グランドパワー 2015年10月号
「グランドパワー 2015年10月号 (雑誌) (ガリレオ出版 月刊 グランドパワー No.257 )」です
(2015年8月27日発売)
●第1次世界大戦から現代に至るまでの戦闘車両をピックアップして、キャプションのついた写真や線図イラストとともに深く掘り下げて解説する「月刊 グランドパワー」です
●「グランドパワー 2015年10月号」では、「4号戦車」特集の第3弾として「4号戦車G型」にスポットをあて、生産時期による各部の仕様の変更の解説や、数多くの戦場写真も交えて「4号戦車G型」の実像に迫ります
【 「グランドパワー 2015年10月号」について 】
■ドイツ 4号戦車 (3)
●「4号戦車G型」、それは長砲身の「75mm戦車砲 KwK40」を搭載することで、それまでの支援戦車という立場から戦車部隊の主力へと役割が変わったことを意味する「4号戦車」の長砲身型の最初のタイプです
●「4号戦車」は、「1号戦車」~「3号戦車」よりも大口径の主砲を搭載し、火力支援用の戦車として戦車大隊の重装備中隊(第1大隊では第4中隊、第2大隊では第8中隊など)へと配備が行われました
●独ソ戦が開始されると、ドイツ軍はソ連軍の中戦車「T-34」と対峙、当事の主力戦車である「3号戦車」は「T-34」に対応するための主砲の長砲身化と防御力の強化に努めましたが、それでも性能の向上には限界があり、車格が大きくて、構造的に余裕のある「4号戦車」の改良・強化を進めることになります
●支援戦車として用いられていた「4号戦車F型」までは、主砲に短砲身の「24口径 75mm戦車砲 KwK37」を搭載、この「4号戦車F型」をベースに主砲のみを長砲身「75mm戦車砲 KwK40」へと換装し、主力戦車の役割を持たせたのが「4号戦車G型」です
●「4号戦車G型」は強力な火力によって「T-34」に十分対抗できる能力を持ち、北アフリカ戦線では連合軍将兵から「マーク4 スペシャル」として恐れられましたが、戦前の設計をベースとした「4号戦車」は防御力は充分とは言えず、「4号戦車G型」も徐々に防御力の強化が行われ、増加装甲の装着、シュルツェンの追加、ツィンメリットコーティングの塗布など、「4号戦車」シリーズの中では最も仕様の変化が大きかったタイプでもありました
●「グランドパワー 2015年10月号では、「4号戦車」特集の第3弾として、この「4号戦車G型」を特集、細部を含めだんだんと変化していった「4号戦車G型」の生産時期による仕様の変更を中心に、構造などを詳しく解説します
●後半には「4号戦車G型」の戦場写真集を収録、実戦登場時の東部戦線から、北アフリカ戦線、そしてハリコフ戦、クルスク戦と、「4号戦車G型」が活躍した戦線での姿を収めています
●また、クローズアップした写真が多いことから、細部の仕様や装備品の搭載状況、そしてマーキングや塗装なども把握することができ、模型製作時の資料として、またジオラマ作成時などのイメージソースに役立つ写真集となっています
●資料的には恵まれているようで、意外に翻訳された本格的な資料が少ない「4号戦車G型」、「4号戦車」シリーズの転換期となったこの「4号戦車G型」の資料として傍らに揃えておきたい内容となっています
【 「グランドパワー 2015年10月号」の内容目次 】
●平成27年度 第2師団夏季訓練検閲
●ドイツ 4号戦車 (3) G型
・ 4号戦車G型 戦場写真集
●ソ連軍軽戦車の系譜 (12) 水陸両用戦車 その7
【 「グランドパワー 2015年10月号」の内容について 】
■巻頭カラーページ (16ページ)
●2015年6月13日から15日及び同月19日から22日に北海道矢臼別演習場で行なわれた、「平成27年度 第2師団夏季訓練検閲」の様子を巻頭カラーページ全体に収録
●第2戦車連隊の「10式戦車」や「90式戦車」、第2後方支援連隊の「78式戦車回収車」「90式戦車回収車」、第2特科連隊の「99式155mm自走榴弾砲」、第2飛行隊の「UH-1J」などの写真を収めています
■ドイツ4号戦車(3)G型 (20ページ)
●「4号戦車」の特集の第3弾として、長砲身の「75mm戦車砲 KwK40」を装備した最初のタイプである「G型」にスポットを当てます
●「G型」の名称の変遷、各社における製造数、「75mm戦車砲 KwK40」の開発、砲弾の性能を解説
●「43口径75mm戦車砲 KwK40」、「48口径75mm戦車砲 KwK40」、「46口径 75mm対戦車砲 PaK40」の緒元表も収録
●生産過程での仕様変更を生産時期ごとに詳しく解説するとともに、生産後の改良箇所も解説しています
■4号戦車G型戦場写真集 (96ページ)
●東部戦線、北アフリカ戦線、イタリア戦線などの戦場における「4号戦車G型」の写真を収録
●ドイツ軍側の写真は乗員を交えた臨場感や生活感のあるもの、連合軍側からの写真は記録用としてクリアーなものが多くなっています
●おおむね年代順に掲載していますので、ページ最初の「4号戦車G型」は前面に予備履帯を付けている程度ですが、シュルツェンの追加やツィンメリットコーティングの塗布、そして防御力を高めるために予備履帯を戦闘室前面にも付けるなど、徐々に重厚な姿へとを変貌する様子を見て取ることができます
●また、これまでのタイプとは異なり、「4号戦車G型」は戦車部隊の主力として用いられていることから、戦場写真においても集中して運用が行われていることが分かり、ハリコフ戦やクルスク戦などのシーンでは当事のドイツ機甲部隊の様子を垣間見ることもできます
■ソ連軍軽戦車の系譜 (12) 水陸両用戦車 その7 (6ページ)
●ソ連軍の水陸両用戦車の開発史を辿る第7弾です
●今回は、1938年1月の時点で水陸両用戦車「T-37A」と「T-38」を装備した各部隊を解説、それぞれ軍管区に均一的に配備された各装備部隊の詳細を紹介します
【 「グランドパワー 2015年10月号」の仕様 】
●版型 : B5版
●全144ページ / モノクロ写真231枚、カラー写真31枚収録
●発行日 : 2015年10月1日
●コード : 4910135011054