駆逐艦 睦月 (艦隊コレクション)
「駆逐艦 睦月 (艦隊コレクション) (プラモデル) (アオシマ 艦隊コレクション プラモデル No.023 )」です
●ソーシャルゲーム「艦隊これくしょん (艦これ)」に登場する「艦娘 駆逐艦 睦月」のキャラクターベースとなった「駆逐艦 睦月」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ハセガワ社製1/700スケール「日本駆逐艦 睦月」に、エッチング製のネームプレート、キャラクターシール、キャラクターカードをパッケージした「艦隊これくしょん」バージョンとなります
【 「駆逐艦 睦月 (艦隊コレクション)」のキット内容について 】
●「艦隊これくしょん」に登場する「艦娘 駆逐艦 睦月」のキャラクターベースとなった「駆逐艦 睦月」を再現したプラスチック組立てキットです
●コレクション性を重視したウォーターラインシリーズのフォーマットに則り「駆逐艦 睦月」を再現、パーツ分割を極力抑え、組みやすさを考慮した内容となっています
●「駆逐艦 睦月」は、太平洋戦争開戦を睨んで対空兵装の増強が行われており、キットは艦首前方に機銃座を増設した、1941年中頃から1942年8月の最終時までの状態を再現しています
●艦体喫水線までを再現した洋上モデルです
●「艦隊これくしょん」バージョンとして、キャラクターをカラープリントしたエッチング製のネームプレート、「艦娘 駆逐艦 睦月」のキャラクターシールとキャラクターカードをセットしています
・ キットには、フィギュアは含まれていません
●「睦月」は、「船体」「上甲板」「艦橋などの構造物」「主砲を含めた艤装類」の各ブロックに分割した構成となっています
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、上甲板、構造物と艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●船体は、上甲板と船体部とを一体成型化したパーツで再現、船首楼甲板部分のみを別パーツ化しています
・ 船底部は、 洋上モデルとして欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなる金属製のバラストも付属しています
●甲板上には、上部構造物基部、主砲台座などの基本構造の他に、滑り止め、魚雷運搬用軌条、爆雷投下軌条、アンカーチェーン、ボラードなどのディテールをメリハリあるモールドで再現しています
「睦月」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●艦橋
・ 艦橋は3層で構成、トップの「2m測距儀」は別パーツ化して再現しています
・ 艦橋窓枠は、窓の部分を一段凹んだ状態で再現し立体感を演出しています
・ 艦橋に装備する、「25mm連装機銃」(×2)を別パーツ化
●メインマスト、後檣
・ メインマストと後檣は単檣型となっており、それぞれ一体成型のパーツで再現
● 第1煙突・第2煙突
・ 煙突は、本体とトップの2パーツで再現
・ 副管はモールドで再現しています
●魚雷格納庫
・ 両舷の魚雷格納庫はそれぞれ一体成型のパーツで再現
●前部構造物
・ 前部構造物は船体に一体成型しています
・ 両舷部の支柱を別パーツ化して再現
・ 前部構造物に装備する、「45口径 3年式 12cm単装砲」(×1)、「探照灯」(×1)、「方位測定器」(×1)を別パーツ化
●後部構造物
・ 後部構造物は船体甲板パーツ上に一体成型して再現しています
・ 主砲のブルワークは一体成型のパーツで再現
・ 両舷部の前後の支柱を別パーツ化
・ 後部構造物に装備する、「45口径 3年式 12cm単装砲」(×2)を別パーツ化
●主砲塔部 「45口径 3年式 12cm単装砲 (G砲)」 ×4
・ 砲塔は、砲身を含めて一体成型のパーツで再現
●3連装魚雷発射管 「12年式 61cm 3連装魚雷発射管」 ×2 (「小型艇兵装セット」ランナー)
・ 魚雷発射管は一体成型のパーツで再現
●対空機銃 「25mm連装機銃」 ×1 (「小型艇兵装セット」ランナー)
・ 連装機銃は一体成型のパーツで再現
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 7mカッター ×2 (「小型艇兵装セット」ランナー)
・ 7.5m内火艇 ×1 (「小型艇兵装セット」ランナー)
・ 通船 ×1 (「小型艇兵装セット」ランナー)
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦尾旗竿
・ ダビット
などをセットしています
●キットには、静岡模型教材協同組合「小型艦兵装セット」のランナーが1枚付属しており、魚雷発射管、機銃、内火艇、カッターなどは同ランナーのパーツを使用します
<セット内容>
・ 89式 12.7cm連装高角砲 ×1
・ 3年式 12.7cm単装砲 ×1
・ 3年式 12.7cm連装砲 B型 ×3
・ 3年式 12.7cm連装砲 C/D型 ×3
・ 14cm単装砲 (潜水艦用) ×2
・ 10cm高角砲 (潜水艦用) ×2
・ 8センチ高角砲 ×2
・ 96式 25mm 3連装機銃 ×5
・ 96式 25mm 連装機銃 ×3
