ロシア A-39 自走榴弾砲 (T-26ベース)
「ロシア A-39 自走榴弾砲 (T-26ベース) (プラモデル) (Ummt 1/72 ミリタリー No.660 )」です
●1930年代におけるソ連軍の試作自走榴弾砲「A-39」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●後の砲兵戦車の開発ベースとなった試作自走榴弾砲「A-39」を再現、「T-26」の車体に固定式の戦闘室を設置した特異な姿を再現した内容となっています
【 「A-39 自走榴弾砲」について 】
●1920年代後半から1930年代初め、各国の軍隊では第1次世界大戦時の塹壕戦の呪縛から脱し、戦車を中心とした諸兵連合による機動戦という思想が登場するようになります
●ソ連軍でもこのような思想が根付いてきており、戦車部隊の中では通常の戦車よりも大口径の火砲を装備した支援車両の研究と開発が行われるようになります
●1931年、軽戦車「T-26」を制式化、これを受けて「T-26」をベースとした支援車両の開発が始まりす
●この支援車両の開発は、最初に突撃砲に似た形態となる「SU-1」が登場、しかし小型の車体の「T-26」をベースとしていたことから、砲の指向性などの問題点が多く、量産は行われませんでした
●これを受けて1933年に登場したのが「A-39」で、「T-26」の車体の上部に新たに固定式の戦闘室を設け、この戦闘室に76mm砲を搭載するというレイアウトとなっていました
●ところが、「SU-1」と同時期に開発が行われ、旋回砲塔に76mm砲を搭載した「A-43」が登場、試験の結果、高い評価を受けてこれが砲兵戦車「T-26-4」と発展します
●このため、「A-39」は試作のみで終わり、量産は行われませんでした
(「A-39」に関しては、現在のところ「T-26」の資料を見ても記述が見当たらず、この「A-39」については、ユニモデル社自身の記事を参考としています)
【 「ロシア A-39自走榴弾砲 (T-26ベース)」のキット内容について 】
●このソ連軍の試作自走榴弾砲「A-39」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●パーツを細分化し不足する細部のディテールはエッチングで補う、ユニモデル社の1/72シリーズのフォーマットに従い「A-39」を再現、起動輪の歯やフェンダー支持架などの細部はエッチングパーツを使用する構成により、中級者以上のユーザーを対象とした内容となっています
●「A-39」は、「戦闘室」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 戦闘室 】
●「76mm砲」の砲身は、防盾を含め一体成型のパーツで再現
●戦闘室は、上下に分割したパーツで再現、上部のキューポラは別パーツ化しています
・ 戦闘室のリベットパネル、視察口、後部パネルのハッチ等のディテールはエッチングパーツにて再現
・ 前方機銃は、機銃本体とマウントの2パーツで構成
【 車体上部 】
●車体上部は、一体成型のパーツで再現しています
・ 車体上部の天板はエッチングパーツで再現
・ 操縦手ハッチは別パーツ化しており、開閉状態を選択することができます
・ エンジングリルのメッシュはエッチングパーツで再現します
・ 左右のフェンダーは各1パーツで再現、フェンダー支持架はエッチングパーツとなります
・ ホーンなどを別パーツ化して再現しています
【 車体下部 】
●車体下部は、箱組み状に各パネルを貼り合わせて作製します
・ 各サスペンションは前後に分割したパーツ構成で、転輪を挟み込んで作製します
・ 起動輪は軸となるプラパーツの前後に、エッチングパーツによる歯を取り付けて完成させます
・ 誘導輪は前後に分割したパーツで再現
・ 転輪は1個ずつ個別にパーツ化しています
【 履 帯 】
●履帯は、一部連結式履帯が付属しています
・ 履帯は上下の直線部は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は1枚ずつに分割したパーツで構成
●視察口、フェンダー支持架、車体上部天板、エンジングリルのメッシュなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「A-39自走榴弾砲」の塗装とマーキング 】
●説明書には「A-39自走榴弾砲」のソ連軍仕様となる1種類の塗装例が記載されています
【 「ロシア A-39自走榴弾砲 (T-26ベース)」のパッケージ内容 】
・ ソ連軍 試作自走砲 A-39 ×1
・ エッチングシート ×2
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型