CMP CGT 砲兵トラクター No.13キャブ
「CMP CGT 砲兵トラクター No.13キャブ (プラモデル) (Mirror Models 1/35 AFVモデル No.35122 )」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の火砲牽引車「CMP シボレー CGT No.13キャブ型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●主に「25ポンド砲」の牽引に使われた「CMP シボレー CGT No.13キャブ型」を再現、ショートホイールベースの車体に前傾式のフロントウィンドを持った特徴的なフォルムを再現した内容となっています
●ミラーモデル社製「CMP C15A シボレー トラック Cab.13」をベースに、「CMP シボレー CGT No.13キャブ型」を再現するために、キャビンの一部や兵員室を新規パーツに変更したバリエーションキットとなります
【 「CMP シボレー CGT No.13キャブ型」について 】
●イギリスは、多くの植民地とオートラリアやカナダといったイギリス連邦という経済圏を持ち、これがイギリスの国力と工業力、そして軍事力を支えました
●カナダはイギリス連邦の中で最も大きな工業力を擁していましたが、周囲に敵対国がない関係で国内での軍事技術力はほとんど無い状態であり、第2次世界大戦においてはトラックなどの補助車両の生産を引き受けることで連合軍に貢献する政策を採りました
●この政策に従い、戦時の規格車輌として採用されたのが「CMP」(カナダ標準仕様)車で、この規格に従ってカナダに存在する各自動車メーカーが生産を行ないました
・ これらのメーカーが生産した、カナダ一国でのトラックの台数は39万両にも達し、大戦中にドイツが生産したトラックの数を上回っています
●この「CMP」規格によって生まれた中型トラックが「C15A トラック」で、カナダの「シボレー」社と「フォード」社、そして細部仕様が異なるタイプがオーストラリアの「シボレー」社で生産が行われました
・ 「シボレー」社と「フォード」社の「C15A」はほぼ同一ですが、エンブレムや搭載するエンジンが異なっています
●この「C15A トラック」では、「No.11」「No.12」「No.13」という3種類のタイプのキャブ(運転台)を用意しており、「No.13 キャブ」は車体幅一杯にキャビンが設けられ、そのフロントウィンドは敵航空機からの発見を防ぐために日光の反射率が少ない前傾状態となっている特徴となっています
●一方、世界的な趨勢としては大型火砲の牽引車としては装軌式車両を採用していましたが、イギリス軍では装輪式車両に統一、火砲の大きさと重量に合わせた数多くの牽引車が登場しました
●特に、イギリス軍では重砲部隊以外の師団砲兵や独立砲兵部隊の火砲は「25ポンド」砲に一元化しており、この「25ポンド砲」専用の牽引車は様々なタイプが存在しています
●「CMP シボレー CGT No.13キャブ型」は、上記の「C15A トラック」をベースとした「25ポンド砲」用の牽引車で、1942年から1944年まで生産が行われた車両となります
・ 火砲牽引車は、軍では「FAT」という名称を使用しましたが、メーカーでは「GT(ガントラクター)」という名称を付けており、「CGT」は「シボレー」社の火砲牽引車を示しています
・ また、この「シボレー」社の火砲牽引車はトラックと同様にそれぞれのキャブ型が存在していました
・ 更には、「FAT1」~「FAT6」という車体の形態の違いも存在しており、「FAT1」はキャビンと兵員室を一体化したタイプ、「FAT2」は「FAT1」の上部を開放としたタイプ(タミヤの「イギリス クォード・ガントラクター」がこのタイプ)、「FAT3」~「FAT5」ではキャビンはトラックタイプのままとなり、それに専用の兵員室を付けたタイプ、「FAT6」は完全オープントップ型となります(本キットでは「FAT3」~「FAT5」仕様)
●「CMP シボレー CGT No.13キャブ型」は、火砲牽引車両として「25ポンド砲」を装備する砲兵部隊で活躍、堅牢な足周りと信頼性の高さからイギリス軍及びイギリス連邦軍を支えた車両となったのです
【 「CMP CGT 砲兵トラクター No.13キャブ」のキット内容について 】
●このイギリス軍の火砲牽引車「CMP シボレー CGT No.13キャブ型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ミラーモデルの持つ実車への深い造詣と、現存する車両へのリサーチにより「CMP シボレー CGT No.13キャブ型」を再現、細分化したパーツ構成と、プラスチック、レジン、エッチングパーツの複合素材によって同車の細部表現に重きを置いた内容となっています
・ レジン製パーツやエッチングパーツが含まれていますので、上級者向けのキットとなります
●「CMP シボレー CGT No.13キャブ型」は、「キャビン」「兵員室」「エンジン」「シャーシ」の4ブロックで構成しています
【 キャビン 】
●キャビン部は各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ キャビン内部の床板の滑り止めパターンはエッチングパーツで再現します
・ フロントグリルのメッシュはエッチングパーツで再現
・ 前照灯は、前面パネルにモールドで再現、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ ドアは別パーツ化、開閉状態を選択して組み立てることが可能
・ ドアのウィンドはクリアパーツで、ウィンドの内枠をモールドで再現
・ 操縦席部分は座席、ハンドル、ペダル類、レバー類をパーツ化しています
●フロントウィンドーは外枠がプラパーツで、これに内枠をモールドしたウィンドとなるクリアーパーツを取り付けます
・ ワイパーはエッチングパーツで再現
●キャビン上部を覆うキャンバスを再現したパーツが付属しています
・ 上部ハッチは別パーツ化しており、開閉状態を選択することができます
【 兵員室 】
●兵員室は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 各パネルには特徴的な補強板、各ハッチなどを繊細なモールドで再現
・ 側面ドアは別パーツ化しており、開閉状態を選択することができます
・ 兵員室内部の座席(×4)がパーツ化、それぞれ6パーツで構成
●兵員室上部の開口部のフレーム構造を再現
・ 開口部を塞ぐキャンバスは付属していません
・ キャンバスの固定具を再現したエッチングパーツが付属
・ 説明書にはキャンバスを自作するためのテンプレートをプリントしています
【 エンジン 】
●エンジンの基本躯体は5個のプラパーツで構成、冷却ファンはエッチングパーツで再現しています
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは、縦と横のフレームとを組合せて作製します
・ フレームの補強板はエッチングパーツで再現しています
・ リーフ式サスペンションはそれぞれ一体成型のパーツで再現、基部の部分をエッチングパーツで再現しています
・ 前後のディファレンシャルは各4パーツで構成、サスペンションの固定具は付属の金属線で再現します
・ ステアリングロッドは、付属している金属線で作製します
・ 前輪のステアリングは固定となります
●タイヤは一体成型のレジン製パーツで再現、複雑なトレッドパターンを深めのモールドで再現しています
●フロントグリルのメッシュ、キャビン内部の滑り止めパターン、シャーシの補強板、各部のディテールを再現するエッチングパーツが付属
●前照灯のガラス部、各ウィンドなどを再現するクリアパーツが付属しています
【 「CMP CGT 砲兵トラクター No.13キャブ」の塗装とマーキング 】
●「CMP CGT 砲兵トラクター No.13キャブ」のマーキングとして、イギリス軍及びカナダ軍仕様となる2種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、部隊マーク、重量表示、車台番号などを再現したデカールが付属しています
【 「CMP CGT 砲兵トラクター No.13キャブ」のパッケージ内容 】
・ CMP シボレー CGT No.13 キャブ型 ×1
・ クリアーランナー ×1
・ エッチングシート ×1
・ レジン製パーツ 一式
・ 金属線 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
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