フジミ 日本海軍 重巡洋艦 鳥海 (フルハルモデル) 1/700 帝国海軍シリーズ 旧026 プラモデル

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日本海軍 重巡洋艦 鳥海 (フルハルモデル)

販売価格

3,960円 3,564円(税込)

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「日本海軍 重巡洋艦 鳥海 (フルハルモデル) (プラモデル) (フジミ 1/700 帝国海軍シリーズ  No.旧026 )」です


●太平洋戦争時における日本海軍の重巡洋艦「鳥海」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット

●対空兵装を強化する以前の1942年の姿を再現しています

●日本の重巡洋艦を代表する存在である「高雄型」4番艦、重巡洋艦「鳥海」を再現、「高雄型」で唯一近代化改装を受けなかったため、バルジのないスマートな船体に大型の艦橋構造物を設置し、旧型の高角砲を装備した「高雄型」本来のシルエットを再現した内容となっています

●フジミ社製「日本海軍 重巡洋艦 鳥海 昭和17(1942)年」をベースとしたフルハルバージョンで、フルハル用の艦底部とディスプレイスタンドなどが付属しています

【 「日本海軍 重巡洋艦 鳥海 フルハルモデル」のキット内容について 】


●日本海軍の重巡洋艦「鳥海」を再現したプラスチックモデル組立キットです

●フジミ社製「特シリーズ」のフォーマットに準じ、詳細なディテール表現を施したパーツで重巡洋艦「鳥海」を再現、独特の巨大な艦橋とバルジのない船体、そして上甲板上に設置された航空機作業場と艦載機格納庫など、「鳥海」独自のレイアウトと各種構造物とが織り成す複雑な姿を細やかに再現した内容となっています

●フジミ社製特シリーズの「日本海軍 重巡洋艦 鳥海 昭和17(1942)年」をベースに艦底部を再現したパーツをセット、スクリュー部までも再現したフルハルモデルとなっています


●「鳥海」は、「船体」「上甲板」「艦橋などの上部構造物」「主砲などの艤装類」をそれぞれブロック化して分割した構成となっています

●各ブロックを個別に組み立てて、構造物と艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます

●船体部は一体成型のパーツで再現、舷側の舷窓、フェアリーダー、ホースパイプなどの細かなディテールをパーツ上に彫刻で再現しています
 ・ 舷外電路は付属のエッチングパーツで再現
 ・ 艦底には4基のスクリューを別パーツ化して再現、推進軸も含めてそれぞれ3パーツで構成しています
 ・ 舵を再現するパーツが1個付属しています

●上甲板は全通式に一体成型となったパーツで再現
 ・ 上甲板上には、主砲塔台座、リノリウム押さえ、滑り止め、航空機軌条のほか、リール、ボラード、昇降口、天窓、通風筒などの細かなディテールを凹凸あるモールドで再現しています


「鳥海」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●艦橋
 ・ 艦橋は5層で構成し、トップには4.5m測距儀、射撃指揮装置を別パーツ化して再現
 ・ 艦橋窓は、窓の部分を一段凹んだ状態で再現しています
 ・ 艦橋の下層部(羅針艦橋より下部)は一体成型のパーツで再現、各面の窓、扉などはモールドで再現しています
 ・ 艦橋の下部には遮風装置を繊細な彫刻で再現
 ・ 艦橋側面のスポンソン、ラッタルなどを別パーツ化
 ・ 艦橋部分を構成する、「4.5m測距儀」(×1)、「3.5m高角測距儀」(×2)、「1.5m測距儀」(×2)、「91式高射装置」(×2)、「高角見張り方位盤」(×2)、「25mm連装機銃」(×2)、「探照灯」(×3)、「パラベーン」(×1)などを別パーツ化しています

●シェルター甲板部
 ・ シェルター甲板上には、リノリウム押さえ、滑り止め表現の他に、昇降口などのディテールをモールドで再現、側面には3箇所の魚雷発射管口及び予備魚雷搬入口を開口した状態で再現しています

●後部艦橋
 ・ 後部艦橋は2層で構成、下層に設けられた艦載機の格納庫も再現しています
 ・ 後部艦橋を構成する、「4.5m測距儀」(×2)、「方位盤照準装置」(×1)、「25mm連装機銃」(×2)などは別パーツ化して再現

●メインマスト
 ・ メインマストは三脚檣型で、トップは単檣です
 ・ 三脚檣部分はトラス状を再現した各パネルを貼り合せて作製します
 ・ マスト中央の方位測定室は別パーツ化して再現しています
 ・ マストに設置された「方位測定器」は別パーツ化して再現

● 煙突
 ・ 第1、第2煙突の本体部分は左右に分割したパーツ構成、トップは別パーツとなっています
 ・ 煙突周囲の手摺りは繊細なモールドで再現
 ・ 煙突トップの雨水カバー金網は開口した状態となっています
 ・ 煙突内部の整風板を別パーツ化して再現
 ・ 前側面の小煙突は別パーツで、それぞれの形状の違いを再現

