ドイツ 装甲兵員輸送車 Vol.2 (Sd.Kfz.250)
「ドイツ 装甲兵員輸送車 Vol.2 (Sd.Kfz.250) (別冊) (ガリレオ出版 グランドパワー別冊 No.L-03/26 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の装甲兵員輸送車を特集、第2弾となる「Vol.2」では小型の装甲兵員輸送車「Sd.Kfz.250」シリーズと、「Sd.Kfz.250」のベース車輌となった「Sd.Kfz.10 1トンハーフトラック」を集中的に解説した資料集となっています
●本書は、グランドパワー2008年12月号に収録していた「ドイツ装甲兵員輸送車 (2)」、同2010年2月号に収録していた「1tハーフトラックSd.Kfz.10」、同2010年6月号に収録していた「1tハーフトラック 2cm砲搭載型対空自走砲」の記事を再編集し、まとめた内容となっています
【 「ドイツ 装甲兵員輸送車 Vol.2 (Sd.Kfz.250)」について 】
●第2次大戦前のドイツは、1935年の再軍備化に伴いドイツ軍は急速に機械化と装甲化を進め、各種車両を開発します
●しかし、多種多様な車両を一から開発するにはコストと時間が必要であり、統一化したシャーシを用いて目的に応じた車体、ボディを搭載する方法で多様な車輌を開発していきます
●「Sd.Kfz.10 1トンハーフトラック」は、コンパクトな車体に高出力のエンジンを搭載した汎用性の高いシャーシで、このシャーシを利用して、当初は突撃砲大隊用の車両「Sd.Kfz.252」「Sd.Kfz.253」を開発、続いて偵察部隊用の軽装甲兵員輸送車「Sd.Kfz.250」を開発します
●この「Sd.Kfz.250」は、中型の装甲兵員輸送車「Sd.Kfz.251」と同様にファミリー化が図られ、機銃を搭載した基本型「Sd.Kfz.250/1」をはじめ、無線車、迫撃砲搭載型、75mm砲搭載型など「Sd.Kfz.250/12」まで様々なタイプを生産、偵察部隊だけではなく、本部用車両などとしても広く運用が行われています
●「Sd.Kfz.250」シリーズは、記録用の写真が残っていることから「Sd.Kfz.251」よりも資料的には恵まれていましたが、メジャーな車両の割には詳しい資料は乏しいのが現状となっています
●また、「Sd.Kfz.250」シリーズの実車写真を良く見てみると、同じ「Sd.Kfz.250」シリーズでも車両によって各部の仕様が若干異なっていることにも気が付くはずです
●本書「ドイツ 装甲兵員輸送車 Vol.2 (Sd.Kfz.250)」では、最新の資料に基づいてこの「Sd.Kfz.250」シリーズを詳細に解説、これまで常識となっていた車体形状による名称「アルテ」「ノイ」から「A型装甲車体」「B型装甲車体」への呼称変更をはじめ、「Sd.Kfz.250」シリーズの解説を基本から再構築しています
●また、「Sd.Kfz.10 1トンハーフトラック」から「Sd.Kfz.252」「Sd.Kfz.253」、そして「Sd.Kfz.250」という開発の流れ、生産工場による車体形状の変化など、順を追って詳しく解説します
●有名車両でドイツ機甲部隊に欠かせない存在ながらも未だに資料に恵まれなかった「Sd.Kfz.250」シリーズ、本書は最新の資料に基づいてその開発の経緯、仕様の違いなどを解剖した資料であり、ビギナーだけではなく、これまでの資料を保有しているベテランユーザーにも必携の一冊となっています
【 「ドイツ 装甲兵員輸送車 Vol.2 (Sd.Kfz.250)」の内容目次 】
●Sd.Kfz.252軽装甲弾薬運搬車とSd.Kfz.253軽装甲車
●Sd.Kfz.250の開発と基本構造
●Sd.Kfz.250の生産と細部構造
●Sd.Kfz.250の派生型
●1tハーフトラック Sd.Kfz.10
●1tハーフトラック 2cm砲搭載型対空自走砲
【 「ドイツ 装甲兵員輸送車 Vol.2 (Sd.Kfz.250)」の内容について 】
■Sd.Kfz.252軽装甲弾薬運搬車とSd.Kfz.253軽装甲車 (12ページ)
●「Sd.Kfz.10 1tハーフトラック」を基本車体として、「Sd.Kfz.250」よりも早く開発が行われた軽装甲弾薬運搬車「Sd.Kfz.252」と軽装甲観測車「Sd.Kfz.253」を収録
●1936年に新たな部隊として誕生した、突撃砲大隊用の車両として登場した両車両の開発の経緯、車体の構造、部隊への配備状況などを解説します
■Sd.Kfz.250の開発と基本構造 (4ページ)
●軽装甲兵員輸送車「Sd.Kfz.250」の開発の基本方針、そしてエンジン、変速機、操行装置、走行装置、装甲車体の構造を解説します
■Sd.Kfz.250の生産と細部構造 (10ページ)
●「Sd.Kfz.250」の生産工程、「Sd.Kfz.10 1tハーフトラック」をベースとした「Sd.Kfz.250」専用のシャーシ「D7p」を生産した各社の状況を収録
●「Sd.Kfz.250」の「A型装甲車体(旧名称「アルテ」)」と「B型装甲車体(旧名称「ノイ」)」の特徴、そして「Sd.Kfz.250」の生産過程での変更点などを詳細に解説します
■Sd.Kfz.250の派生型 (30ページ)
●電話敷設車、無線車、対空車輌、観測車、弾薬運搬車、自走迫撃砲車、7.5cmカノン砲搭載車、装甲偵察車、小隊指揮官車、2.8cm対戦車銃PzB41搭載車などの「Sd.Kfz.250」の派生車両を車内を撮影した記録用写真を交えて解説します
●各型の開発と生産、武装と構造、部隊配備状況などについても収録しています
■1tハーフトラック Sd.Kfz.10 (20ページ)
●「Sd.Kfz.250」の基本車体となった「Sd.Kfz.10 1tハーフトラック」を、試作型の「LL.3」「D.6」、そして生産型となる「D.7」と、順を追って解説、生産状況、生産中の改良点なども掲載しています
●「Sd.Kfz.10 1tハーフトラック」の派生型となる、毒ガス検知車「Sd.Kfz.10/1」、化学剤除染車「Sd.Kfz.10/2」、化学剤散布車「Sd.Kfz.10/3」の詳細も解説します
■1tハーフトラック2cm砲搭載型対空自走砲 (18ページ)
●「Sd.Kfz.10 1tハーフトラック」をベースとして20mm機関砲を搭載した「Sd.Kfz.10/4」と「Sd.Kfz.10/5」を収録、技術的な特徴、生産中の改良部分、増加装甲の装着などを写真とともに解説します
【 「ドイツ 装甲兵員輸送車 Vol.2 (Sd.Kfz.250)」の奥付 】
●版型 : A4版 / ソフトカバー
●全96ページ / モノクロ写真199点収録
●発行日 : 2015年2月1日
●ISBNコード : 4910135020254