツ化しています
・ ドア、前照灯などはキャビンパーツ上にモールドで再現、前照灯はモールドによる再現ながら、クッキリとした立体的な造形となっています
・ 各ウィンドはクリアパーツで再現
・ サイドミラーなどは別パーツ化しています
●キャビン内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ 座席
・ ハンドル
・ ペダル
●シャーシは、「M249 トレーラー」と「M250 トレーラー」とで異なっています
・ 「M249 トレーラー」のシャーシのメインフレームは一体成型のパーツで再現
・ 「M250 トレーラー」のシャーシのメインフレームは、縦方向の部分のみを別パーツ化し、これをフロアパネルに取り付けて作製します
・ 各サスペンションは一体成型のパーツで再現
・ ステアリングゲージは5パーツ、デファレンシャルは2パーツで構成
・ ステアリングは固定状態となります
・ ステップ、ドライブシャフト、前後のバンパー、牽引装置などを別パーツ化
●タイヤは、前後に分割したパーツで構成、深めの彫刻でトレッドパターンを再現しています
●トレーラーのウィンドを再現したクリアパーツが付属しています
【 「M65 アトミック キャノン 280mm カノン砲」の塗装とマーキング 】
●「M65 280mmカノン砲 M65」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第7軍 第59野戦砲兵大隊 (ドイツ / 1954年)
・ 第216野戦砲兵大隊 (ドイツ / 1955年)
・ 所属不明 (アバディーン / 1950年代)
●説明書の塗装例に基づき、国籍マーク、トレーラーのバンパーの危険表示、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●「M65 アトミック キャノン 280mm カノン砲」の完成時のサイズ
・ 全長 : 約350mm
・ 砲身全長 : 約280mm
【 「M65 アトミック キャノン 280mm カノン砲」のパッケージ内容 】
・ 280mmカノン砲 M65 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2014年 完全新金型