・ 92式 4連装魚雷発射管 ×2
・ 90式 3連装魚雷発射管 ×2
・ 12年式 3連装魚雷発射管 ×3
・ 70cm探照灯 ×1
・ 94式爆雷投射器 ×2
・ パラベーン ×2
・ 10m特型運貨船 ×1
・ 7m内火艇 ×2
・ 7mカッター ×2
・ 13号電探(A) ×1
・ 13号電探(B) ×1
・ 22号電探 ×1
・ 方位探知機アンテナ ×1
・ 2式水上戦闘機 ×1
・ 零式小型水上偵察機 ×1
・ 水上戦闘機 強風 ×1
・ 特殊攻撃機 晴嵐 ×1
・ ラジアルダビッド ×4
・ クォートラントダビッド ×8
・ アンカー(小) ×2
・ 小煙突 ×1
●艦尾の軍艦旗、駆逐隊番号、舷側部の艦名表示などを再現したデカールが付属しています
【 「駆逐艦 睦月 (艦隊コレクション)」のパッケージ内容 】
・ 駆逐艦 睦月 ×1
・ エッチング製 ネームプレート (艦娘 駆逐艦 睦月)
・ キャラクターシール (艦娘 駆逐艦 睦月)
・ キャラクターカード (艦娘 駆逐艦 睦月)
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 内容一部追加 パッケージ替えバリエーションキット
【 「駆逐艦 睦月型」について 】
●日本海軍では永らくイギリス海軍の駆逐艦を模倣した駆逐艦を建造、整備していましたが、1920年に日本独自に設計した艦として駆逐艦「峯風型」が登場しました
●この「峯風型」は、これまでの日本海軍の駆逐艦と比べて重武装、高速性を誇り、さらに日本海軍は次なる活動の地を太平洋と捉え、航続距離の長い艦隊型駆逐艦として設計されています
●この「峯風型」は日本海軍の駆逐艦のスタンダードとなり、小改造型の「神風型」、小型化した2等駆逐艦「樅型」「若竹型」を開発します
●駆逐艦「睦月型」は、この「峯風型」の拡大型で、「峯風型」が排水量1200tクラスなのに対して「睦月型」では1300tへと増加しています
・ 「睦月型」の最大の特徴は、魚雷兵装を増強したことで、従来の連装式魚雷発射管2基から3連装魚雷発射管2基へと強化、魚雷発射管も53cm型から61cm型へと強化しています
・ このため「睦月型」の雷撃力は大幅に向上、61cm型の魚雷発射管は新兵器「酸素魚雷」を搭載することが可能であったため、太平洋戦争において「睦月型」を第1線に投入する要因となっています
●しかし、この「睦月型」を建している同時期に日本海軍では画期的な駆逐艦「特型」を開発、この「特型」は「睦月型」よりも砲撃力、雷撃力ともにおよそ1.5倍の能力を持ち、以後の駆逐艦はこの「特型」がベースとなります
●「睦月型」は、1926年から1927年にかけて12隻を竣工、上記のように「峯風型」のデザインを採用し、短めの船首楼と魚雷発射管部分が一段下がったウェルデッキ、艦首部分の形状が2段のカーブで形成される「ダブルカーブ・バウ」となっているのが外観上の特徴となります
●ところが、1934年に「友鶴事件」、1935年には「第4艦隊事件」が発生、これは日本海軍の艦艇が攻撃力を重視した結果、全般的にトップヘビーとなって波浪性が低下したことが原因であり、日本海軍は全ての艦艇の仕様を再検討し、改修が行われます
●「睦月型」は「第4艦隊事件」にその2隻が遭遇、艦橋部分が圧壊してしまい、この教訓により全艦が従来の角型の艦橋から、円形の金属屋根付きタイプへと変更しています
・ 他にも、魚雷発射管にはシールドを装備するようになりました
●太平洋戦争開戦後、「睦月型」は旧式艦ながらも最前線に投入、特にソロモン海域ではアメリカ艦隊との死闘を繰り広げ、5隻が戦没しています
・ もっとも、「睦月型」はガダルカナル島への輸送物資運搬用として使用される場合が多かったようです
●その後、残存艦は輸送船団の護衛任務に従事しますが、航空攻撃や潜水艦により次々と損害が発生、「睦月型」は太平洋戦争において全艦が失われています
【 「駆逐艦 睦月」について 】
●駆逐艦「睦月」は「睦月型」の1番艦として1926年に竣工しました
●1935年、演習のために臨時編成が行われた第4艦隊に編入、演習として日本の東方の太平洋上に展開しました
●しかし、台風により第4艦隊の各艦艇が大きく損害を受け、「睦月」も艦橋を破損するという大きな被害が発生、一時は艦の制御が不能となってしまいます
●この一連の「第4艦隊事件」は、日本海軍の各艦艇の兵装類などの見直しを迫る大事件となりました
●この「第4艦隊事件」によって修理と改修工事を行った「睦月」は戦列に復帰、太平洋戦争開戦時にはウェゼリン環礁に展開していました
●太平洋戦争開戦により、「睦月」は軽巡洋艦3隻と駆逐艦6隻を基幹とするウェーク島攻略作戦に参加します
●優勢な兵力で挑んだ日本海軍は同島のアメリカ軍の守備隊の反撃を受けて「睦月」の僚艦「如月」が戦没、一旦日本海軍は撤退し、機動部隊の増援によりウェーク島を占領することができました
●その後、「睦月」はラバウル、ラエ、ブーゲンビル島などの攻略作戦に参加します
●1942年8月、アメリカ軍がガダルカナル島に上陸を開始すると「睦月」は同島を含むソロモン海域へと移動、陸上部隊を乗せた輸送船を護衛してガダルカナル島に突入します
●しかし、この艦隊はアメリカ軍の艦載機と爆撃機による空襲を受け、「睦月」は爆弾1発を被弾、深刻なダメージを受け、その身を波間に消したのでした