●後檣
 ・ 後檣は三脚檣型、トップは単檣となっています
 ・ 後檣の三脚檣部分は前後に分割したパーツで再現、上部の単檣は3パーツ、クロスツリーは一体成型のパーツで再現しています
 ・ 前部のクレーンは、スライド金型を使用してトラス構造を繊細な彫刻で再現

●探照灯台座、及び探照灯
 ・ 各台座部分は個別にパーツ化
 ・ 「110cm 探照灯」×4が付属、クリアパーツで再現しています

●カタパルト「呉2号3型射出機」 ×2
 ・ カタパルトは一体成型のパーツで再現、スライド金型を使用して射出機上部のディテールまでも再現しています

●主砲塔部「50口径 3年式 20cm連装砲 E型」 ×5
 ・ 砲塔は上下に分割したパーツで再現、砲身部分は1本づつ独立したパーツ構成となっています
 ・ 砲身基部には防水カバーを再現
 ・ 砲身は任意の角度で固定することができます
 ・ 測距儀は別パーツ化して再現しています

●高角砲「45口径 10年式 12cm単装高角砲 B2型」 ×4
 ・ 高角砲はシールド部分と砲身との2パーツで構成

●魚雷発射管「89式 61cm 連装発射管」 ×4
 ・ 魚雷発射管は一体成型のパーツで再現
 ・ 予備魚雷装填装置が付属しています

●対空機銃 「25mm 連装機銃」 ×6(艦橋、後部艦橋部含む)
 ・ 機銃は一体成型のパーツで再現

●内火艇、カッター及びボートダビッド
 ・ 11m内火艇 ×2
 ・ 12m内火ランチ ×2
 ・ 9mカッター ×4
 ・ 通船 ×2

●その他の艤装を再現したパーツとして
 ・ 艦首、艦尾旗竿
 ・ 錨、副錨
 ・ 排気口
 ・ 蒸気パイプ
 ・ ダビット
 ・ 舷梯
 ・ パラベーン
 ・ 菊花紋章
 ・ 空中線支柱
 ・ ラッタル
 ・ 高角砲ブルワーク
 などを個別化した別パーツで再現しています

●艦載機として
 ・ 「94式2号 水上偵察機」 ×1
 ・ 「95式2号 水上偵察機」 ×1
 が付属、クリアパーツで再現しています

●舷外電路を再現したエッチングパーツが付属しています
 ・ 舷外電路は13パーツに分割して再現、船体に繋ぎながら接着して再現します


●フルハル用のディスプレイスタンドが2個付属、前後2箇所に配置して完成した艦体をそのまま載せる方式となっています
●艦尾の軍艦旗(直線タイプと、なびいているタイプの2種)、艦載機の日の丸マーク、識別帯、偏流測定線などを再現したデカールが付属しています


【 「日本海軍 重巡洋艦 鳥海 フルハルモデル」のパッケージ内容 】


 ・ 日本海軍 重巡洋艦 鳥海 (フルハルモデル) ×1
 ・ 94式2号水上偵察機 ×1
 ・ 95式2号水上偵察機 ×1
 ・ エッチングシート ×1
 ・ デカールシート ×1
 ・ ディスプレイスタンド ×2
 ・ 組立て説明書 ×1


●2014年 「日本海軍 重巡洋艦 鳥海 昭和17(1942)年」をベースとしたバリエーションキット


【 「重巡洋艦 鳥海」について 】


●日露戦争においてロシア艦隊を砲雷撃戦で破り、このことが戦争終結の要因の一つとなったことから日本海軍では大艦巨砲主義に基づき海軍力の拡大に努めました

●しかし、1920年代前半のワシントン軍縮会議において主力艦、ロンドン軍縮会議で巡洋艦を含む補助艦艇の保有制限が制定、日本海軍の戦力拡大に大きなブレーキが掛けられてしまいます

●そこで、日本海軍では個艦の戦闘能力の向上に尽力、軍縮条約下の1929年に建造された重巡洋艦「妙高型」は、従来の帝国海軍の重巡洋艦や列強の同クラスの重巡洋艦よりも強力な攻撃力を持つ艦として登場します

●「妙高型」の次の型として1932年に竣工した「高雄型」は、「妙高型」の基本デザインを踏襲、実質的にその改良型として建造された艦でした

●この「高雄型」での最大の特徴は、元々艦隊の旗艦となるべき存在として建造されたことで、艦隊司令部施設を収容することから、その艦橋構造物は大幅に拡大、その構造は10層にも達する大きさを持ちました

●また、魚雷兵装は改善され、「妙高型」が船体の側面に魚雷発射管を搭載したのに対して、「高雄型」ではシェルター甲板部に収められ、被弾時の誘爆によって船体に直接被害を受けないようになっています

●しかし、この「高雄型」の登場以降、「友鶴事件」や「第4艦隊事件」など、日本海軍の艦艇のトップヘビーが原因となった事故が多発、全ての艦艇の兵装配置などが見直され、「高雄型」もその対象となり、先んじて「高雄」と「愛宕」に近代化改装が行われることになります

