アメリカ M12 155mm自走カノン砲 キングコング
「アメリカ M12 155mm自走カノン砲 キングコング (プラモデル) (ユニモデル 1/72 AFVキット No.211 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ軍の自走カノン砲「M12」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●アメリカ軍の機甲砲兵部隊の装備車両として火力支援に活躍した「M12」を再現、砲を露出状に搭載し、後部に大型の駐鋤を装備した、迫力あるスタイルを再現した内容となっています
●ユニモデル社製「アメリカ M10 タンクデストロイヤー 後期型」などをベースとして、「M12」を再現するために車体上部やデファレンシャルカバーなどを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「M12 155mm自走カノン砲」について 】
●第2次世界大戦において自走榴弾砲や自走カノン砲の有用性が広く認められるようになりましたが、大戦初期においては各国の陸軍ではその形態の試行錯誤が行われ、用兵側にとってもその能力は未知数でした
●アメリカ陸軍では、第2次世界大戦開戦後に砲兵の機械化を進めることに重きを置き自走砲の開発を開始、搭載砲は直接照準射撃を考慮して長砲身のカノン砲「155mmカノン砲 M1917」を採用します
●この自走カノン砲は、1942年2月に試作車が完成、同年8月に自走カノン砲「M12」として制式化が行われています
・ 「M12」は、中戦車「M3」の車体をベースに「M4」のサスペンションを搭載、車体のレイアウトを大幅に変更してエンジンを車体中央部へと移し、車体後部に砲の操作スペースを設けています
・ 主砲は、第1次世界大戦時のフランス製のカノン砲をベースとした「155mmカノン砲 M1917」を装備、この砲は同じ口径のカノン砲「155mmカノン砲 M2」とは全く異なる火砲です
・ 主砲を含めて砲の操作スペースはほぼ露出した状態となっており、操作員の防御はあまり考慮されていませんでした
・ また、大口径で多くの装薬を必要とする「M12」には砲弾を10発しか搭載することができず、その砲撃時には「M12」をベースとした弾薬運搬車「M30」が必要となりました
●「M12」は、アメリカ軍の自走砲としては最も早く登場した車両でしたが、当初用兵側は大口径の自走砲の必要性を認めなかったために、アメリカ本土にストック状態で保管しただけで実戦への投入は永らく行われませんでした
●1944年中頃、強力なドイツ軍と対峙するようになったアメリカ軍は「M12」を実戦に投入、その大口径砲の火力によって砲兵支援に大活躍します
●また、低進弾道を持つカノン砲によって敵陣地への直接照準射撃にも威力を発揮、大戦後期のアメリカ軍に欠かせない車両となりました
●「M12」は、長射程と威力の大きさを誇るカノン砲を自走化した車両として成功作となり、大戦末期には後継車両として「M40」が登場、その後も同様のコンセプトを持つ自走砲の開発が行われ、アメリカ軍の自走砲の一形態の始祖ともなったのです
【 「アメリカ M12 155mm自走カノン砲 キングコング」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の自走カノン砲「M12」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●パーツを細分化し不足する細部のディテールはエッチングで補う、ユニモデル社の1/72シリーズのフォーマットを踏襲して「M12 155mm自走カノン砲」を再現、ライトガードなどの細部はエッチングパーツを使用する構成により、中級者以上のユーザーを対象とした内容となっています
●「M12」は、「主砲」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 主 砲 】
●「155mmカノン砲 M1917」の砲身は、下部の揺架も含めて左右に分割したパーツ構成で、閉鎖器などを別パーツ化して再現しています
・ 砲架は左右に分割したパーツで再現、砲身を挟んで作製します
・ 照準器、操作ハンドル、防盾などを別パーツ化
・ 砲架のベース部分は、本体に1枚ずつパーツ化した下部のフィンを取り付けて作製します
【 車体上部 】
●車体上部は、フェンダーを含めて一体成型のパーツで再現
・ 前部フェンダー、後部パネル、後部フェンダーは別パーツ化して再現しています
・ 前部ハッチはモールドで再現、視察ハッチは別パーツ化しています
・ 前照灯は一体成型のパーツで再現、ライトガードはエッチングパーツで再現しています
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
●駐鋤は、駐鋤本体、アーム、ステップの4パーツで再現
・ ステップの滑り止めパターン部はエッチングパーツで再現します
【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ デファレンシャルカバーは、左右方向に5分割したパーツ構成により3ピースタイプを再現しています
・ 車体下部の後部には操作スペースのフロアパネルを取り付けます
・ 操作スペースのフロアパネルに搭載する砲弾(×10)が付属
・ VVSSサスペンションは前後に分割したパーツで再現、転輪、リターンローラー、中央部のスプリングパーツなどを挟んで作製します
・ サスペンション上部のスキッドはエッチングパーツで再現
【 履 帯 】
●履帯は、プラパーツによる一部連結式履帯が付属しています
・ 上下の直線部は繋がった状態、前後の曲線部は1枚ずつに分割したパーツとなっています
・ 履帯はラバーシェブロンタイプの「T48」を再現しています
●エンジングリルのメッシュ、ライトガード、駐鋤のステップ部の滑り止めパターン、サスペンションのスキッドなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「M12 155mm自走カノン砲 キングコング」の塗装とマーキング 】
●「M12 155mm自走カノン砲」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第991野戦砲兵大隊 (ドイツ / 1944年11月)
・ 第987野戦砲兵大隊 (フランス / 1944年7月)
・ 第11機甲師団 (ドイツ / 1945年3月)
・ 第557野戦砲兵大隊 (ドイツ / 1945年2月)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、パーソナルネーム、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「アメリカ M12 155mm自走カノン砲 キングコング」のパッケージ内容 】
・ 155mm自走カノン砲 M12 ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型