Sd.Kfz.251/9 Ausf.C 前期型
「Sd.Kfz.251/9 Ausf.C 前期型 (プラモデル) (AFV CLUB 1/35 AFV シリーズ No.AF35251 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の火力支援車両、ハーフトラックの「Sd.Kfz.251/9 C型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●短砲身砲ながら対戦車戦闘にも活躍した「Sd.Kfz.251/9 C型」を再現、「Sd.Kfz.251 C型」をベースに操縦席前面装甲を切り抜いた形で「KwK37 75mm砲」を装備した独特のスタイルを再現した内容となっています
【 「Sd.Kfz.251/9 C型」について 】
●「24口径 75mm砲 KwK37」は、元来火力支援用に「4号戦車」や「3号突撃砲」に装備された火砲で、75mm砲から発射される榴弾の威力には定評がありました
●「4号戦車」「3号突撃砲」が徐々に対戦車戦闘へと特化するようになると長砲身の「75mm砲」を装備するようになり、それまで搭載されていた「24口径 75mm砲 KwK37」は次第に余剰の火砲となってしまいます
●この余ってしまった「24口径 75mm砲 KwK37」を有効利用し、かつ機甲部隊の慢性的な戦車不足を解消する手段のひとつとして、「Sd.Kfz.251」などのハーフトラックへとこの「75mm砲」を搭載し自走砲化する案が実行されることになります
●装甲偵察大隊用には8輪重装甲車「Sd.kfz.231」や「Sd.kfz.234」に、この「24口径 75mm砲 KwK37」を搭載した車両が登場、装甲擲弾兵連隊用には「Sd.kfz.251」に「24口径 75mm砲 KwK37」を搭載した「Sd.kfz.251/9」が登場しました
●上記のように「24口径 75mm砲 KwK37」は火力支援用として榴弾火力を重視した火砲でしたが、対戦車戦闘用として徹甲弾も用意、さらに装甲貫通能力に優れた対戦車榴弾も装備され、短砲身砲ながらも対戦車戦闘能力が付与されることになります
●「Sd.kfz.251/9」は主に装甲擲弾兵連隊の重装備中隊に配備、威力の高い火砲を装備したことで「シュツンメル」と呼ばれ、擲弾兵部隊の火力支援に活躍しました
●また、対戦車能力を持っていたことから、戦場における火消し部隊として戦線を突破した敵戦車の撃退、撃破に活躍、機甲兵力として充分な働きをみせています
●一方、この「Sd.kfz.251/9」は「Sd.Kfz.251 C型」の生産時期から登場し、シルエットを低くするため操縦席前面装甲を切り抜く形で「24口径 75mm砲 KwK37」を装備していました
●しかし、このような方式は戦場では有利でも生産性の観点からは好ましいとは言えず、「Sd.Kfz.251 D型」からは車体上部に直接「24口径 75mm砲 KwK37」を搭載する方式へと変更、このため「Sd.Kfz.251/9 C型」と「Sd.Kfz.251/9 D型」ではその姿が大きく変わっているのが特徴です
【 「Sd.Kfz.251/9 Ausf.C 前期型」のキット内容について 】
●このドイツ軍の火力支援車両「Sd.Kfz.251/9 C型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化したパーツ構成と金属砲身、そしてエッチングパーツという複合素材で「Sd.Kfz.251/9 C型」をの細部ディテール再現に重きを置いた内容となっています
●「Sd.Kfz.251/9 C型」は、「車体上部」「車体下部」「後部パネル」「車体内部」「砲」、左右の「フェンダー」の7ブロックで構成されています
【 車体上部 】
●車体上部の主要躯体は一体成型のパーツで再現、操縦席前面パネル、車体前面パネル、排気グリル装甲カバーは別パーツとなります
・ 操縦席部分のクラッペは別パーツ化、内部開閉機能も再現しています
・ エンジン点検ハッチも別パーツ、開閉状態を選択することが可能です
【 後部パネル 】
●車体後部パネルは一体成型のパーツで再現、後部ドアは別パーツとなっています
・ 後部ドア内側の複雑な開閉機能を再現、ドアは開閉可動することができます
【 フェンダー 】
●左右のフェンダーは一体成型のパーツで再現
・フェンダー上の「雑具箱」はそれぞれ個別に別パーツ化しています
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツ上に一体成型している状態です
・ 前照灯は管制カバーが付いた状態を再現しています
【 車体内部 】
●車体内部は、フロアパーツにメーターパネル、座席、砲弾弾薬箱などを取り付ける構成となっています
・ 操縦席の各種レバー類、ペダル類は別パーツ化して再現
・ メーター類はパーツ上に繊細なモールドで再現
・ 車体内部に装備する無線機、サブマシンガン、サブマシンガンのマガジンポーチ、予備防弾ガラス、消火器、機銃弾薬箱などをセット
・ 砲弾弾薬箱は本体と蓋で構成、内部には砲弾が詰まった状態を再現しています
【 砲 】
●「24口径 75mm砲 KwK37」は、砲身部、砲架の2ブロックで構成されています
●砲身は、金属製砲身が付属しており、装甲スリーブの先端に取り付けます
・ 防盾は前後に分割したパーツで再現
・ 砲尾は左右に分割したパーツで構成、閉鎖ハンドルは別パーツ化しています
・ 閉鎖器は別パーツで、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 砲尾部分の防危板、薬莢受けなども別パーツ化しています
●砲架は左右及び中央部の3ブロックで構成、砲身部を挟み込んで組み立てます
・ 照準器、砲手席、操作ハンドル、砲の旋回装置などを別パーツ化しています
【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ サスペンションアームは別パーツ化して再現
・ 前輪のステアリングゲージは6パーツで構成、ステアリングは前方に固定した状態となります
・ 前輪のタイヤ、起動輪は前後に分割したパーツで再現、転輪は1枚ずつ個別にパーツ化しています
【 履 帯 】
●履帯は、接着可能な素材によるベルト式履帯が付属しています
・ 履帯は、表面部にラバー製のパッドが付いた「Sd.Kfz.251」用の通常型履帯を再現しています
【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリーパーツが付属、自由に配置することができます
・ 砲弾2種 ×各3
・ MG42機関銃 ×1
・ MG34機関銃 ×1
・ モーゼル Kar98k ライフル ×4
●砲のディテールなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「Sd.Kfz.251/9 Ausf.C」の塗装とマーキング 】
●「Sd.Kfz.251/9 Ausf.C 前期型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第16戦車師団 (ポーランド / 1945年1月)
・ 所属不明 (東部戦線 / 1942年)
・ 第19戦車師団 (東部戦線/ 1942年~1943年冬季)
・ 所属不明 (東部戦線 / 1943年夏)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、車両番号、パーソナルネーム、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
【 「Sd.Kfz.251/9 Ausf.C 前期型」のパッケージ内容 】
・ ドイツ軍 Sd.Kfz.251/9 C型 ×1
・ 金属砲身 ×1
・ アクセサリーパーツ 一式
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2014年 一部新金型