●この近代化改装の一番の焦点となったのが、船体の大きさに比べて如何にも不釣合いな巨大な艦橋構造物で、改装にあたってこの艦橋構造物は一回り小型になりました
●また、高角砲と魚雷発射管は新装備へと変更されて攻撃力が向上、これらの兵装の増強による安定感を向上させるために船体側面にはバルジを増設しています

●続いて、「摩耶」、「鳥海」も改装を予定していましたが、太平洋戦争の開戦により中止、その結果「高雄型」は、「高雄」「愛宕」の2隻と「摩耶」「鳥海」の2隻とは艦影が異なる状態で戦争に突入しました
●また、「摩耶」は戦争中の1943年末に近代化改装が行われており、その結果「鳥海」のみが元々の「高雄型」の原形を留めています

●太平洋戦争開戦時、「鳥海」はマレー方面に展開しており、イギリス東洋艦隊への警戒任務に従事、その後マレー、インドネシア方面の攻略作戦に参加しました
●南方での攻略作戦が一区切りを終えると、日本海軍はその主力となる空母機動部隊をインド洋へと派遣、インド洋方面に展開していたイギリス艦隊を撃破し、その制圧に成功します
●「鳥海」はこの機動部隊の動きに合わせて1942年4月にインド洋に進出、同海域では同盟国であるドイツからの強い要請に基づき、通商破壊作戦を実施し、商船2隻を撃沈しています

●1942年7月、「鳥海」は南方のラバウルへと移動、重巡洋艦5隻(「鳥海」の他は「古鷹型」4隻)を中核とした第8艦隊の旗艦となります

●1942年8月7日、アメリカ軍が「ガダルカナル島」に上陸を開始、守備隊からの急報を受けて第8艦隊は「ガダルカナル島」に向けて出撃しました

●8月8日の夜、第8艦隊は「ガダルカナル島」へと接近、一方アメリカ軍(連合軍)は、上陸艦隊の周囲に巡洋艦を主体とする3つの艦隊を分散配備して警戒に当たっており、ここに太平洋戦争における最初の本格的夜戦「第1次ソロモン海戦」が発生します

●第8艦隊は、外周で警戒していたアメリカ駆逐艦の隙間をすり抜けてガダルカナル島に接近、警戒にあてっていたアメリカ艦隊に遭遇、探照灯によって目標を照らし出し、砲雷撃を加えました
●アメリカ艦隊にとってこの攻撃は、全くと言っても良い程予想されておらず、3つの艦隊は順次、探照灯を照射されながら砲雷撃を受けることとなり、有効な反撃を行う余裕がないままに損害だけが増えていく結果となります

●この夜戦により、アメリカ軍は重巡洋艦4隻(オーストラリア艦1隻を含む)が沈没、1隻が大破し、随伴していた駆逐艦も多くの損害を受けました
●第8艦隊は、「鳥海」が艦橋部分等に被弾して小破した程度で、「第1次ソロモン海戦」は日本軍側の一方的な勝利となり、日本の夜戦能力の高さを立証することとなります
●また、第8艦隊は、近代化改装が行われていない「鳥海」を初め、「古鷹型」4隻、軽巡洋艦「天龍」「夕張」、駆逐艦「夕凪」という陣容で、日本海軍の艦艇としては2線級とも言える艦であり、そのような艦が極めて大きな戦果を挙げるという結果となりました

●しかし、昼間での航空攻撃が予測されたことから、海域離脱のためにこれ以上の深追いすることができず、上陸活動を行っている輸送船への損害を与えることはできませんでした

●「第1次ソロモン海戦」の損害の応急修理を終えた「鳥海」は、1942年11月の「第3次ソロモン海戦」に参加、この海戦は第1夜と第2夜とに分かれていますが、その第1夜と第2夜の間にも重巡洋艦「鈴谷」と「摩耶」を中心とした艦隊が「ガダルカナル島」の飛行場に夜間砲撃を行いました
●この砲撃は成功裏に終わりますが、その帰還時にアメリカ軍航空機の攻撃に遭遇、同艦隊に合流した第8艦隊も攻撃に曝されます
●「鳥海」は、至近弾を受けて損傷、隷下の重巡「衣笠」は戦没してしまいます

●その後、「鳥海」は「ガダルカナル撤退作戦」「マリアナ沖海戦」「レイテ沖海戦」などに参加、「レイテ沖海戦」では水上戦力の主力となる「栗田艦隊」に編入され、この「栗田艦隊」では「高雄型」の4隻が揃いました
●しかし、レイテ沖を目指して出撃した「栗田艦隊」はその途上において潜水艦の攻撃を受けて僚艦「愛宕」「摩耶」が戦没、「高雄」も大破して戦列を離れます
●「鳥海」を含む「栗田艦隊」は途中空襲を受けながらもレイテ沖に到達、アメリカ機動部隊を発見し、両艦隊による壮絶な砲雷撃戦が発生しました
●「鳥海」は奮戦したものの、航空母艦から発進した航空機の攻撃により被弾、大破して航行不能に陥り、味方の駆逐艦の魚雷によって処分され、「高雄型」のうち一番の武勲艦は栄光の生涯を閉じたのでした



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